▲GRABAKA主催興行のメインイベントで菊田(右)と山本(左)の因縁の日本人対決が実現!
GRABAKA主催興行のメインイベントであの日本人対決が実現! 30日(火)東京・落合にあるGRABAKA東中野ジムにて、10月15日(日)東京・ディファ有明で開催される『GRABAKA LIVE!1st CAGE ATTACK』の対戦カードとして菊田早苗(GRABAKA)vs山本喧一(WIT)が発表された。
9日の会見では「桜庭(和志)さん、田村(潔司)さんとやりたい」と日本人対決に興味を示していた菊田。対戦相手に選ばれた山本はUWFインターナショナル(高田延彦が1991年5月10日に旗揚げしたプロレス団体。以下、Uインター)の出身で、リングスで活躍した後、1999年にUFC-Jミドル級トーナメントで優勝。その後はPRIDEにも参戦し、美濃輪育久(現・ミノワマン)らと対戦した。
会見では大会のスペシャルアドバイザーに就任した元Uインター取締役の鈴木健氏が、この一戦が決まった経緯を「私に出来るマッチメークは何か?と考えた時、私が携わったUインター出身の選手との試合だなと思いました。そこで私のネットワークで選手に当たってみたところ、『対戦相手が菊田選手であれば』と名乗りを上げてくれたのがヤマケン(山本の愛称)です。今、ヤマケンは札幌で道場をやっていて、いつでも試合の準備は出来ているということでした」と説明した。
実は過去に因縁がある菊田と山本。17年前、プロレスラーを目指していた菊田がUインターの入門テストを受験。テストとして行われたスパーリングで腕を骨折し、プロレスラーの道を断念して格闘家への道を歩むことになったのだが、この時のスパーリング相手を務めていたのが山本だった。両者はこの試合が決まった時の心境、そして17年前のスパーリングを以下のように語る。
「12年前にUFC−Jでベルトを獲ってから色んなことがありましたが、いつか菊田選手とは戦うんじゃないかという予感がありました。(菊田の腕を折ったことは)まだ自分がパワーオブドリーム(POD)というジムをやっていた時に、ジム生から『菊田選手が雑誌のインタビューでこういうことを言ってるんですけど本当ですか?』と聞かれて思い出しました。
当時、僕はUインターに新弟子で入ったばかりで、先輩からのプレッシャーもあり、下手するわけにはいかないと思って必死にやった結果、菊田選手の腕が外れました。それから菊田選手はUインターに来ることはなく、お互いに違う道を歩んできたと思います。もしかしたら菊田選手とはUインターで一緒に試合をしていたかもしれないし、どこかすっきりしたいという気持ちもあります。
POD時代にGRBAKAや菊田早苗という名前は何度も出てきて『2つのジムで対抗戦をやったら面白いんじゃないか?』など色々なアイディアが出たのですが自然消滅してしまい、自分もジムを畳んでアメリカに行ってしまいました。そういう胸に詰まったものもあったし、今回の試合でそれをすべて清算できると思います。だからこの試合は感慨無量の一言です」(山本)
「このカードを聞いた時はびっくりして、運命だなと思いました。17年前のスパーリングで僕はプロレスをあきらめて、格闘技の道を進みました。僕がUインターから離れた後、山本選手は新日本プロレスとの対抗戦に出て、ゴールデンカップス(Uインターで結成されたユニット)などで、いつも話題の中心の選手にいた選手だと思います。
その後もジムやイベントを運営して、所英男選手をPODから輩出したのも山本選手です。色々な部分で他の選手とは違って、選手としてもプロフェッショナルだなと思っていました。この17年間、別の道を進んできたけれど、今こうして交じることになり、やはりいつかやる相手だったのかなと思います。日本人対決は意味のある相手とやりたいと思っているのですが、今回の試合も意味のある相手だと思います。試合当日は17年間の想いをぶつけられるよう思いっきりやりたい」(菊田)
そんな因縁のある一戦だけに、菊田が「この17年間で苦しんだ時期もあった。魂と魂がぶつかるドロドロの試合をして、最後は腕十字で17年前の借りを返したい」と語れば、山本も「そういえば17年前(に菊田の腕を怪我させたの)は腕十字だったな、と。寝技世界一と言われている菊田選手の腕をもう一回極めて、自分の実力が世界に通用することを証明したい」と返し、他の日本人にはない独特の雰囲気を漂わせる2人。
両者のコメントを聞いていた鈴木氏も「今の2人は言葉以上に心の中に何かを持っているはず。その心を読んで試合を見てもらえれば、本当に面白い試合になると思う。どちらかが勝ち、どちらかが負けることになりますが、精一杯戦って素晴らしい試合をして欲しい。このマッチメークを実現させたことは正しいと確信しました」と、この日本人対決への期待度を語った。
なお今回が約5年ぶりの試合となる山本は「自分はオクタゴン(UFCで使用される金網)でベルトを獲って、試合をやってきて、その部分で他の日本人には負けない気持ちを持っている。僕は早すぎたケージ(金網)のチャンピオンで、僕がUFC-Jでチャンピオンになった後、日本ではリングを使っているPRIDEが盛り上がり、アメリカではケージを使うUFCが盛り上がった。
今ではその立場が逆転しているにも関わらず、日本ではケージの大会が盛り上がっていない。自分は12年間の想いを次の試合にぶつけたいし、試合が終わったら言いたいことがあるので、それにも注目して欲しい」と試合後の爆弾発言を匂わせた。
またその他の追加カードとして山本と同じUインター出身の上山龍紀(U-SPIRIT JAPAN)が植田豊(GRABAKA)と対戦。また上山の実兄・上山知暁(U-SPIRIT JAPAN)と内山ピットシゲオ(GRABAKA)の一戦も決まり、会見には上山兄弟、植田が出席し、それぞれ意気込みを語った。
上山龍紀
「9月1日に独立して新しいジムがオープンします。その第1戦なので気合いが入っています。そのうちジムに金網が入る予定なので楽しみです。今回は70kgの試合で、K-1MAX・HERO’S以来になるのですが、この時は減量に失敗しているので、次はきっちり仕上げて自分の動きが出せるように頑張ります」
植田 豊
「メリットのない試合を受けてくれた上山選手に感謝しています。GRABAKAは30歳以上のベテラン選手が主なメンバーになっているので、自分がGRABAKAの若手を引っ張る存在として、自分の存在をアピールしたいと思います」
上山知暁
「この大会に出場できることを光栄に思います。新しいジムにはリングとウエイト器具があって、質の高い練習が出来ています。一番いい試合をして勝ちます」
グラバカ
「グラバカ11周年記念大会
GRABAKA LIVE!1st CAGE ATTACK」
2011年10月15日(土)東京・ディファ有明
開場14:30
一部開始15:00 本戦開始16:30
<決定対戦カード>
菊田早苗(GRABAKA)
vs
山本喧一(WIT)
植田 豊(GRABAKAジム)
vs
上山龍紀(U-SPIRIT JAPAN)
内山ピットシゲオ(GRABAKAジム)
vs
上山知暁(U-SPIRIT JAPAN)
<出場予定選手>
佐々木有生(GRABAKA)
山崎 剛(GRABAKA)
石川英司(GRABAKA/パンクラス ウェルター級1位)
山宮恵一郎(GRABAKA/パンクラス ウェルター級6位)
中村大輔(GRABAKAジム)
内山重行(GRABAKAジム/パンクラスネオブラッドトーナメント2009フェザー級優勝)
永瀬 功(GRABAKAジム)
恒村俊範(GRABAKAジム)
須崎康文(GRABAKAジム)
板谷一樹(GRABAKAジム)
井関 遼(GRABAKAジム)
野口悠介(GRABAKAジム)
増田良太(GRABAKAジム)
MIYOKO(GRABAKAジム)
中村将光(GRABAKAジム)
<チケット料金>
VIP席(1,2列)20,000円(パンフ、パーティー付)
A席8,000円 B席6,000円
※当日券は500円増し
<チケット販売所>
DEEP事務局=TEL:052-339-0303 http://www.deep2001.com
イープラス http://eplus.jp/battle/
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:594-750)
ローソンチケット
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999
GRABAKA http://www.grabaka.com/
<問い合わせ>
DEEP事務局=TEL:052-339-0303
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