▲昨年は欠場したバダ・ハリ(左)が、2年ぶりにK-1 WORLD GP参戦
K-1が中国に初進出! 今年のヘビー級トーナメント開幕戦『K-1 WORLD GP FINAL 16』は10月29日(土)中国・南京(なんきん)オリンピック・スポーツセンター体育館(収容人数13,000人)で開催されることが、15日(木)インターネット会見で発表された。
会見の冒頭、谷川貞治FEG代表は「K-1は非常に苦難に陥っておりますが、再出発へ向けて必死に頑張っています。ファンの方たちもヘビー級大会の開催を心配していたと思いますが、かねてより進出したいと熱望していた中国での開催が決定しました」と挨拶。
北京、上海も開催地の候補にあがっていたが、最終的には中国全土で視聴率トップ3のテレビ局JSBC(JiangSu Broadcasting Corporation)と株式会社FEGとの共同開催という形で南京での開催が決定した。
谷川代表は「(ファイトマネーの不払い問題などで)選手にも非常に迷惑をかけましたが、契約が完了しました。イッツ・ショータイム(ヨーロッパ最大の立ち技格闘技大会)のサイモン・ルッツ代表が、K-1に復活して欲しい、全選手を出すと言ってくれました。昨日も電話で話をしたんですが、1年半ぶりとなるバダ・ハリの参戦も含めて約束していただきました」と、2010年4月3日のアレクセイ・イグナショフ戦以来となるバダ・ハリ(モロッコ)の参戦を発表。
続いて谷川代表は、「私は会見でFEGが南京での開催を発表する場合、ショータイムの選手が参戦可能であることを宣言します。全ての選手は練習を開始しており、K-1が頂点に戻るため全面的にサポートします。FEGの再出発に期待しています」とルッツ代表からのレターを読み上げ、「一部でK-1とショータイムの不仲説が流れましたが、コミュニケーションは取っています」と説明した。
さらに「非公式ではありますが、先日来日したピーター・アーツ、ジェロム・レ・バンナとも参戦の方向で話をさせてもらいました。ゴールデン・グローリー(セーム・シュルトやエロール・ジマーマンを擁するチーム)のバス・ブーンさんとも会話をしました」と、K-1常連選手とも出場交渉中であるという。しかし、昨年の優勝者であるアリスター・オーフレイムに関しては「残念ながらUFCと契約したので出場は難しい」とした。
「こういう機会なので若手のファイターをどんどん出して、生まれ変わった、建て直したK-1を築き上げていきたい。今はアジアが重要なマーケットになっています。台湾、マカオ、シンガポール、タイなども経済発展しており、そういった国でK-1はほとんどやっていないので、新しいマーケットを築いていきたい」と、アジアへの本格進出を明言。今大会には“K-1の本格アジア進出第1弾大会”と銘打たれている。
最後に谷川代表は、「全力をあげてやっています。苦しい状況ですが、ファイターとファンのためにK-1がかつての力を取り戻し、世界一のイベントになることを目指していく。こういう時期だからこそ、選手にはチャンス。若手は夢を目指して参加して欲しい。K-1の中国初上陸大会に期待してください」と挨拶した。
なお、毎年日本で開催されていた決勝トーナメントは「中国かシンガポールで開催したい」と、今年は海外で行われる予定であることも発表された。
FEG/JiangSu Broadcasting Corporation
「K-1 WORLD GP 2011 IN NANJING FINAL 16」
2011年10月29日(土)中国・南京オリンピック・スポーツセンター体育館
開場・開始時間 調整中
<出場予定選手>
バダ・ハリ
ヘスディ・カラケス
タイロン・スポーン
ルスラン・カラエフ
ダニエル・ギタ
ベン・エドワーズ
メルヴィン・マヌーフ
ジャバッド・ポトラック
セルゲイ・ラシェンコ
リコ・ヴァーホーベン
アンダーソン“ブラドック”シウバ、ほか
<チケット料金>
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<チケット販売所>
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<チケットに関するお問い合わせ>
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