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【ADCC北米予選】北米予選「南カリフォルニア・スタイルとADCC」前編

2006/10/29


↑クーパー×マクビカー

南カリフォルニア・スタイルとADCC、
ノーギ・グラップリングとサブミッションファイティングは別物なのか

「ADCC 2007 North American Trial」
2006年10月28日(土)米国ニュージャージー州ウェイン
ウィリアム・パターソン大学RECセンター

 米国の組み技界で、「道衣有りとノーギ、どちらの人気がある」という質問をすると、たいていの人間が「ノーギの方が弱冠ある」という言葉を返してくる。

 奇抜な頭髪で、いち早く米国(彼の場合は東海岸出身だが)の柔術というものを世に知らしめた道衣に強い思い入れを持つマイク・ファウラーでさえ、こう答える。

 それらの言葉を証明するように、米国ではノーギ・グラップリングが盛んに行なわれている。今回、実質的にADCC北米予選を仕切ったブライアン・シミンス率いるグラップラーズ・クエストを筆頭に、NAGA(ノースアメリカン・グラップリング・アソシエーション)、UGA(ユナイテッド・グラップリング・アソシエーション)、ISWA(インターナショナル・サブミッション・レスリング・アソシエーション)などアマチュア組織から、果てはPSL(プロフェッショナル・サブミッション・リーグ)が主催するLA SUBのような日本では信じられないビッグマッチを開催するプロモーションまで誕生している。

 MMAの発展、柔術の普及、そしてレスリングという基盤、これらの要素が融合した結果のノーギ・グラップリングの隆盛は、Xスポーツを見て育った若い世代による、サザンカリフォルニア・スタイルというべきアグレッシブ+ノンストップのグラップリングを生んだ。

 その筆頭が、日本でも名が知られるジェフ・グローバーとビル・クーパー、2人のパラゴン柔術勢だ。アリアンシ系列の基礎を大切にした柔術と、エディ・ブラボーの奇抜なテクニック、レスリングと柔術の合体を果たしたハビエル・バスケス、これらのエレメントに彼らが生来持つ派手で目立つことが大好きなキャラクターが加わったとき、南カリフォルニア・スタイルがノーギ・グラップリング界を席巻した。

ファウラーは、準決勝でクーパーを破ったマクビカーを5−0で下す

 地味でコアなファンしか興味がないといわれた組み技の世界で、見ているものが楽しめるスタイルを構築したクーパーが、苦悶に満ちた表情で必死になってテイクダウン、リバーサルを仕掛けていく。「なんでジョルジュ・サンピエールとかグラップリングの大会に出ていないMMAファイターや、UFCでしか試合をしていないディエゴ・サンチェスにチャンスがあって僕になかったんだ!」と、前回のADCC世界大会を揶揄する言葉すら、陽気に語るクーパーは、本気で世界を取る一歩として、北米予選に挑んでいた。

 服を着たままでも、74kg強の体格は、緒戦の対戦相手ジャック・マクビカーよりも二回りほど小さい。試合時間の前半戦がノーポイントという特殊なルールを使用し続けるADCCにあって、クーパーは序盤から何度もスイープやテイクダウンを仕掛け、マクビカーがそれを受けるという展開が続いた。マクビカーのように前半戦を流し、後半戦は一つのミスも出さないようにさらに動きが固くなる選手はADCCではよく見受けられる。彼らの多くが、相手が犯した一つのミスをついて、ポイントをゲットし勝利を掴む。

 クーパーは、そんなADCC勝利の方程式に完全にはまっていた。本戦終了間際にバックを許した際は、何とか身を守ることができたのだが、ここでスタミナをロス。インターバルなしで始める延長戦でテイクダウンを奪われ、マクビカーに逃げ切られた。

 そのマクビカーを準決勝で下したマイク・ファウラーは、引き込みが減点にならない序盤に、しっかり自分の形を作っていた。ガードをしっかり固め、「ポイント」の掛け声がかかると、マクビカーをスイープ。さらにパスガードで、きっちり5P奪い決勝進出を決めた。

→77s未満級を制したマーク・ブチェック

 ファウラーの決勝戦の相手は、マーク・ブチェック。日本では全く知られていないトロント在住のチェコ系カナダ人。ノヴァウニオンのジョン・ホーキから黒帯を巻かれた無名の強豪だ。

 ブチェックは、力の差が感じられた相手には序盤から一本狙い、拮抗している場合は後半に入り確実にポイントを奪うクレバーなタイプ。質実剛健ともいえるパスガードからのポジションの奪取と、勝負を掛けた大技、この両方を持つ彼はファウラーからバックマウンドを奪って6-0で快勝。世界大会への切符を獲得した。「世界大会では、誰でもいいから強い選手と戦いたい」というブチェック。ネームバリューがないだけに、いきなり強豪と当たる可能性も決して低くないが、ADCCウォッチャーなら、彼の名前を心に留めておいても、損はないだろう。

写真撮影&レポート=高島学
Photos&Report=Manabu Takashima

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