7月26日(火)東京・落合にあるGRABAKAジムにて、KEI山宮(GRABAKA)が公開練習を行った。山宮は8月7日(日)東京・ディファ有明で開催される『PANCRASE 2011IMPRESSIVE TOUR』で金井一朗(パンクラスism)と対戦する。
この日は練習パートナーがいなかったため、一人でシャドーボクシングを始めた山宮だが、「これでは物足りない」とパンクラスの坂本靖広報を相手に対人でのシャドーを開始する。
しかし山宮は「坂本さんの顔を見ていると集中できない」とケチをつけ、持参したプロレスラーのケンドー・カシン風のマスクをかぶり、IWGPをもじったKEIWGPと書かれたベルトを腰に巻いてマスクマンに変身! そしてジム内にあったパイプイスを手にとって坂本広報に襲い掛かり、倒れた坂本広報をそれで殴打するパフォーマンスを見せた。
今年2月のディファ有明大会以来、約6カ月ぶりの試合となる山宮。試合間隔が空いたのは左肘の関節ネズミを除去する手術を行ったためで「どのタイミングで怪我をしたというのではなく、過去のダメージの蓄積で左肘に痛みがありました。長年スポーツをやっている選手はよくやる手術のようで、手術そのものは1時間くらいで終わりました。手術の後、1カ月半くらいは様子を見て、それから練習を再開したのですが、もう痛みもなくて普通に練習しています。怪我をしていない右腕よりも手術した左腕の方が動きがよくて、現代医学のすごさを感じました」と手術後は順調に調整が出来ているという。
体調やコンディションについても「すごくいいですね。外が暑いので順調に体重も落ちていますし、久しぶりに試合が出来るということで喜びを感じていて、暑さを忘れて練習しています。
最近は14カ月で7試合というペースでやってきて、最後に試合をした窪田(幸生)が精神的にも疲れる相手だったんです(苦笑)。ちょっと疲れもあったので、手術をして休んでいる間は休暇としても良かったと思います」と話しており、この6カ月間で身も心もリフレッシュしているようだ。
対戦相手の金井は山宮がデビュー戦の相手を務めた選手(2002年5月11日)で、今回が約9年ぶりの再戦となる。山宮は最初にオファーを受けた心境を「『金井か…』と思いました。金井とは2年前に試合を組まれて流れたことがあったのですが(山宮が負傷欠場)、金井が自分と同じウェルター級に階級を落としてきて、もしかしたら試合をするかもなと思っていました」と話す。
デビュー戦で肌を合わせた選手として「これまで金井選手を見てきてどんな印象を持っているか?」と質問すると、山宮は「昔はド根性系ファイターで、粘りに粘って勝つというスタイルでしたが、最近は自分のスタイルを確立していると思います。ちゃんと結果も残していますし、傍から見ても強い選手。自分の対戦相手としてもキツい試合になるだろうし、僕がぶっ飛ばされる可能性がある相手だと思っています」と金井の実力を高く評価。
その上で「確実にキツい試合になるでしょうね、我慢比べのような。金井の前回の試合(vs石川英司)はお互いにやりたいスタイルが違うので、見ていてストレスが溜まる試合だったかもしれませんが、自分と試合をすれば彼がやりたい試合になると思う。試合をやっている側としたらキツいですけど、いい試合になると思います」と語った。
また今回は山宮のデビュー15周年記念試合として組まれたもので、山宮にとっても意味がある試合だ。しかし意外にも山宮本人は「言われるまで気づかなかったし、デビューして何年目か数えていませんでした(笑)」と全く気にしていなかったという。そして「坂本さんから15周年記念試合と言われて、記念試合としての意図があるのかなと思ったら、対戦相手が金井というキツい相手。記念試合で組むなら、スカッと勝てるような相手の方が良かった。よく選手がやりたくない試合はお客さんが見たい試合と言いますが、わざわざ記念試合で組まなくてもいいだろと思いましたね(苦笑)。カシンさんの真似をして言えば『おまえがやれ!』って感じです」と愚痴をこぼした。
しかし15年も現役ファイターとして戦い続けていることについては「辞めていった先輩や後輩もいるので、自分は長くやっているんだなと思います。肘の手術はしましたけど、大きな怪我もなく体も健康で恵まれていますよね。そういう意味で感謝している気持ちはあります」という山宮。
「自分と同世代の郷野(聡寛)選手とよく話をして『どちらがちゃんと試合をしているファイターとして現役最長になるか?』ということも話すんですね。ここまで来たら自分も本気でそれを狙ってみてもいいかなと思います。好きでこの業界に入ったので、試合をしなければもったいないじゃないですか。プロレスラーの方々は1年のうち300日くらいは巡業に出ているわけだし、これからも体に気をつけて“無事これ名馬”で頑張っていこうと思います」と力強く語っている。
パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」
2011年8月7日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 本戦第1部開始15:00 本戦第2部開始16:00
<全対戦カード>
【本戦第2部】
▼メインイベント(第15試合) PANCRASE ライト級GP 2011準決勝戦 5分3R
岡澤弘太(ノヴァ・ウニオン・ジャパン/同級6位)
vs
徳留一樹 (パラエストラ八王子/同級5位)
▼セミファイナル(第14試合) PANCRASE ライト級GP 2011準決勝戦 5分3R
ISAO(坂口道場一族/同級1位)
vs
岩見谷智義(高田道場/同級4位)
▼第13試合 バンタム級次期挑戦者決定戦 5分3R
石渡伸太郎(フリー/同級3位)
vs
手塚基伸(総合格闘技道場コブラ会/同級5位)
▼第12試合 ウェルター級 5分2R
KEI山宮(GRABAKA/同級6位)
vs
金井一朗(パンクラスism)
▼第11試合 初代フライ級王座決定トーナメント1回戦 5分2R
砂辺光久(TEAM reversaL/初代スーパーフライ級王者、同級2位)
vs
松永義弘 (禅道会新宿道場/スーパーフライ級3位)
▼第10試合 初代フライ級王座決定トーナメント1回戦 5分2R
江泉卓哉 (総合格闘技道場武門會/スーパーフライ級4位)
vs
阿部博之(ドラゴンテイル/スーパーフライ級5位、修斗フライ級4位)
▼第9試合 ライトヘビー級 5分2R
田中章仁(SRC育成選手)
vs
アニマル安西(TEAM TACKLER)
▼第8試合 スーパーフライ級 5分3R
廣瀬 勲(ストライプル/同級1位)
vs
小塚誠司(FREEDOM@OZ/同級6位)
▼第7試合 バンタム級 5分2R
曹 竜也(闘心/同級7位)
vs
佐藤将光(坂口道場 一族/SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 ベスト8)
▼第6試合 ライト級 5分2R
松本光史(マスタージャパン)
vs
高橋“番長”良明(パラエストラ八王子)
▼第5試合 第17回ネオブラッドトーナメント決勝戦 ウェルター級 5分2R
北田 有(和術慧舟會富山S.P.O.)
vs
草MAX(TEAM TACKLER)
▼第4試合 第17回ネオブラッドトーナメント決勝戦 ライト級 5分2R
咲田ケイジ(パラエストラ千葉)
vs
松本崇寿(パラエストラ八王子)
▼第3試合 第17回ネオブラッドトーナメント決勝戦 フェザー級 5分2R
JON SHORES(ロデオスタイル)
vs
斉藤洋二(和術慧舟會TLIVE)
▼第2試合 第17回ネオブラッドトーナメント決勝戦 バンタム級 5分2R
沼倉雄太(TRIAL)
vs
土佐健市(KIBAマーシャルアーツクラブ)
▼第1試合 第17回ネオブラッドトーナメント決勝戦 スーパーフライ級 5分2R
安永有希(東京イエローマンズ)
vs
宇津木正和(パラエストラ古河)
【本戦第1部】
▼第4試合 ライト級 5分2R
中村晃司(パンクラス稲垣組)
vs
冨樫良介(ALLIANCE)
▼第3試合 フェザー級 5分2R
田島直樹(CORE)
vs
松井英夫(禅道会長野支部)
▼第2試合 バンタム級 5分2R
斉藤正臣(高田道場)
vs
藤井伸樹(ALLIANCE)
▼第1試合 スーパーフライ級 5分2R
島袋 力(CORE)
vs
石井拓麻(ALLIANCE)
<チケット料金>
VIP席(1列目のみ)12,000円
SS席10,000円 A席8,000円 B席6,000円
※当日券は各席500円増し。未就学児は無料。
<チケット販売所>
パンクラス ストア=http://www.pancrase-store.com
パンクラス=TEL:03−5628−1984
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード 594−040)
ローソンチケット=TEL:0570−000−777(Lコード 36647)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
書泉ブックマート=TEL:03−3294−0011
レッスル池袋=TEL:03−3989−0056
ビデオショップチャンピオン=TEL:03−3221−6237
フィットネスショップ水道橋=TEL:03−3265−4646
チケット&トラベルT−1=TEL:03−5275−2778 http://www.t-1.jp/
格闘技・プロレス図書館 闘道館=TEL:03−3512−2080
バトルロイヤル=TEL:03−3556−3223
<お問い合わせ>
パンクラス=TEL:03−5628−1984
●パンクラス2011年大会スケジュール
7月31日(日)大阪・アゼリア大正ホール
8月7日(日)東京・ディファ有明 ※第17回ネオブラッドトーナメント決勝戦
9月4日(日)東京・ディファ有明
10月2日(日)東京・ディファ有明
11月12日(土)東京・新宿FACE
11月27日(日)大阪・アゼリア大正ホール
12月3日(土)東京・ディファ有明
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