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【新極真会】山田一仁が全日本初制覇。谷川は塚本に12年前のリベンジを果たす。

2008/10/19

NPO法人全世界空手道連盟 新極真会
「第40回全日本空手道選手権大会」

第4回カラテワールドカップ 日本代表選抜戦 最終日
2008年10月19日(日)東京体育館


久々に20代のチャンピオンが誕生。優勝した山田一仁は28歳。2位から4位まで12年前の第6回世界大会で活躍した30代後半の大ベテラン勢で占められた。

塚本徳臣vs谷川光、谷川光対逢坂祐一郎
今大会で実現したカードであるが、実は12年前の第6回世界大会でも実現しており、これが2度目の対戦なのである。

ほかにも鈴木国博や新保智など第6回世界大会代表選手がこの大会で上位進出。
当時20代半ばだった選手たちも、もう30代も後半、新保は40歳になっている。
この選手たちがごれまで今の新極真の大会を支えてきており、また今も支え続けている。

30代の上位進出者が中心のなか、決勝には全日本ウェイト制中量級を4度制覇している28歳の山田一仁が鈴木国博を下し決勝に駒を進め、一方からは、12年ぶりの対決にリベンジを果たした逢坂祐一郎(第6回世界大会代表・第8回世界大会準優勝)が駒を進めた。



決勝戦 
○山田一仁(兵庫山田道場)
延長1回 判定4−0
●逢坂祐一郎(徳島西南支部)

5年ぶりの復帰とは思えない軽快な動きでここまできた逢坂は前半、山田を前足内側への下段廻し蹴りで少しずつダメージを負わせ逢坂が有利の展開。
右の下突きと左下段蹴りを山田の左内股に蹴る逢坂。パワーの差が明らかで、誰もが逢坂の優勢と思わされたが、試合中盤、逢坂が山田への金的攻撃があり 試合中断で流れが変わる。山田は戦法を変え、右下段蹴りを連発。すると逢坂の足にダメージが蓄積。そこで逢坂の左下段廻し蹴りの威力も封じられる。
その流れを生かして一気に優勢になった山田が延長1回、判定4−0で勝利。28歳で少年の頃からの夢であった無差別の全日本で初優勝を果たした。

この10年、無差別全日本と無差別世界大会を見てみると20代のチャンピオンは過去に一人、2004年の第36回全日本の塚越孝行(27歳・当時)だけだ。
それを考えると28歳の全日本チャンピオン誕生は快挙でもある。
新旧交代に大きな一歩を踏み出した。



準決勝第1試合
○山田一仁(兵庫山田道場)
延長2回引き分け 試割り判定(山田21枚・鈴木20枚)
●鈴木国博(赤羽・厚木道場)

この試合は、事実上の決勝戦ともいえる内容。
左下段廻し蹴りから右下突きを間髪いれず入れることで、試合の流れをリードしていた鈴木国博だが、山田の手による顔面攻撃により鈴木は倒れ、試合は一時中断される。手による顔面攻撃は反則のため山田に注意1。

試合は再開され、互いにヒザ蹴りの応酬と一転して打ち合いの様相。
山田は前蹴りから、距離を取って突きを連打。徐々にペースを取り戻す。一進一退の攻防を繰り広げた二人は、
2回の延長戦2分間引き分け、体重判定(10キロ差で軽い方が勝利)でも優勢の判断が付かないため、試割り判定となり、20枚対21枚の1枚の差で山田が辛勝。ちなみに山田の21枚は、今大会最も多いため試割り賞を獲得した。



準決勝第2試合
○逢坂祐一郎(徳島西南支部)
本戦4−0
●谷川光(西神奈川支部)

この対決は12年ぶり2度目。96年の第6回世界大会では、準々決勝進出をかけ延長2回の末判定勝ちしている谷川。
当時、谷川のヒットアンドアゥエイ戦法に翻弄された逢坂祐一郎だったが、今回はそれをさせなかった。
これまでの落ち着いたリズムの組み手から、間合いを詰めた戦い方をした逢坂が終始優勢。 手数も多く、突き、膝蹴り、後ろ蹴り、上段回し蹴りと伸び伸びと技を出す。谷川が大きく間合いを取ると逢坂は前蹴りの連打で追いかける。
谷川はなかなか自分の間合いが取れず逢坂の技に封じられ、逢坂が本戦4-0の判定で勝ちリベンジを果たした。



塚本は4回戦で姿を消す。
○谷川光(西神奈川支部)
延長2回引き分け  体重判定(谷川75.8kg、塚本91.9kg)
※1
●塚本徳臣(世田谷・杉並支部)
※1、体重判定は10kg以上体重の軽いほうが勝ち

優勝候補筆頭の塚本徳臣が4回戦で姿を消した。昨日の1〜3回戦を見た限り今大会、選手の中でも最も絶好調と思われた塚本徳臣(写真・右)だが…。

この二人の対決は12年前の96年の第6回世界大会以来2度目。準決勝で、塚本の前蹴りの連打で谷川がKO負けを喫している。

同じ相手に2度は負けたくない。谷川は昨日までの接近戦の戦法から大きく間合いを取ってからのヒットアンドアウェイ
の作戦に出る。塚本は谷川を追いながら技を出すが、それをしっかり受けては返す展開。時には塚本の上段が谷川にヒットするがダメージはなく本戦3分間引き分け、2分間の延長2回とも引き分けとなった。

その場合は10kg以上体重の軽いほうが勝ちとなる。
塚本が91.9キロ、谷川は75.8キロで、今回は谷川に軍配が上がり、谷川は12年前のリベンジを果たした。



完全な世代交代も近い。若手の活躍
2位、3位、4位と12年前の96年1月の第6回世界大会で活躍した選手だが、
優勝した28歳の山田一仁、8位の25歳の山野祥平、7位の22歳の島本一二三(かずふみ)と20代の選手が3人入賞。今回は若手の活躍も目立った。

25歳の山野翔平(写真・右)は4回戦で今年40歳を迎えた新保智(第6回世界大会代表、第7回世界大会3位)に圧勝。

鉄の脛を持つ破壊王の新保に対し、本戦こそ互角だったものの延長戦に入ると途端に新保の動きが止まった。逆に動きが更に加速した山野の独壇場となりボディを効かせ技あり寸前まで追い込んだ。

また、
入賞こそ出来なかったが、27歳の村山努(京都南支部)の強さも目だった。3回戦で第8回世界大会代表の竹澤剛(36歳)に1分48秒で上段膝蹴り、上段回し蹴りで合わせて一本勝ちを収めている。

7位入賞した島本一二三の弟で18歳の島本雄二(写真・左)は4回戦で、鈴木国博を相手に再々延長引き分けまで追い込んだ。鈴木が試割り枚数差で勝利したものの互角の内容だった。

しかし、今回の無差別全日本では、ベスト8に20代が3名入賞したが、今回活躍した第6回世界大会組の当時(96年)の入賞リストを見てみるとベスト8には20代は6人、その9ヶ月後に行われた無差別全日本では、ベスト8全員が20代だった。

そこで若くて強い選手育成のため2005年に10代強化プロジェクト『ユース・ジャパン』が組織された。
島本一二三はその第一期のメンバー。現在は島本雄二、緑強志ら中心に多くの若者が稽古に励む。

スポーツも武道も年齢を重ねるごとに技は練られ、無駄な動きも少なくなり、達人に近づいていく。だから30代になっても当然強くなるしレベルも上がる。40代の全日本チャンピオンも今後は生まれるかもしれないし、それも素晴らしいことだ。
しかし、スタミナ、回復力、爆発力は10代や20代の若者の特権でありアスリートの大きな武器。

結果が出始めたこの強化プロジェクト。立ちはだかる大ベテラン勢の壁を崩し始めたこの大会を機に更に20代が飛躍することだろう。


女子の部 決勝戦
○将口恵美(愛知山本道場)
本戦 判定4−0
●福田美み子(群馬支部)

若手の優勝候補の一人、木村敬代を延長の末下したベテラン福田美み子(31歳)。
無冠の実力者に今度こそタイトルを!という気持ちが詰まった大声援の決勝戦だったが、昨年、今年と全日本ウェイト制女子重量級チャンピオンの将口恵美(18歳)が勝利した。
突きからの前蹴り、中段ヒザ蹴り、下段回し蹴りが休むことなく出る。後半、セコンドの声援に支えられ、ど根性女の福田も負けじと 技の連打で巻き返しを計るが、体格差とパワー再び将口リードの内容に。4−0の判定で初優勝を果たした。


■試合結果 RESULT

優勝 山田一仁(兵庫山田道場)
2位 逢坂祐一郎(徳島西南支部)
3位 鈴木国博(赤羽・厚木道場)
4位 谷川光(西神奈川支部)
5位 平山竜太郎(札幌平山道場)
6位 阪本晋治(大阪東部支部)
7位 島本一二三(広島支部)
8位 山野翔平(福岡支部)

敢闘賞 森川琢也(赤羽・厚木道場)
技能賞 山野翔平(福岡支部)
試割賞 山田一仁(兵庫山田道場)

優勝 将口恵美(愛知山本道場)
2位 福田美み子(群馬支部)
3位 木村敬代(フルコンタクトカラテスクール)
4位 光部和子(愛知山本道場)

敢闘賞 砂川久美子(総本部)
技能賞 輿石めぐみ(淑徳巣鴨高校)

※この結果、男子は入賞者全員、女子は1位から3位までが来年6月にロシアで開かれる第4回ワールドカップ代表選手に選ばれた。

【関連リンク】
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