6月20日(月)東京・株式会社リングス事務局にて記者会見が行われ、前田日明リングス代表が来春より本格的にリングスの活動を再開することを発表した。
現在、リングス事務局として“不良のための格闘技大会”アウトサイダーを開催している前田代表。4月の記者会見では「日本の総合格闘技界のためにリングスネットワークの復活・再起動も考えています」とリングスの活動再開も示唆していたが、「リングスネットワークから『いつリングスの活動を再開するんだ?』という問い合わせがありました。
また業界そのものが地盤沈下している状況もあり、少し早い気もしますが、ここで来年の春にリングスとして再始動することを発表します」とリングスの活動再開を明言。
前田代表によれば、2012年3月に後楽園ホールでリングスとしてのプロ興行を予定。軽量級を中心としたマッチメークを組む方向で、アウトサイダーからプロ昇格した選手、アウトサイダーと対抗戦を行っているZSTの選手を中心に、他団体やフリー選手にも幅広く出場を呼びかけていくという。
かつてリングスネットワークとして、リングスに参戦していたロシア、オーストラリア、リトアニアからも選手を招聘する計画もあり、将来的には軽量級からヘビー級まで選手が揃う大会を目指す。(リングスと並行してアウトサイダーもこれまで通りに開催)
また活動休止前のリングスではパウンド(※寝ている状態の相手の頭部への打撃)を禁止したKOKルールが採用されていたが、活動再開に際して前田代表は「KOKルールをスタートした当時は総合格闘技が広く認知されておらず、またテレビ局との兼ね合いで月1で大会をやらなければいけなかったので、試合のダメージを減らすためにKOKルールを作りました。
これからは世界の情勢を見ながらやっていくつもりで、世界に通用する相手を作るためにやっていきます。色々な方たちと話をして、リングス活動再開後のルールを決めていこうと思います」と話しており、新ルールの導入もありそうだ。
なお前田代表はリングスでジャッジを務めていた藤原敏男氏がイッツ・ショータイム・ジャパン(以下、STJ)の代表取締役に就任したことに触れ、「(STJとは)興行的な部分を含めて協力してやっていけたらなという考えを持っています」と話している。
●アウトサイダー2011年大会スケジュール
7月17日(日)東京・ディファ有明
8月14日(日)東京・ディファ有明
11月13日(日)神奈川・横浜文化体育館
12月4日(日)東京・ディファ有明
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