8月12日(金・現地時間)タイ・バンコク王宮前広場で開催される世界最大級の女子ムエタイイベント『タイ王妃生誕記念イベント クイーンズカップ2011』のメイン対戦カードが発表された。
今大会は午後5時からの第1部と午後7時半からの第2部の2部構成で行われ、第2部はタイ全土にテレビ中継されることが決定。第1部のメインでは昨年のクイーンズカップでアンジェリーガ(スウェーデン)と激闘を演じたジェット・イズミ(M16ムエタイスタイル)がワンソンチャイプロモーション生え抜きのノンブア・ルークピアリー(タイ)と51kg契約のヒジあり3分4Rで激突する。
ノンブアは昨年5月J-GIRLSで来日しLittle Tigerと対戦した経験を持ち、国際式ボクシングの試合とムエタイを並行しているワンソンチャイ系列の若手選手。ジェットはこの大一番に向けて7月末からタイ・パタヤ入りしてソークリンミージムで調整することになっている。ジェットの首相撲に対し、離れての打撃を得意とするノンブア。この一戦は、ギャンブラーが喜ぶようなシーソーゲームになる可能性が高い。
第2部のメインイベントは昨年に続き、27戦無敗のムエタイ3冠王・村上リエ(DRAGON)に決定。村上は昨年のクイーンズカップのメインでアーネストホーストの弟子のRENEE(オランダ)と対戦。左ミドルと首相撲で圧勝してワンソンチャイ63kgワールドタイトルを獲得した。今回は、サウスポーの村上を攻略するためにワンソンチャイ系列が自信を持って送り出す実力派Sripae(タイ)とヒジありのムエタイルール3分4Rで対戦する。
Sripaeは村上リエを遥かに上回るキャリアの持ち主。この試合はテレビ中継になるほか、更に「MUAYTHAI AGAINST DRUGS」の61kgタイトルを懸けた一戦になるため、もしこの試合で村上リエが勝てば無敗のまま4冠王となる。
現在村上はヒジ、ヒザのムエタイ対策だけでなく、首相撲からの崩しと投げに時間を割いている。村上は3月11日に起きた東日本大震災で身内を亡くしただけでなく、5月に交通事故に遭い後遺症に苦しみながらも 大一番に向かって仙台DRAGONジムでハードトレーニングに明け暮れている。村上が苦難を乗り越えて4冠王になるのか? それとも本場ムエタイの刺客に初黒星を喫してしまうのか。女子ムエタイの最高レベルの試合に注目が集まる。他のカードは現在調整中。決まり次第の発表となる。
『タイ王妃生誕記念イベント クイーンズカップ2011』
2011年8月12日(金・現地時間)タイ・バンコク王宮前広場
第1部開始17:00 第2部開始19:30
<決定対戦カード>
▽第2部
▼メインイベント MUAYTHAI AGAINST DRUGS61kg王座決定戦 3分4R ※ヒジあり
村上リエ(DRAGON/WPMOジム女子世界ライト級王者、ワンソンチャイワールドタイトル63kg王者、J-GIRLSライト級王者)
vs
Sripae(タイ)
▽第1部
▼メインイベント 51kg契約 3分4R ※ヒジあり
ジェット・イズミ(M16ムエタイスタイル/初代J-GIRLSミニフライ級王者)
vs
ノンブア・ルークピアリー(タイ/ワンソンチャイプロモート)
<出場決定選手>
モニカ(スウェーデン/DRAGON/MADタイトル66kg王者)
神風萸暉美(=かみかぜ・ゆきみ/神風塾)
若山龍嗣(DRAGON)
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