パンクラス
「PANCRASE 2007 RISING TOUR」
2007年11月28日(水)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始18:30
パンクラスゲート開始18:10
※フェザー級プロ昇格トーナメントは18:30より
▼メインイベント(第6試合) ミドル級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチ 5分3R
○竹内 出(SKアブソリュート/挑戦者・同級1位)
判定 3−0 ※30−28、30−29、30−28
●中西裕一(フリー/第6代王者)
※竹内が第7代ミドル級王者につく
昨年12・2ディファ有明大会の王座決定戦で一度対戦している両者。この時は、2−1のスプリット判定で中西が勝利している。
パンクラスのタイトル挑戦権を得るのが今回で4度目となる竹内は、1Rから打撃でプレッシャーをかけながら中西に胴タックル。コーナーまで追い込むと、両者は差し合いに。
テイクダウンされまいと粘る中西に対し、竹内は強引に首投げ。執念で上のポジションを取った竹内は、ガッチリと押さえ込みながらこつこつとパンチ。
2Rも中西との打ち合いを避け、竹内は組み付きにいく。ここから1Rと同じような展開に。テイクダウンした竹内は、中西を押さえ込んだままヒザを落としていく。何もさせてもらえない中西は防戦一方だ。
3R、同様に前に出てくる竹内に対し、中西は強烈なフックとストレートをヒット! 構わず組み付いた竹内はコーナーに押し込む。先ほどの打撃で左まぶたをカットした竹内。中西はそこを目掛けて密着しながらも、ピンポイントでこつこつとパンチ。
「地味だったけど、一時も気が抜けなかった」という竹内は差し合いからテイクダウン狙いに終始する。中西はロープから顔を出しブレイク待ちをしたために、口頭注意が与えられた。両者離れ、中西はパンチを見舞っていったが時間切れ。終始優位に試合を進めた竹内が悲願のベルトを奪取した。
試合後にインタビューを受けた竹内は「今後他団体のリングに上がっても恥ずかしくないように強くなって、ベルトの勝ちを高めていきたい」と今後の抱負を語る。
一方の中西は「1年前に一度竹内選手と対決したときから、再戦したらこういう展開になることはわかっていた。対処しきれなかったことは選手として問題がある。今日の試合が今後続けるか、辞めるかの分岐点だったので、続ける資格はないかもしれないですね」とうなだれていた。
▼セミファイナル(第5試合) フェザー級戦 5分3R
○マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/修斗米大陸ライト級1位)
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●DJ.taiki(フリー/同級1位)
「修斗世界ランキングは日本ランキングと同じ。修斗米大陸1位は世界1位と同じこと」「僕の負ける確立は低い」と戦前からサンドロを警戒していたDJ.taiki。入場の際には、公開練習で初お披露目したバンド「ザ・ファントムズ」のメンバーを連れてリングイン!
1Rゴングと同時に、サンドロはスピード溢れるパンチでDJ.taikiを後退させる。右ストレートを食らったDJ.taikiはガードを固め、決定打をもらわないのに必死。
一気にタックルで組み付いたサンドロはテイクダウン。ガードを固めるDJ.taikiに対し、サンドロはこつこつとパンチ。スタンドから再開するも、DJ.taikiのローブローで一時中断。再開後、再びテイクダウンに成功したサンドロは肩固め狙い。
2Rも、スタンド、グラウンド共にサンドロペースで試合は進む。DJ.taikiのパンチに合わせてタックルしたサンドロはテイクダウン。ブレイク後に、DJ.taikiはローを出していくが、サンドロはすぐに寝技の展開に持ち込む。ガードポジションをとるDJ.taikiからパスガード出来ないサンドロは攻めあぐねてしまった。
「1、2Rは全く緊張して動けなかった」というDJ.taikiは、3Rになるとローを飛ばす。しかし、サンドロは打撃戦に付き合うことなくタックルへ。
下になるDJ.taikiは蹴って立ち上がり、スタンドの展開に戻す。
パンチからハイを交ぜながら手数を出すDJ.taikiだが、クリーンヒットはなし。グラウンドの展開に持ち込みたいサンドロは再びタックルし、ガチガチに上から固めたところでゴング。
終始優位に試合を進めたサンドロがパンクラス初参戦で勝利を収めた。マイクを握ると、「小さい頃から憧れだったパンクラスのリングに上がれて嬉しいです」と笑顔を見せ、試合後のインタビューでは「今後も参戦したい」意向を示した。
▼第4試合 ヘビー級戦 5分2R
○水野竜也(U-FILE CAMP登戸)
TKO 1R3分28秒 ※レフェリーストップ
●河野真幸(NEW JAPAN FACTORY)
河野のセコンドには永田克彦。開始と同時に、ジャブを放つ河野。それをかわしながら組み付いた水野はあっさりとテイクダウンする。
サイドポジションについた水野は、逃げる河野に密着し寝技地獄に引き込んだ。立ち上がる河野に三角絞めをガッチリ決めるも、バスターで逃げられる水野。ならばとアンクルホールドを仕掛けたがこれも決まらず。
ブレイク後、河野のローに対し、水野の左フックがクリーンヒット! バッタリと倒れた河野にパウンドの雨が降らされ、試合はストップした。
▼第3試合 フェザー級戦 5分2R
○浅野倫久(KILLER BEE)
判定 3−0 ※20−19、20−19、20−19
●村山トモキ(AJジム)
1R、村山の打撃に付き合わず、浅野はタックルからテイクダウン。ガードポジションを取る村山から何もさせてもらえずにブレイク。村山に跳びヒザ蹴りを放つも、キャッチされ再びグラウンドの展開へ。
2Rもロー、ハイと打撃の村山に対し、浅野はテイクダウン狙いに終始。終了間際には、バックマウントからパンチ連打の浅野だったが、決定打を奪えず。主導権を握り続けた浅野が判定で勝利をモノにした。
▼第2試合 ウェルター級戦 5分2R
○和田拓也(SKアブソリュート)
判定 3−0 ※20−19、20−18、20−18
●梁 正基(スタンド)
1R、長いリーチを生かして梁が打撃で前に出る。それをかいくぐって和田が組み付くとコーナーで差し合いに。終盤には、テイクダウンした和田がマウントポジションからパウンドを連打したところでゴング!
2Rも打撃を出してくる梁に対し、和田は寝技の展開に引き込む。バックマウントを取った和田はスリーパー狙いも逃げられた。一気呵成に梁が反撃に転じるも、ここで終了。優位に試合を進め、勝利した和田は「来年は絶対に世界チャンピオンになる」とマイクアピールした。
▼第1試合 ライト級戦 5分2R
○小路伸亮(KILLER BEE)
KO 1R0分52秒
●高橋 渉(チーム桜畑)※初参戦
高橋のセコンドには、HERO’Sで活躍する佐藤豪則。1R、高橋が打撃で前に出ると、小路がタックルからテイクダウン。
高橋はガードポジションを取るも、小路はそのまま抱え込みバスターで何度もリングに叩きつけ。その勢いのまま、小路がパウンド連打し、秒殺勝利を呼び込んだ。
▼パンクラスゲート フェザー級プロ昇格トーナメント準決勝第2試合 5分2R
○齊藤 曜(パラエストラ仙台)
一本 1R3分51秒 ※チョークスリーパー
●本田 智昭(KILLER BEE)
▼パンクラスゲート フェザー級プロ昇格トーナメント準決勝第1試合 5分2R
○佐藤将光(坂口道場)
判定 3−0
●佐々木亮太(B-CLUB)
▼パンクラスゲート第3試合 ウェルター級戦 5分2R
○小野明洋(チーム タイゴン)
TKO 1R3分13秒 ※レフェリーストップ
●網潤太郎(和術慧舟會A-3)
▼パンクラスゲート第2試合 ウェルター級戦 5分2R
○鈴木武利(U-FILE CAMP 町田)
TKO 1R0分26秒 ※ドクターストップ
●土屋彬充(本間道場)
▼パンクラスゲート第1試合 ライト級戦 5分2R
○小畑公史(U-FILE CAMP 町田)
一本 1R2分23秒 ※腕三角絞め
●小倉健市(TEAM K.I.B.A.)
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