▲川村(右)は近藤(左)とミットで作った土俵での相撲特訓を披露した
10月6日(土・現地時間)シンガポール・インドアスタジアムで開催されるアジア最大のMMA(総合格闘技)イベント『ONE Fighting Championship〜RISE OF KINGS〜』(通称ONE FC)に出場する、パンクラスのミドル級王者・川村亮(パンクラスism)が1日(月)神奈川県内で公開練習を行った。
川村が公開した練習は、ミットを並べて作った土俵での相撲特訓。これはONE FCが円形のケージ(金網)リングを使用していることから「日本の円形リングと言えば土俵ですから」と、円形の闘技場に慣れるためらしい。相手は相撲が好きで横綱・白鵬のファンだという近藤有己(パンクラスism)が務め、二番勝負を行った。
結果は1勝1敗に終わったが、パンクラスismの中で一番相撲が強いと言われる近藤は「まだ脇が甘い」と川村にアドバイス。この相撲特訓は「今日で12場所目(12日目)」(川村)だという。
川村は今回が初の海外での試合となるが、「実は8月にレジェンドFC(香港)、9月にロードFC(韓国)にセコンドとして行ったのでもう海外には慣れました」という。ケージでの試合も初めてとなるが「今回の試合に関してはケージはオブジェのようなもの。僕にとっては金網デスマッチです」と特に気にしていない様子。
対戦相手のメルヴィン・マヌーフ(オランダ)については、「ロードFCの会場で会って握手しましたが、色つやがよかったことくらいしか印象がない」と語り、「倒しがいがある。倒さないといけない試合ですね」と、相手を倒すことしか頭にないようだ。
川村が対戦相手や場所よりも意識しているのは、ほかのパンクラス王者たちだ。「石渡選手が修斗に出て勝って、佐藤選手は4度目の防衛をしてヤン・カブラル戦をアピールした。僕はパンクラスのベルトをどう輝かせるか、ほかの階級の王者たちと勝負していると思っています」と、ほかの王者たちの活躍に負けたくないという。
「自分が今までやってきたこと、自分のパンクラスを日本だけでなくシンガポールで見せられることにワクワクしている。川村亮が海外でウケるのかウケないのかという勝負です。勝って、11月大会のリング上でファンに報告したいですね」と、川村は勝利を手土産に持って帰りたいと語った。
「ONE Fighting Championship〜RISE OF KINGS〜」
2012年10月6日(土・現地時間)シンガポール・インドアスタジアム
<主な対戦カード>
青木真也(パラエストラ東京/Evolve MMA)
vs
アルナウド・ルポン(フランス)
川村 亮(パンクラスism)
vs
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)
朴 光哲(Krazy Bee)
vs
ゾロバベル・モレイラ(ブラジル)
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