7月6日(火)都内ホテルにて記者会見が行われ、7月10日(土)さいたまスーパーアリーナで開催される『DREAM.15』DREAMライト級タイトルマッチを争うチャンピオン青木真也(パラエストラ東京)VS挑戦者・川尻達也(T-BLOOD)の公開調印式が行われた。
ピリピリとした空気が漂った。原因は初防衛戦を迎える青木だ。登場するなりずっと下を向いてうつむいたまま。その表情は不機嫌そのものである。青木はノーネクタイ、川尻はネクタイを締めて調印式に臨んだ。
その空気を察した笹原圭一DREAMイベントプロデューサー(以下EP)は、「いよいよライト級タイトルマッチが7月10日に行われます。ピリピリした2人に挟まれて、緊張を肌で感じています」と挨拶。
「UFC、昨日のK-1 WORLD MAXと格闘技のビッグイベントが続けて行われています。どの大会も格闘技の素晴らしい試合を展開していたので、DREAMがそのトリを務めるつもりです。そのトリを務めるのはこの2人しかいない。この2人なら格闘技の素晴らしさ、厳しさ、喜び、感情など全てを見せてくれると思います。会場、TBSでの地上波放送、スカパー!でのPPV、その全てをご覧になっていただければと思います」と語る。
調印式を済ませた青木と川尻は、「もう試合4日前なのであとはやるだけ。練習もしっかり出来たし、コンディションもいいので最高の状態で相手をKOしたい」(川尻)、「やるだけです。以上です」(青木)と、それぞれ今の心境を語った。
決戦まであと4日。その期間をいかに過ごすかを聞かれると、川尻は「いつも通り。試合だから、タイトルマッチだからではなく、気負わずに普段通りの自分でいたい」と平常心でいると答え、青木は「7月10日にベストを尽くせるようにしたいです」と最終調整に余念がないと答える。
目の前には両者が懸けて闘うベルトがある。そのベルトへの想いについては、「正直、その存在を忘れるくらい相手を倒すことだけに集中しているので、勝った後でくっついてくるものだと思う。今はそんなに考えてないです」(川尻)、「特に意識することはありません」(青木)と、ベルトよりも宿命のライバルへ気持ちは向いているようだ。
4月17日にアメリカで開催された『ストライクフォース』で青木がギルバート・メレンデスに敗れたこの時期に、タイトルマッチが組まれたことをどう思うか、との質問にはそれぞれ次のように答える。
川尻「全て7月10日が終わってから、ストライクフォースもPRIDEも全部、俺がDREAMのチャンピオンになるためのストーリーのひとつだったってなるんじゃないかと思います」
青木「僕は何も答える必要がないと思います」
笹原EP「常々言っていますが、決まったタイミングが最大のタイミングだと思います。ここじゃないとダメだとは思っていません。きっかけで言うと、昨年の12月31日に対戦が浮上して実現せずに今に至っています。それも含めてこの7月10日に決まったことは、それが最大のタイミングだと考えています」
また、今回はファンも出席できるイベントという形がとられたため、ファン歴10年というファンからの質問も。ストライクフォースへのリベンジをどう考えているか、との質問が両者に飛んだ。
川尻「7月10日より先のことは終わってから全て分かるんじゃないかな。ただ、俺は誰からも逃げないし、やれと言われれば誰とでも闘う。日本が弱いと思われているままではいられないです」
青木「……(ノーコメント)」
青木はほとんど語ることなく、調印式後に行われたファンとの記念撮影でも終始下を向いたままだった。2人を見ていた笹原EPは、「青木選手はどの試合前でもあんな感じで、ピリピリした感じですね。今回だからというわけではありません。逆に川尻選手はいつもよりも凄くリラックスしている。いいのか悪いのか分かりませんが、川尻選手は全て準備したという印象を受けます。2人に挟まれて緊張しました。凄くピリピリしたものを感じましたね」という。
なお、残る1カードに関して「アリスターのカード調整はまだやっています」と言いながらも、「さすがにタイムリミットなので、明日か明後日には最終結論を出します。全7試合でやるのか、別のカードを組むのかという結論を出したい。その時にはアリスターと我々がどういう話をしていたのかを説明します」とした。
FEG
「DREAM.15」
2010年7月10日(土)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00(予定)
<決定対戦カード>
▼DREAMライト級タイトルマッチ 1R10分・2R5分
青木真也(パラエストラ東京/王者)
VS
川尻達也(T-BLOOD/第8代修斗世界ウェルター級王者/挑戦者)
▼DREAMライトヘビー級ワンマッチ 1R10分・2R5分
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
VS
水野竜也(U-FILE CAMP.com)
▼DREAMライト級ワンマッチ 1R10分・2R5分
菊野克紀(ALLIANCE/第5代DEEPライト級王者)
VS
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム/HERO’S2006・2007ミドル級王者)
▼ミドル級ワンマッチ 1R10分・2R5分
中村和裕(吉田道場)
VS
カール・アモーゾ(フランス/チーム・アモーゾ)
▼フェザー級ワンマッチ 1R10分・2R5分
小見川道大(吉田道場)
VS
ジョン・ヨンサム(韓国/CMA KOREA/冠岳BJJ)
▼フェザー級ワンマッチ 1R10分・2R5分
石田光洋(T-BLOOD)
VS
DJ.taiki(フリー)
▼ライトヘビー級王座挑戦者決定戦 1R10分・2R5分
ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ/レッドデビル・インターナショナル)
VS
ジェイク・オブライエン(アメリカ/インテグレイテッド・ファイティング・アカデミー)
<出場予定選手>
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデングローリー/現Strikeforce世界ヘビー級王者)
<チケット料金>
VIP席100,000円(専用入場ゲート、グッズ付き)
RRS席22,000円 スタンドS席10,000円
スタンドA席5,000円
<チケット販売所>
DREAMwebサイト=http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯サイト=iモード、Yahoo!ケータイ、EZweb
イープラス=http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999<Pコード=594-790>
ローソンチケット=TEL:0570-084-003<Lコード=37710>
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
レッスル池袋店=TEL:03-3989-0056
書泉ブックマート=TEL:03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技=TEL:03-3265-4646
チケット&トラベルT-1=TEL:03-5275-2778
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999
さいたまスーパーアリーナ=TEL:048−600-3037
公武堂=TEL:052-241-2511
バトルロイヤル=TEL:03-3556-3223
新日本プロモーション=http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム=http://ringside.jp/
<お問い合わせ>
DREAM事務局=TEL:03−5775−5065
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