マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「BREAK THROUGH-2〜突破口〜」
2008年3月14日(金)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:10
▼メインイベント2nd MA日本ライト級タイトルマッチ3分5R
○河野雄大(武勇会/挑戦者・同級2位)
判定 2−0 ※50−49、49−49、50−49
●山本佑機(橋本/王者)
※河野が第16代MA日本ライト級王座に就く。
昨年12月のタイトルマッチで対戦している両者。判定は1−1のドローで暫定王者だった佑機が正規王者に昇格している。互いに試合内容にも納得がいかず、早くも再戦が実現することになった。
1R、オーソドックスに構える佑機は重みのある左ミドル、左ロー。河野が前に出てきたところに左右のフックを合わせる。河野は焦りの表情を見せながらも、右ローをこつこつと当てていく展開。
2R、今度は右ミドル、右ローを多く蹴るようになった佑機。河野がローを出しながら接近すると、佑機の左右のフックが当たる。
ならばと首相撲で活路を見出そうとする河野だが「前回やったことで研究されていた」という通り、腰の強い佑機が河野をリング上に転ばせ印象点を稼ぐ。
3R、ローの蹴り合いをする両者。徐々にペースを上げていった河野はパンチ主体の攻撃に出る。そして前蹴り、右ローで押し込み、佑機が下がる展開となった。
4R、互いに引かない打ち合いへ。このラウンドになると、河野ペースとなる。圧力をかける河野に対し、佑機はローを返す。佑機のフックで河野は右目じりから出血するも、前に出ながらパンチとローのコンビネーション。
5R、完全に佑機が下がる展開となる。打ち合いになると、佑機の方がパンチの手数が多い。見た目のスタミナでは疲れを見せる河野だが、必死の形相でパンチラッシュ。
河野の右ストレートが何度かヒットし、佑機が大きくのけ反る場面も。最後に河野が飛びヒザで詰めたところで試合終了のゴング。
僅差の判定で勝利し、新王者に輝いたのは河野はマイクを握ると、「これから強くなっていきます。他団体の強い選手とやっていき、自分が“本物”だということを証明していきたい」とコメントした。
▼メインイベント1st MA日本バンタム級王座決定トーナメント決勝戦 3分5R延長1R
○森田晃允(橋本/同級3位)
TKO 1R1分56秒 ※3ノックダウン
●真方大輔(直心会/同級4位)
※森田が第15代MA日本バンタム級王座に就く 。
RIOTが本来のフェザー級に戻るために、バンタム級王座を返上。それに伴い、今回の王座決定トーナメントが開催されることに。決勝では森田と真方が勝ち上がってきた。
左右のフックを振るいながら前に出る真方。森田も右ローを放ちながらパンチにつなげて真方をコーナーに詰める。
首相撲を仕掛けた森田はヒザ蹴りの連打。全く対処出来ない真方が攻撃を受け続けると、レフェリーが間に入って真方にダウンを宣告する。
チャンスと見た森田は一気にパンチのラッシュ。フックからボディの連打につなげると、真方は立ったままダウンのゴングを聞いてしまう。「ダウンじゃない」という素振りを見せる真方に対し、勝負に出た森田。
再び首相撲からヒザ蹴りのラッシュ。ここで防戦一方の真方が後ろを向いたところでレフェリーが試合をストップ! 森田がバンタム級新王者に輝いた。
▼第9試合 スペシャルマッチ スーパーフェザー級国際戦 3分3R延長1Rサドンデスマッチ
○TURBO(FUTURE_TRIBE vre.OJ/WMAF世界スーパーフェザー級王者)
延長判定 3−0 ※10−9、10−9、10−9
●マキ・デントラニー(タイ/センモラコット/元ルンピニースタジアム系フェザー級チャンピオン)
昨年5月にWMAFの世界タイトルを獲得して以来、久しぶりにMAのリングに上がるTURBO。今回の一戦は、9月のカノンスック戦でアゴを骨折してからの復帰戦、さらに来月の世界タイトル初防衛戦の前哨戦となる。
1R、持ち味のスピードを活かしてパンチとローで上下に散らす攻撃のTURBO。デントラニーはバックステップなどで軽々と交わしていく。逆に強烈な左ミドルでTURBOを下がらせる。お互いに五分五分の展開。
2R、前後左右にステップを踏みながらロー・パンチのTURBOに対し、デントラニーは左ミドル、左ハイで突き放す。距離が縮まると、デントラニーは首相撲を仕掛ける。デントラニーの左ミドルの蹴り終わりを狙って、TURBOは右ロー。
3R、TURBOが圧力をかけたところ、デントラニーがロープを背負うようになる。TURBOはパンチからローのコンビネーションでつなぐが、デントラニーは首相撲からヒザ蹴り連打でTURBOの攻めを凌ぐ。デントラニーの首相撲にはまってしまい、TURBOは決定打を生み出せない。
30−29、29−29、30−30とTURBOに一票が入るも、サドンデスマッチのために延長戦に突入した。
延長ラウンド、TURBOの右ローに合わせて、デントラニーは左ミドル、左ストレート。TURBOがパンチで詰めると、再びデントラニーは首相撲を仕掛ける展開が続く。それに付き合わないTURBOがパンチの手数を出し、判定勝利した。
▼第8試合 フライ級交流戦 3分3R延長1Rサドンデスマッチ
○野口清文(マイウェイ/同級3位)
TKO 2R1分33秒 ※3ノックダウン
●三好 純(y-park)
▼第7試合 ウェルター級 3分3R延長1Rサドンデスマッチ
○坂本 章(橋本/同級5位)
TKO 1R2分36秒 ※ヒジによるカット
●大麻純一(武勇会/同級10位)
▼第6試合 ミドル級 3分3R
○根本雅文(習志野/同級8位)
KO 2R1分35秒 ※左ハイキック
●YUKI柴田(相模原/元MA日本ミドル級1位)
▼第5試合 ライト級 3分3R延長1Rサドンデスマッチ
○信田智史(習志野/同級8位)
TKO 3R2分35秒
●HAMABE(マスターズピット/同級10位)
▼第4試合 フェザー級3分3R
○保田 俊(花澤/同級8位)
判定 3−0 ※30−29、30−28、30−29
●小山内直人(谷山)
▼第3試合 MA日本バンタム級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1Rサドンデスマッチ
○森田晃允(橋本/同級3位)
判定 2−1 ※29−28、28−29、30−29
●高橋拓也(習志野/同級1位)
※森田がトーナメント決勝に進出
この階級の第12代王者の高橋と元フライ級王者の森田が対決。
1R、左ミドルの高橋に対し、森田は右ローを飛ばす。見る見るうちに高橋の左太ももは赤く染まり、足が止まってしまう。森田に詰められた高橋は、ヒジを振るいながら突き放す。
2R、高橋は森田のガードの上からガンガン左ミドルを打ち込む。今度は森田の右腕が赤くなる。距離を詰めた高橋はヒジから左ハイ。森田はフェイントを交ぜながら右ロー。お互いに一歩も引かない攻防を見せた。
3R、森田がインローを当てながらパンチのラッシュ。高橋も打ち合いに応じながら左ミドル。ペースを上げる森田が圧力をかけながら手数を出していく。
森田のフックが入り、腰を一瞬落とした高橋だが持ちこたえる。僅差の判定でトーナメント決勝に駒を進めたのは森田だった。
▼第2試合 MA日本バンタム級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1Rサドンデスマッチ
○真方大輔(直心会/同級4位)
判定 3−0 ※29−26、28−24、30−25
●平本 悠(橋本/同級2位)
※真方がトーナメント決勝に進出
昨年11月に大阪大会のメインで対戦している両者。この時は平本がパンチでダウンを奪い判定勝ちしている。
1R、左ジャブをテンポよく出す真方。そしてボディへとつなげる。平本は下がりながらも右ロー。ペースを握る真方はパンチで平本をロープ際に詰める。そして残り20秒のところで、左フックからの右ストレートでダウンを奪った。
2R、勢いを掴んだ真方がじりじりと圧力をかける展開になる。小刻みにパンチを出し、再びフック。これがヒットし平本の足がふらついたために、レフェリーはダウンカウント。ローを主体に攻撃していた平本だがパンチを多く出すようになる。真方は飛びヒザで下がらせると、平本も飛びヒジで応戦する。
3R、平本は首相撲からヒザ蹴りを連打。これを凌いだ真方はいったん距離をとり、ガードが下がった平本の顔面に左ヒジ! これで2度目のダウンを奪った。
立ち上がった平本はパンチラッシュを仕掛け、逆にダウンを奪い返す。左めじりをカットした平本だったが前に出たところ、真方が連打をきかせる。2度のダウンを奪った真方がリベンジを果たし、トーナメント決勝戦出場を決めた。
▼第1試合 バンタム級3分3R
○野良猫星野(ワイルドシーサー)
判定 2−1 ※30−29、29−30、30−29
●松本圭一太(相模原)
▼オープニングマッチ第4試合 スーパーフェザー級2分3R
△滝口“PITBULL”潤(チーム・ピットブル)
ドロー 判定 1−0 ※29−29、30−29、30−30
△伊藤 大(マスターズピット)
▼オープニングマッチ第3試合 フェザー級2分3R
○ハンター御之畄(HOSOKAWA)
判定 3−0 ※30−27、30−28、30−27
●三井基州(ダイケン)
▼オープニングマッチ第2試合 ウェルター級3分3R
○モハン・ドラゴン(村上塾)
KO 1R1分17秒
●豪鬼(ワイルドシーサー)※マッスル新田改め
▼オープニングマッチ第1試合 フライ級3分3R
○勇児(HOSOKAWA)
判定 3−0 ※29−28、29−28、29−28
●TSUKASA(習志野)
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