「プロ柔術GroundoImpact 〜Gi-05〜」
2004年9月19日(日)東京・ディファ有明
開場13:00 開始13:30(第1部)
開場17:00 開始17:30(第2部)
<全対戦カード>
[夜の部]
▼第13試合 アダルト黒帯ペナ級 10分1本勝負
○中井祐樹(パレストラ東京/黒帯)
ポイント 2-0
●ヒカルド・デラヒーバ(デラヒーバ柔術/黒帯)
<試合展開>
先に引き込んだのはデラヒーバ。これに対し「自分が勝っていたのはフィジカルだけ」という中井はデラヒーバの下からの攻めにも体のバランスが崩れない。そしてじっとチャンスをうかがっていた中井はデラヒーバの左足を取るとアキレス腱固めへ。これは極まらなかったが、一度下になった中井が足を取ったまま再び上になったためスイープで2ポイントを先取する。ここでデラヒーバは背中を向けた中井に対して帯を持ちながら亀の状態にするとそこからバックを狙う。中井はそのまま横に転がるようにハーフガードで引き込む。後がないデラヒーバは中井の襟を持ってズボンを掴み、ハーフから足を抜こうとするが、中井も必死にディフェンス。終了間際、デラヒーバは中井の腰の辺りにしがみついて絡んでいた右足を後ろに跨ぐように抜きにかかる。しかし中井もデラヒーバの体を下に押し下げてポイントを許さない。そのまま逃げ切った。
この快挙にも試合後、中井は「ボコボコにされるのが怖くて何も出来なかった。世界大会で優勝するにはここで負けてる場合じゃないだろという気持ちもありました。あのポイントも見る人によっては逆だったかもしれない。勝ちではないです」とコメント。また幾つか負傷箇所があるという中井は年内一杯は休養を取り、来年から活動を再開すると話した。一方、敗れたデラヒーバは「互いに寝技の技術があったので動けない状態だった」と中井を評価。「日本のレベルは上がっている。これからもブラジル人選手を呼んで試合をすることや『Gi』のようなイベントが増え、ブラジルに修行する人口が増えれば必ず日本もブラジルに追いつく日が来る」と日本の柔術家にエールを送った。
▼第12試合 アダルト黒帯ペナ級契約10分1本勝負
○渡辺孝(パレストラ新潟/黒帯)
ポイント 22-0
●今成正和(Team ROKEN/茶帯)
<試合展開>
今成はいきなり飛びつきガードを取ると、そこから袖を持ったままの腕ひしぎ十字固めでアドバンテージを先取。さらに襟を持ちながらパスを狙う渡辺の右腕を掴むと、自分の足を渡辺の顔に引っ掛けて再び腕ひしぎ十字固めへ。一気にアドバンテージ2つを取る。しかしそれを凌がれるとポイント完全無視の今成はパスガードやニー・イン・ザ・ベリー、そしてマウントと簡単にポイントを許していく。渡辺もマウントから絞めを狙うが今成は極めさせない。残り10秒、スタンドに戻ると、もはや一本取るしかない今成は得意の足元への滑り込みから足関節・腕ひしぎ十字固めを狙うが極まらなかった。結果的には大差のポイント負けを喫した今成だったが渡辺から腕十字を二度も極めかけるなど、改めて技術の高さを見せ付けた。
▼第11試合 アダルト茶帯アブソリュート級 8分1本勝負
○弘中邦佳(アカデミアAz/茶帯)
ポイント 0-0 アドバンテージ 6-0
●時任拓磨(PUREBRED大宮/茶帯)
<試合展開>
先に引き込んだ弘中は下から時任の右足を左手ですくい、自分の股に挟んだ時任の右腕の裾を掴む。そのまま横に転がってスイープを狙う。これは凌がれてポイントにはならなかったものの、弘中は逆足を掴んでアンクルホールド。さらに膝十字固めに移行する。弘中が足関節で奪ったアドバンテージで時任から判定勝利を収めた。
▼第10試合 アダルト茶帯ペナ級 8分1本勝負
○TAISHO(TEAM BARBOSA JAPAN/茶帯)
ポイント 0-0 アドバンテージ 2-1
●山崎剛 (TEAM GRABAKA/紫帯)
<試合展開>
試合序盤、TAISHOが上手く山崎の体を横に崩し、片足タックルのように後ろについてテイクダウンしかけるが惜しくも場外。アドバンテージを取る。その後は互いに襟を持ち、立ち技の攻防が続く。最後はTAISHOが引き込む形で寝技の展開となるがそのままタイムアップとなった。
▼第9試合 アダルト茶帯ペナ級 8分1本勝負
○桑原幸一(東京イエローマンズ/茶帯)
ポイント 0-0 アドバンテージ 2-0
●石川祐樹(TRI-FORCE/紫帯)
▼第8試合 アダルト紫帯アブソリュート級7分1本勝負
○片岡誠人(PUREBRED大宮/紫帯)
ポイント 2-0
●阿部裕幸(AACC/紫帯)
▼第7試合 アダルト黒帯57s契約 10分1本勝負
○塩田GOZO歩(パレストラ八王子/黒帯)
4分34秒 三角絞め
●タケオ谷(グレイシーバッハBH/黒帯)
※夜の部10試合と11試合の間に早川光由(TRI-FORCE/黒帯)と鈴木陽一(ALIVE)のエキシビジョンマッチが行われた。
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