7月6日（月）都内ホテルにて記者会見が行われ、7月24日（金）に開催されるK-1ルールの60kg級トーナメント『Krushライト級グランプリ2009開幕戦Round.1』と8月14日（金）に開催される『Krushライト級グランプリ2009開幕戦Round.2』（会場は共に後楽園ホール）の概要が発表された。

　会見終了後、宮田充・全日本キックボクシング連盟代表代行は記者たちの囲み取材を受け、沈痛な面持ちで全日本キックボクシング連盟の現状とこれからのことを説明した。以下、記者との一問一答。

ーーまず状況を教えてください。

「週の頭（6月22日）でああいうこと（金田敏男・前会長の逮捕）が明らかになって、ニュース報道が火曜日にあって最初の1週が“どうなったの？”ということへの対応で、次の1週は“どうやっていくの？”というものに対しての調整をしていた2週間でした。

　いろんな選択肢はないような状態だったので、まずは試合会場である後楽園ホールさんにご説明にあがって……自分の中では6月22日の時点でオファーをしていた7月と8月出場予定のジムさん、選手のみんな、まずはそこだなということで興行をやるという方針で動きました。

　その中でありがたいと思ったのは7月と8月に出るジムさんの選手が“こういう時だから辞めておきます”とか“ちょっと全日本は……”というような問い合わせはなく、今日元気な顔を揃えてくれてカード発表できたことでホッとしたところです」

ーーKrush以降のイベントに関しては現在白紙なんですか？

「おって調整の上、発表させていただきます。白紙にはしていないです。年内スケジュールは9月と12月の後楽園ホール、それと新宿FACEで8月と10月を発表していますが、もちろん全部やりますと言いたいんですけれども、まずは6月21日の興行の時に先行予約という形でスクリーンでメンバーを発表させていただいて、非常にたくさんのお客さんにチケットをご予約いただいたので、まずそこだと。

　もちろん全部やっていきたいんですけれども、今の状況でイベントをやるというのは……Krushがやっとスタートラインに立てた状況なので、（全日本キックボクシング）連盟としての今後については加盟ジム、出場してもらっているジムさんと相談しながら決めていきたいと思っています。

　不滅だと言いたいですけれども、これは皆さんにお伺いしたいくらいで、やっていけるのか、やっていくべきなのか。自分の中では発表して期待してくれたお客さんにチケットを買っていただいたイベントはキチッとやりたいと。（連盟としての）先に関しては正直、何とも言えないところです」

ーー8月にはまっこムエタイジムの主催興行がありますが、こちらの扱いはどうなりますか？

「基本的にあれは全日本キックの認定興行です。実務に関しては自分はタッチしておりません。マッチメイクで若干お手伝いはしましたが、滞りなく開催します。もう何回もやっているイベントで運営スタッフもしっかりしているので問題ないと思います。（連盟の）認定にはしない方がいいというアドバイスはしました」

ーー現時点で全日本キックボクシング連盟は活動休止ということになるんですか？

「いや、機能が停止している状態です。閉鎖という状態ではないです。今回、幸いといっては何ですが、KrushというイベントはKrush実行委員会と全日本キックの共催ということで、キックルールではなくK-1ルールということだったので。全日本キックとしてどうしていくかはこれから、という風なニュアンスで捉えていただきたいと思います。

　止まってしまったとか休止とかというのはイメージが悪いので、これは自分では申し上げられないことです。自分は2週間バタバタした中でも状況はそれなりに把握しているんですけれども、今回のことがどういったことなのかは選手みんなに把握してもらった上でジムさんと相談していただきたい。

　まずはイベントをやるよというのが心配かけたジムさん、選手、何よりもファンの皆さんが一番心配していると思うので。カード発表できたのは偉いことでも何でもなく、当たり前のことなので、あと3週間切っているので応援していただきたい。力を貸してください」

ーー小林聡GMはどう言っていますか？

「状況を説明したのみです。どうしようという話にはまだ及んでいないです」

●2009年全日本キック興行スケジュール
7月24日(金)後楽園ホール
8月14日(金)後楽園ホール
9月22日(祝)後楽園ホール（※昼開催）
10月30日(金)後楽園ホール
12月11日(金)後楽園ホール