▲(左から)伊藤隆RISE代表、KENJI、積田トレーナー、萩森マネージャー
RISEバンタム級王者のKENJI(本名・久保賢司)がプロボクシングに転向! 9月4日(火)東京・角海老宝石ボクシングジムで行われた記者会見で発表された。
KENJIは2007年7月13日にタイでWPMO世界フライ級王座を獲得、同年9月2日にはNJKFフライ級王座を獲得し、2011年11月23日にはトーナメントを制してRISEバンタム級王座に就いた。2011年5月27日から2012年6月2日(転向前最後の試合)まで7連勝を飾っており、絶頂期での転向となる。
「2年ぐらい前から角海老宝石ジムでスパーリングをさせてもらっていて、パンチ一本で自分がどこまでいけるのか、いつか挑戦してみたいという気持ちをずっと持っていました。RISEで強い相手とやらせてもらって自信がついたので、自分の可能性を信じて挑戦することにしました」と、KENJIは転向を決意した理由を語る。
「ボクシングに来たからには狙うものはひとつだけ」と、目標はもちろん世界タイトル奪取だ。そんなKENJIに萩森健一マネージャー(K-1から転向した藤本京太郎のマネージャー)は、デビュー戦にしてなんと世界ランカーの相手を用意。2012年4月4日、亀田興毅が保持するWBA世界バンタム級王座に挑戦した世界11位ノルディ・マネカネ(インドネシア=亀田が判定勝ち)だ。KENJIはまず9月18日にB級ライセンスのプロテストを受け、合格すれば11月9日に後楽園ホールで開催される角海老宝石ジム主催興行でプロデビューする計画。
KENJIは「まだプロテストも受かっていないので生意気は言えませんが……」と前置きしながらも、「無謀かと思う人もいるだろうけれど、11月に自分が“本物”だということを証明したい。亀田選手と互角の勝負をした相手なので、自分の実力が測れると思う」と語る。さらに「最後は倒す。その考えはボクシングに転向しても曲げない」とKOを狙っていくと宣言した。
会見終了後には公開練習としてシャドー、スパーリング、サンドバッグ打ちが2Rずつ行われた。スパーリングでは現・日本スーパーバンタム級10位の久永志則(ひさなが・ゆきのり)と本番さながらの打ち合いを演じ、KENJIが鼻血を流す場面もあった。
なお、会見に同席した伊藤隆RISE代表は「2カ月前に転向の話を聞いて1カ月前に本人と話をしました。打撃格闘技界の中で彼はいまバンタム級最強だと思っています。名残惜しいですが、快く送り出したい」と語った。
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