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【ケイオスMADMAX】真夏の血闘!江口と馳の素手の殴り合いは異例の延長でもドロー

2007/07/21



ケイオスプロモーション
「CHAOS(ケイオス)−MADMAXU 
WORLD CHAOS MADMAX〜公開血闘7番勝負〜」

2007年7月21日(土)東京・ディファ有明
開場17:00 開始18:00



▼メインファイナル ケイオス真拳ルール(素手、金的ありルール)
江口慶貞(無門会/無門会全国自由組手大会9連覇王者)
延長ドロー
馳 晩成(闘道會U−A)

 無門会の六段で現在9連覇中の文字通り同会のナンバー1選手である江口。一方の馳は過去にミャンマーラウェイ戦で勝利を収めている猛者。この一戦はバンテージを外した素手、金的ありのケイオス真拳ルールで行われるために試合前から緊迫した空気が会場に充満していた。

 1R、左手を前に突き出す無門会の秘技“受即効”の構えでプレッシャーをかける江口。馳は色々と構えを変えながら向き合う。パンチだとカウンターを狙われるために馳はロー。

 距離が縮まると両者は組み合い、頭突きを狙う。この時に馳は後頭部への攻撃で注意を受ける。いったん離れた両者は殴り合いへ。江口のパンチがクリーンヒットし、馳は口の中から血が滴り落ちる。

 アドレナリンが爆発の馳は「もっと打って来い」と挑発。そして金的攻撃をもらうも、更に挑発に出る。向き合う両者は一発狙いでなかなか手を出さない。

 2R、距離を詰めた両者はパンチを激しく交錯。江口は「何発かぐしゃっといいものが入った」というが、馳は倒れる様子もなし。江口は馳の道衣を掴んで華麗な投げを見舞う(道衣を掴む攻撃は反則)。ローからパンチにつなぐ馳だったが、決定打がないまま試合終了。

 するとここで観客から延長コール! 両者にダウンがなかったために場内には引き分けのアナウンスが流される。納得のいかない馳はケイオス・羽山威行館長に延長を要求。江口も納得したために、異例の延長戦へと突入した。

 お互いに距離をつめると、道衣を掴み合い一触即発のムードになる。ここで馳は頭部から激しい流血が見られるためにドクターチェック。

「オレは空手だからやります! 大丈夫です!」と医者の制止を振り切った馳は再びリング中央へ。掴みをなくすために江口は道衣を脱いで再スタート。お互いに激しく拳を交錯させたが試合終了。死闘となったこの一戦はドローとなった。

 普段公務員をやっている江口は週2日の練習しか出来ていない日々を送っている。次回再戦については「毎日トレーニングできるような環境になったら」とコメントした。一方の馳は側頭部、鼻、口など4カ所を大きく負傷しノーコメント。





▼セミファイナル 第6試合 ムエタイルール 3分3R
ワンロップ・ウィラサクレック(ウィラサクレックジム/M−1バンタム級王者)
KO 3R1分35秒
植山NINJA三千直(理心塾空手/太道軽量級王者)

 言わずとしれたM-1バンタム級王者のムエタイ戦士ワンロップがケイオスのリングに登場。ムエタイルールでの特別参戦となる。

 56kgのワンロップに対し、植山は64kg。さらに長身の植山はキックノーランカーにであるにも関わらず、ワンロップ相手に善戦する。リーチ差があるためにワンロップのパンチは当たらず、1Rは植山に勢いがある。

 2Rになるとギアを変えてきたワンロップはヒジを多用するようになり、徐々に追い込んでいく。植山もヒジを合わせ、強烈なパンチを当てていく。首相撲ではムエタイ特有の投げを見舞いたいワンロップだが、体格で上回る植山を崩すことが出来ない。

 3R、スタミナ切れで失速した植山を追い込むワンロップ。コーナーに追い込んだワンロップは強烈なヒザ蹴りを見舞い、植山は体をくの字に折り曲げる。さらに追撃しようとしたところで、植山は悶絶しダウン! 

 そのまま立ち上がれずワンロップが勝利した。まだまだ闘えるとばかりにリング上でミット蹴りの即打ちパフォーマンスを行ったワンロップ、次回はグローブなしの素手での闘いに勝負なるか!?




▼第5試合 CHAOSルール
瀬戸信介(F.S.A拳真館/極真空手清武会元王者)
判定 ※右ストレートによるダウン
伊藤秀敏(無門会/無門会全国自由組手大会準優勝五段)

 瀬戸は元少林寺拳法三段、一方の伊藤は無門会ナンバー2。

“受即効”の構えでプレッシャーをかける伊藤に対し、瀬戸はローを連打でヒットさせる。コーナーに追い込んだ伊藤はパンチ連打を振るうも、瀬戸は組み付いて防御。徐々にパンチをもらった瀬戸の顔面は見る見るうちに膨れ上がってくる。

 2Rには乱打戦となり、瀬戸のパンチで伊藤はダウン! 3Rになると焦る伊藤は前に出て行くが、打ち合いにいかない瀬戸がそのまま逃げ切り判定で勝利した。



▼第4試合 CHAOSルール
内田和久(F.S.A拳真館/F.S.A拳真館アブソリュート王者)
TKO 1R2分22秒 ※ギブアップ
金ソンヒョク(韓国/韓国ITJテコンドー王者)

 
内田はF.S.A拳真館のエースで、目突き、金的蹴り、素手の顔面パンチ(バンテージなし)を認めるアブソリュートルールで無敗を誇る。

 序盤から内田は強烈なローとパンチでつなぐ。接近戦で内田は金の頭部に反則のヒジ攻撃を見舞ったために減点をもらう。劣勢ながらも金はテコンドー選手らしく、回転蹴りやかかと落とし。

 しかし内田のパンチで金は口から出血。最後に内田が思い切った右ストレートを放ったところで、金は戦意喪失し試合はストップした。




▼第3試合 特別試合 フルコンタクト空手ルール
山下敦央(全空連・内田塾/全空連・内田塾第11、13、14回JAPAN GAME王者)
TKO 2R0分09秒 ※ギブアップ
S.V.アブダル・ラティーフ(F.S.A拳真館/元インド空手王者)

 内田塾の内田順久塾長の秘蔵っ子で数々の輝かしい実績を持つ山下が空手ルールで参戦。下段突きのアブダルに対し、余裕の表情でそれをさばく山下は下段蹴りとかかと落としでペースを上げる。力の差は一目瞭然。

 2R開始するとアブダルはストップの意思表示。どうやら坐骨神経痛で万全の体調ではなかったようだ。勝った山下はマイクを握り、「男だったら顔面ありルールをやりたい!」と次回大会でのケイオスルール挑戦を匂わせた。





▼第2試合 CHAOS無差別級マッチ(体重差38kg)
佐藤真之(F.S.A拳真館/F.S.A拳真館空手軽中量級王者)
KO 1R1分20秒
小西克典(F.S.A拳真館総本部)


  FSA拳真館の若き王者で華麗な足技を持つ佐藤。昨年にミャンマーのラ・ウェイ現役王者に挑戦し破れて以来、リベンジを誓う。一方の小西は柔道二段で105kg。67kgの佐藤は体重差をどうカバーするか!?

 スピードある左ミドルを放つ佐藤。続けて左ストレートが入り、小西は口から流血する。打撃を嫌がる小西は組み付き首投げへ。しかしここで小西にドクターチェックが入る。

 再開後、さらにタックルを仕掛けてきた小西に佐藤がフロントスリーパーを極める。ここで小西はストップを要求。どうやら自分の体重が右膝にかかってしまってために負傷したようだ。苦痛で顔をゆがめる小西は立ち上がれず、佐藤のKO勝利となった。




▼第1試合 CHAOS無差別級マッチ(体重差28kg)
高橋昌克(紫円塾/第2、5回JFTバーリトゥード戦重量級王者)
KO 1R1分20秒
吉川・ラファエル・高男(ブラジル/F.S.A拳真館)

 105kgの高橋に対し、ラファエルは77kgと両者の体重差は28kg。蹴りで突き放すラファエルだったが、重戦車のごとくパンチを振るう高橋の左フックでラファエルはダウン!

 何とか立ち上がったラファエルはその後もパンチのラッシュを浴びてしまい、うずくまるようにダウン。高橋は勝ち名乗りを受けた。

【関連リンク】
≫国際F.S.A拳真館空手道連盟公式サイト
≪過去大会≫
<2006年>
■ 【ケイオスMADMAX】緊急事態発生! ミャンマー陣営が強制帰国、空手家同士のラウェイに

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