GCMコミュニケーション
「CAGE FORCE 09」
2008年12月6日(土)東京・ディファ有明
開場16:00 開始17:00
※プレリミナリーファイト16:15〜
▼メインイベント CAGE FORCEフェザー級王座決定トーナメント決勝戦 5分3R
○星野勇二(和術慧舟會GODS)
判定3−0
●ウィッキー聡生(シューティングジム横浜)
※星野が初代王座に就く。
トーナメントではアントニオ・カルバーリョと山崎剛という実力者を下し、覚醒した星野。悲願のベルト獲りまで後一歩と迫った。対するウィッキーはトリッキーなファイトスタイルでキム・ジョンマンと孫煌進を下して決勝進出。会場で流されたVTRではウィッキーが「どんどんタックルに来てください。ヒザ蹴りを合わせるんで」と挑発的なコメントを残す。
1R、完全にガードを下げていつも以上にトリッキーなサウスポーに構えのウィッキー。そこに星野はいきなりバックブローを放つ。それをディフェンスしたウィッキーはじりじりと前に出ながら、体を揺らしてパンチのフェイントをかける。
星野は下がるように距離をとりながらも左フックから右ストレート。ウィッキーはそこに右フックを合わせる。距離が開くと、前に出るのはウィッキー。いつもよりやや手数が少ないが、星野が金網を背負ったところで思い切りの良い飛びヒザ蹴り!
星野はそれを空振りさせると、すかさずタックルでテイクダウン。星野が金網際でウィッキーをテイクダウンすることに成功する。ここから星野はウィッキーの頭を金網に向けて、足を抜いてパスガード。
マウントポジションでウィッキーを押さえ込むと、体を密着させて肩固めを狙う。腕を張って、それをディフェンスするウィッキー。星野はポジションキープをメインにし、上体を起こしてパンチやヒジ打ちは出さない。しかし終了間際、星野は体をパンチとヒジ打ちを細かくまとめる。
2R、前に出てくるウィッキーに対し、星野は足を使って金網の中をサークリングする。そして鋭い片足タックル! これでウィッキーをマットに寝かせると、ハーフガードからアームロックを狙う。
ブリッジで星野の体を跳ね上げるウィッキー。星野はウィッキーの上体をがぶろうとするが、ウィッキーは頭を抜いて立ち上がる。スタンドに戻るとどんどん前に出て行くウィッキー。必殺の右フックを強振するが、星野はよく見てそれをディフェンスする。
パンチが当たらないと見るや左ミドルを蹴るウィッキー。星野はそれをブロック、足を使ってウィッキーの周りを回りながら機を見て左フックからの右ストレートで前に出る。右フックを振り回して前に出るウィッキー。星野はそれに合わせて四つ組みで組み付くと、ウィッキーを金網に押し込む。
3R、ローキックを蹴るウィッキー。星野はその蹴り終わるを狙うように片足タックルでウィッキーをテイクダウンする。しかしウィッキーは金網を背にしてすぐに立ち上がる。
再びスタンドの展開となり、右アッパーを大きく突き上げるウィッキー。星野はそこに上手く組み付き、ウィッキーの体を金網に押し付けながらバックにつく。
何とか立ちの状態をキープするウィッキーだったが、星野がウィッキーの体を持ち上げるようにテイクダウン! 立ち上がろうとするウィッキーを上手くマットに寝かせると、間髪いれずにサイドからマウントポジションへ!
星野は1Rと同じように上体を密着させて、ウィッキーを押さえ込みながら細かくヒジ打ち&パンチを落とす。そこから星野はウィッキーの脇を空けさせるようにして肩固めを狙う。
逆転を狙い立ち上がろうと必死にブリッジを試みるウィッキーだが、星野のポジションキープが強い。そして星野がマウントポジションを取った状態のままで試合終了。タックル&ポジションキープでウィッキーの変則スタイルを完封した星野が初代王者のベルトを腰に巻いた。
▼セミファイナル CAGE FORCEバンタム級王座決定トーナメント決勝戦 5分3R
○水垣偉弥(シューティングジム八景)
TKO 2R0分57秒 ※レフェリーストップ
●大石真丈(SHOOTO GYM K’zFactory)
ポール・マックベイ、徹肌ィ郎を下して決勝に駒を進めた大石は、今年40歳の“和製ランディ・クートゥア”。
水垣は1回戦で藤原大地にKO勝利、準決勝を中原太陽の棄権という形での決勝進出となったが、パワフルな打撃を武器にトーナメントの優勝候補に挙げられている。また水垣と大石は八景ジムでは師弟関係という間柄でもある。
1R、ガードを高く上げて、重心を低く構える大石。水垣は強烈なローキックを蹴りつつ、右のパンチから一気に連打をまとめて、大石を後退させる。水垣のパンチを受ける場面が目立つ大石だが、左手を伸ばす&右手のブロックでクリーンヒットは許さない。
水垣はパンチをブロックされながらも回転の速い連打で大石を下がらせる。そして水垣は大石が金網を背負ったところで左ボディを放つ。
さらに水垣は大石のガードの隙間を狙うように左アッパー、返しの右フック! これが大石の顔面をとらえ、一瞬、大石がバランスを崩す。
ここでタックルでテイクダウンを試みる大石だが、水垣は腰が強く倒れない。水垣は左アッパーを多用して、大石のガードを中央に集めつつ、左ボディ、左フックとパンチを散らす。
2R、右ストレートから距離を詰めていく水垣。大石はそこにタックルを合わせようとするが、水垣が絶妙のタイミングでカウンターの右アッパー!
これが大石の顔面をとらえる。何とか水垣の足をとらえてテイクダウンしようとする大石だったが、水垣をそれを突き放す。そして大石の立ち際を狙って顔面にヒザ蹴り! これがモロに入り、大石がその場に崩れ落ちる!
亀の状態になる大石にパウンドを連打する水垣。大石はパンチをもらいながらも、何とか立ち上がるが、水垣は背中を見せる大石に後ろからパンチを叩き込む。
そして強引に大石をマットに引き倒すようにすると、水垣が鉄槌の雨あられ! 動きが止まった大石を見て、レフェリーが試合をストップ。水垣が師匠・大石超えを果たし、バンタム級トーナメントを制した。
▼第7試合 ライト級 5分3R
○鹿又智成(パラエストラ八王子)
一本 1R0分30秒 ※腕ひしぎ十字固め
●エリヤ(TEAM坂口道場)
鹿又は今年2月に廣田瑞人とのタイトルマッチに敗れて以来のケージフォース参戦。その間にロシアで、頭突き&金的以外がほぼ全て認められた過酷なヴァーリトゥードルールで試合を行い、一本勝ちを収めている。エリヤは昨2006年度のパンクラスネオブラッドトーナメント王者で、今回がケージフォース初参戦。
試合前から額をつけてにらみ合った両者。試合が始まると、鹿又が左ハイキックを放ち、一気にパンチで距離を詰める。エリヤは鹿又の首をとってヒザ蹴り。これが当たり、鹿又は後方に倒れこむ。一気にパウンドで襲い掛かるエリヤ。
しかし鹿又はエリヤの上体をしっかりとホールドすると、するすると両足をエリヤの肩口に登らせて腕ひしぎ十字固め! エリヤの体を綺麗にひっくり返して、左腕を伸ばすとエリヤがタップ! 鹿又が鮮やかな腕十字で見事な秒殺勝利を収めた。
▼第6試合 ウェルター級 5分3R
○宮澤元樹(和術慧舟會東京本部)
TKO 3R1分47秒 ※ドクターストップ
●岩瀬茂俊(T-BLOOD)
7月に現役大学生ファイターとしてDREAMのリングにも上がった宮澤。戦績はまだ5戦だが、元修斗世界ライトヘビー級王者の山下志功を判定で下している。対する岩瀬はDEEPを主戦場とし、川尻達也や石田光洋の兄貴分に当たる存在。
現在DEEPでDEEP×慧舟會の対抗戦が行われているが、この試合も対抗戦の匂いがするカードとなった。(試合開始前、宮澤がファールカップの着用を忘れてしまい反則1)
1R、サウスポーの宮澤はじりじりと前に出て、岩瀬を金網に押し込むようにして組み付く。ここからテイクダウンを狙いつつ。首相撲からのヒザ蹴りを突き上げる宮澤。
岩瀬は体位を入れ替えて宮澤を金網に押し込むと、宮澤がやや引き込み気味にグラウンドで下になる。ここで宮澤は岩瀬の動きをラバーガードで固めつつ、下からヒジ打ち! これが岩瀬の即頭部を捉える。
ブレイク後、左ストレートで前に出る宮澤。岩瀬はそこに左フックを合わせる。離れた間合いから片足タックルに入る宮澤は自らハーフガードで引き込む。
そして両足を入れてガードに戻すと、再びガードからのヒジ打ちを連打! 岩瀬はこれを想定していなかったのか、何発も即頭部にもらってしまい、1R終了時には右即頭部をカットしてしまう。
2R、左ストレートで突っ込んでいく宮澤。下がりながら左フックや右ストレートを返す岩瀬。宮澤は一度タックルに入ると、しつこく岩瀬の足にしがみついてテイクダウンに成功する。金網を使って立ち上がろうとする岩瀬に対し、足をフックしてバックを取る宮澤。
岩瀬をグラウンドに引きずり込むと、岩瀬の傷口を狙ってパンチを打つ。岩瀬はバックを取らせた状態のまま、宮澤の腕を伸ばしてアームバーを狙うが、極まらない。逆に出血がひどくなり、ドクターチェックが入る。
3R、宮澤は片足タックルに入り、そのまま岩瀬の後ろに回りこんでバックを狙う。岩瀬が体位を入れ替えて正対すると、宮澤は自らガードに引き込んでガードポジションへ。
そして岩瀬がカットした箇所にヒジ打ちを連打! 最初のドクターチェックの時点でかなり出血していた岩瀬だったが、この宮澤の攻撃でさらに出血がひどくなり、ドクターチェック後にドクターが試合をストップした。
▼第5試合 フェザー級 3分3R
○美木 航(和術慧舟會RJW)
一本 3R1分40秒 ※腕ひしぎ十字固め
●長谷川雅彬(KRAZY BEE)
▼第4試合 フライ級 3分3R
○廣野剛康(和術慧舟會東京本部)
判定3−0
●松永“ちゃいるど”義弘(空手道禅道会)
▼第3試合 ウェルター級 3分3R
○高木健太(REDIPS)
TKO 1R1分30秒 ※レフェリーストップ
●圭太郎(和術慧舟會RJW)
▼第2試合 フェザー級 3分3R
○高橋 渉(Laghter7)
判定3−0
●日吉伸尊(KRAZY BEE)
▼第1試合 ライト級 3分3R
○高橋“Bancho”良明(パラエストラ八王子)
判定2−0
●外山慎平(和術慧舟會東京本部)
▼プレリミナリー・ファイト 第4試合 ミドル級 3分3R
○森川修次(チーム・クラウド)
TKO 2R0分37秒
●鶴巻伸洋(フリー)
▼プレリミナリー・ファイト 第3試合 ライト級 3分3R
○安藤晃司(和術慧舟會東京本部)
一本 2R1分17秒 ※チョークスリーパー
●市川ランデルマン(フリー)
▼プレリミナリー・ファイト 第2試合 バンタム級 3分3R
−佐藤将光(TEAM坂口道場)
ノーコンテスト
−西村広和(和術慧舟會A-3)
※一度は佐藤が2R1分42秒TKO勝ちという裁定が下ったが、審議の結果、佐藤の攻撃がアクシデントに近いサミングと判断されノーコンテストとなった。
▼プレリミナリー・ファイト 第1試合 バンタム級 3分3R
○佐々木亮太(TEAM BADASS13)
一本 3R1分21秒 ※チョークスリーパー
●斎藤 良(和術慧舟會TLIVE)
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