ワールドビクトリーロード
「戦極の乱2009」
2009年1月4日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
※オープニングファイトは15:05〜
▼メインイベント(第7試合) 戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R
○北岡 悟(パンクラスism/ライト級GPシリーズ王者)
1R1分41秒 ※アキレス腱固め
●五味隆典(久我山ラスカル/PRIDE初代ライト級王者)
※北岡が戦極ライト級初代チャンピオンの座に就く。
「戦極が生んだニュースターが、歴史を変えようとしている」とのナレーション通り、メインイベントは総合格闘技の歴史を塗り替える一戦となった。
気合いたっぷり、まるでトランス状態にあるかのように、カッと目を見開いた表情を作って入場してきた北岡。五味はPRIDE時代の入場曲である『SCARY』に戻しての入場。場内がドッと沸く。
1R、サウスポーの両者は離れた距離からジャブを出す。五味は低く構えて、右に左にと構えを変えていく。北岡がタックル、これは軽くいなした五味。
北岡は状態をクネクネと動かす奇妙なムーブを見せ、右フックで突っ込む! これをかわした五味がバックへ回るが、北岡はアームロック。
持ち上げてテイクダウンした五味がスリーパーの体勢となったが、北岡は自分の胴に巻かれた五味の足を引いて五味を前に落とし、上のポジションを奪うとその足へアキレス腱固め!
“大丈夫”と手を振った五味だが、北岡は足をねじっていく。ついに五味が声を挙げ、北岡がさらに力を込めると五味がタップ!
北岡が秒殺の一本勝ちで五味を破り、初代ライト級チャンピオンの座に就いた。五味が潔く北岡の手を挙げて勝利を称えると、北岡は何事か五味に語りかけ、五味は首を横に振った。
「ありがとうございます! 戦極ライト級初代チャンピオンの北岡悟です! 嬉しいです。でも、やっぱり五味選手は人気がありましたね。アウェイでした。でも、やるべきこと、僕の仕事は果たせました。日本人として初めて日本人のトップランナーである五味選手を倒すことが出来ました。嬉しいです!」とハイテンションの北岡。
続いて「でも、お客さんたちは五味選手が本気じゃなかったとか、100%じゃなかったと思ったと思うんですよ。だから俺、もう1回、五味選手とやりたいです! 五味選手はトーナメントの勝者の挑戦を受けてくれたので、僕が今度は五味選手の挑戦を受けて、初防衛戦の相手は五味選手とやりたいです! そしてまた勝ちます。その時は、僕にも声援をお願いします!」と、初防衛戦の相手に五味を指名、再戦を約束した。
▼セミファイナル(第6試合) 戦極ミドル級チャンピオンシップ 5分5R
○ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/ミドル級GPシリーズ王者)
TKO 5R3分26秒 ※チョークスリーパーでレフェリーストップ
●三崎和雄(GRABAKA/PRIDEウェルター級GP2006王者)
※サンチアゴが戦極ミドル級初代チャンピオンの座に就く。
トーナメントを勝ち抜いてチャンピオンシップ出場権を獲得したサンチアゴと、初代チャンピオンの座を争うのはPRIDEウェルター級GP覇者の三崎。黄金のベルトはどちらに巻かれるのか? チャンピオンシップは戦極初の5分5Rで行われる。
1R、ゴングと同時にいきなり飛び上がって威嚇する三崎。フェイントを混ぜながら右ロー、サンチアゴの前蹴りを振り払う。
左右に動きながら前足にローを放っていく三崎に、サンチアゴは右ストレートを伸ばす。
三崎が右ローを受けてとめて右ストレート、倒れ込むサンチアゴ。三崎はインサイドガードからパンチを落とし、サンチアゴは蹴って突き放す。
両手首を掴んでくるサンチアゴから腕を引き抜いてパンチを落とし、立ち上がって踏み付け、すぐに抑え込む三崎。
残り時間1分、腕を引き抜いてはパンチを落とすが、サンチアゴが下からの腕十字!
軽く持ち上げて叩きつけ、すぐに腕を引き抜く三崎は、パンチからジャンプしての踏み付けを見舞おうとする。
2R、三崎の強烈な右ロー、続いて足を上げての牽制。パンチのフェイントも織り交ぜながら、サンチアゴをなかなか近づけさせない。
三崎の右ローにサンチアゴがワンツーを返し、三崎も右ストレートで打ち合う。サイドキックも放つ三崎。サンチアゴがパンチの距離に入ると、すぐにサイドまたはバックステップで距離を外す。
三崎が左ボディ、サンチアゴの右ストレートをもらってダウン気味に倒れた三崎だが、足を取りに行き、立ち上がるとすぐに打ち合いへもって行く。
サンチアゴの右ミドルを受け止めて胴タックルに組み付く三崎、サンチアゴをコーナーへ押し付けてヒザ蹴り。これはブレイク。
残り30秒、左へ回り込んでいく三崎にサンチアゴが右フック、三崎も左ボディを打ち返す。
3R、左へ大きく回り込みながらサンチアゴの前足へローを放っていく三崎。サンチアゴは圧力をかけつつ前へ出て、三崎の飛びヒザにフックを浴びせる。そのまま押し倒して上になるサンチアゴだが、三崎はすぐに立ち上がってスタンドへ戻る。
アグレッシブにパンチを伸ばしていくサンチアゴ、三崎はよく見て左フックを返す。サンチアゴが前へ出てくると三崎は飛びヒザ蹴り、続いて右ストレート。
サンチアゴも右を返す。サンチアゴは意表を突くバックブローを繰り出すが、三崎は動じず。逆にバックキックをヒットさせる。サンチアゴのパンチをよく見てガード、的確にパンチを当てる三崎は再びバックキック。三崎はさらに左ミドル、サイドキックとサンチアゴのボディを集中して攻める。
いよいよ4Rに突入、ジャブを突きながら前に出るサンチアゴ。三崎は左ミドル、左インロー。
三崎は左回りから左フック、サンチアゴの右ストレートがかすめる。三崎の左インロー二連発、右ロー、さらに左インローと前足を狙い打ち。サンチアゴが足を上げてバランスを崩す場面も。三崎のローが決まる度に、場内から歓声が沸き起こる。
回り込みながらサンチアゴの右ストレートをかわし、左フックを狙う三崎。潜り込んでの左ボディ、そして右ロー。しかし、蹴り足を捕まれて転倒し、サンチアゴが上になる。
ハーフガードをパスし、マウントを取りに来たところで起き上がろうした三崎を、腕十字にとらえるサンチアゴ! それでも三崎はロックしてすぐに脱出! 大歓声が沸き起こる!
最終5R、左へ回り込みながら左インローを放っていく三崎、サンチアゴも右ストレートを伸ばしていく! 両者のパンチが何度もギリギリのところで空を切るスリリングな展開。腫れあがっていた三崎の左目辺りから流血が見られる。
残り3分を切ったところで、パンチで勝負に出る三崎! しかし、サンチアゴのタックルでテイクダウンを奪われ、一度はハーフからクロスガードに戻すも、スイープしようとしたところでマウントを奪われる!
パウンドを嫌がって亀になったところでサンチアゴがスリーパー! 三崎がタップ! 初代ミドル級チャンピオンはサンチアゴとなった。
「皆さんの応援してくれた気持ちがあったから勝つことが出来ました。ありがとう。今日、ずっと試合を見ていて自分も同じように勝たないといけないと思いました。今日は自分の日だと思っていました。それが間違ってなかったと分かりました」と高らかに勝利を宣言したサンチアゴは、「このベルトに挑戦したい選手がいたら、いつでも上がって来てください」と誰の挑戦でも受けると言い放った。
▼第5試合 戦極ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
○菊田早苗(GRABAKA)
判定2−1
●吉田秀彦(吉田道場)
バルセロナ五輪柔道金メダリストの吉田秀彦と、“寝技世界一”菊田早苗がついに激突! 吉田は道衣を脱ぎ、赤いキックパンツを着用。特別ゲストの石井慧から両選手に花束が贈呈された。
1R、吉田がインローで先制、右フックからパンチで打って出ると菊田が組み付く。パンチを出して菊田が離れると、吉田もパンチで応戦。右ストレートから吉田が意表を突く左ハイキック! 菊田は蹴り足を受け止めてそのままテイクダウン、グラウンドへ移行する。
クロスガードをとる吉田を持ち上げて、マットに叩きつける菊田。吉田は菊田の両腕を脇に挟む、頭を引きつけるなどして動きを封じる。中腰になってパンチを落とす菊田、吉田も下から鉄槌を叩きつける。一度離れた菊田だが、再び吉田のガードの中へ。吉田がホールドしたまま第1Rが終了した。
2R、右フックを放った吉田に組み付き、菊田が引き込む。右のパンチを落とした吉田の踏み出した足を取り、菊田が下からヒールホールド! 吉田がロープに寄りかかり、これはなぜかブレイクとなった。
スタンドに戻ると、圧力を掛けつつパンチで前に出る吉田の右フックがクリーンヒット! 引き込む菊田は下から再び足関節を取りに行く! それでも殴り続ける吉田。ハーフガードになった菊田へパンチを落としていく。猪木×アリ状態でブレイクに。
頭を振りながらパンチで入っていく吉田、再び菊田が引き込むと吉田がパウンドの雨を降らせる! が、菊田がまたもヒールホールドに!
向き直った吉田の上になり、菊田がパンチ、そしてマウントを奪う! ドントムーブでリング中央へ。
吉田は菊田をホールディングし、菊田はコツコツとパンチを叩き込む。ブリッジして返そうとする吉田だが、マウントを奪われパンチをもらいながらゴングを聞いた。
3R、菊田がワンツーで入り、吉田がフックを返していく。吉田が左フック、クリンチアッパー、パンチの連打で菊田がグラつき、組み付いた吉田が払い腰を見舞った。
しかし、菊田がバックを奪ってスリーパーの体勢に! バックマウントを奪う菊田が背後からパンチ、耳の辺りへ拳を叩き込む。マウントになり、菊田が鉄槌。吉田はブリッジして返そうとするが、菊田は足をしっかり絡めてバランスをとる。ロープを蹴って返そうとする吉田に菊田がパウンドの連打! 残り30秒、菊田がパウンドでラッシュをかける! 一方的に打たれ続ける吉田! 判定を待つ間、吉田は腰が悪いのか座り込んでしまう。
ジャッジは最初が吉田、二人目が菊田、そして三人目も菊田! 判定2−1で菊田が大先輩を降した。
「ちょっと渋い試合になってしまったんですけど…殴る展開になると思わなかったので不思議な感じがします。渋い試合をしてしまったのがダメですかね…。今年、戦極のリングでまた頑張っていきたいと思います」と、試合内容には不満そうな菊田だったが、吉田を破るという金星を得た。
試合後、ワールドビクトリーロードの國保広報は「お互いの怪我の内容を知っているだけにコメントしづらい」と、両方に怪我があったことを明かした。また、試合後のコメントで「引退するかもしれない」との旨の発言をした吉田に対し、「先ほど電話があって頭が痛いので帰りますと言っていました。本人は1Rで思うように体が動かず、汗の出が悪かったのを気にしていたようです。それが引退に直結するとは思わないので、まだまだ戦極で頑張って欲しい」と語った。
▼第4試合 戦極ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
○キング・モー(アメリカ/チーム・クエスト)
TKO 1R3分54秒 ※レフェリーストップ
●内藤征弥(和術慧舟會RJW)
現在9連勝中、2年間無敗の内藤が戦極初登場。そして2008年に大ブレイクしたキング・モーが王冠を被り、SEXYなダンサーを引き連れての登場だ。セコンドには長南亮が就く。
1R、離れた距離から左右の蹴りを飛ばす内藤、モーは単発のパンチで牽制する。内藤はローを蹴りつつ、モーがパンチを打って来るとしっかり両腕ブロック。モーはからかうようなステップを踏み、内藤が両手を広げて挑発するとモーも四股を踏むようなおどけた体勢をとる。
モーはボディを叩きつつ、内藤の右ストレートのフェイントへすぐに右ストレートを返してヒットさせると左右フックで一気にラッシュ! パンチを浴びせ、倒れこんだ内藤のバックからパンチの嵐! モーが豪快なKO勝ちを飾った。
「あけましておめでとう。今年はモー(牛)の年です」と挨拶すると、恒例の「キング!」(キング・モー)「モー!」(観客)の声の掛け合いで場内を盛り上げた。
▼第3試合 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
○アントニオ・シウバ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
TKO 1R1分42秒 ※レフェリーストップ
●中尾“KISS”芳広(TEAM TACKLER)
身長193cm、体重136Kgの巨体を誇る大巨人シウバが戦極初参戦。2006年のHERO’S以来となる日本のリングだ。中尾はリングに登場すると、普段のおどけた表情とは一転して睨みをきかす。
1R、パンチで前に出るシウバは巨体からは想像もできないほど俊敏な動き。打撃で圧力を掛けていく。中尾が下がりながらタックルに行くと、がぶってチョークを狙う。スタンドに戻り、中尾をコーナーへ追い詰めたシウバは飛びヒザ蹴り。
サッと横へ逃げた中尾はパンチで前に出てくるシウバとパンチで打ち合ったが、再び横へに逃げたところで左膝の異常を訴えて座り込む。
中尾が激痛に顔を歪めたため、レフェリーは試合をストップ。中尾は歩行不可能なほどのダメージで、セコンドの肩を借りて退場、病院へ直行した。※膝の損傷、検査結果は後日発表。
▼第2試合 戦極ライト級ワンマッチ 5分3R
○光岡映二(和術慧舟會RJW)
一本 1R4分22秒 ※腕ひしぎ十字固め
●セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/MMA BUSHIDO)
昨年11月に五味隆典を降し、一躍注目を浴びる存在となったゴリアエフ。そのゴリアエフをライト級GPベスト4の光岡が迎え撃つ。光岡のセコンドには宇野薫が就いた。
1R、左右に走るようにして動く光岡に圧力を掛けて追い詰めて行くゴリアエフ。右ローを放つと、その足の引き際に合わせて光岡がタックル、テイクダウンを奪うと担ぎ上げてのパスガードを狙うが、ゴリアエフはクロスガードになって阻止する。
立ち上がってパンチを入れながらパスを狙う光岡だが、ゴリアエフはすぐにクロスガードに戻す。光岡はゴリアエフを持ち上げるとコーナーへ運んでパンチ。スタンドで中央に戻ると、光岡は速攻の両足タックル。
今度は担ぎ上げパスガードに成功した光岡はマウントを奪うと腕十字! ゴリアエフはすぐにタップ! 光岡が勝利の雄叫びを挙げた。
▼第1試合 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
○チェ・ム・ベ(韓国/チーム・タックル)
TKO 2R2分22秒 ※レフェリーストップ
●デイブ・ハーマン(アメリカ/F1 Fight
Team)
13戦無敗、その内の10試合が一本勝ち、3試合がKO勝ちという驚異の戦績を誇るハーマンがいよいよ日本デビュー戦。対するは日本でもお馴染みのチェだ。前回は40度の熱がありながら試合を敢行し、ペジパーノに敗れたが今回はどうか?
1R、リング上を大きく旋回するチェに前蹴りを放つハーマン。チェが胴タックルに来るとロープを背にヒザ蹴りを入れるが、テイクダウンを奪われる。すぐに立ち上がるハーマン、チェは離れる。
前蹴りから入っていくハーマンはコーナーに追い詰めたチェを左右のフックで滅多打ち、ストップがかかってもおかしくないほどの連打を加えたが、倒れたチェはすぐに片足タックル。ハーマンはガブってヒザ蹴り。
立ち上がるとヒザ蹴り、右フック、クリンチアッパーを叩き込む。一方的に打たれ続けたが、それでもタフなチェはダウンせず、ハーマンがやや攻め疲れの様子。ハーマンのフックを空振りさせたチェは右フックをクリーンヒット、バックを奪うとテイクダウン、サイドからV1アームロック。
しかし、すっぽ抜けてハーマンがバックを奪い、パンチからスリーバーに。そのままの体勢でラウンド終了のゴングを聞いた。
2R、チェの右フックがヒット、ハーマンは前蹴りを多用するがチェに胴タックルで組まれる。ヒザ蹴り、左右フックで突き放すハーマン。両者とも警戒しての見合いが続き、チェが右のパンチで突然ラッシュをかけるとハーマンは背中を見せてしまい、チェはさらに左右のパンチで襲い掛かる。レフェリーが試合をストップし、チェが逆転勝利! 「あけましておめでとうございます」と日本語で挨拶したチェは、勝利のサタデーナイトフィーバーポーズを決めた。
▼戦極オープニングファイト 第2試合
○マキシモ・ブランコ(ベネズエラ/戦極育成選手)
TKO 1R0分38秒 ※レフェリーストップ
●井上誠午(和術慧舟會GODS)
1R、ゴングと同時に飛びヒザ蹴りからパンチの連打で襲い掛かるマキシモ。そのままコーナーへ追い込み、両足をすくってテイクダウン。
すかさずパウンドを見舞うが、井上が下からの腕十字!
するとマキシモは腕を捕まれたまま顔面への踏み付けを連打!
あっという間の速攻劇で井上を仕留め、バック宙を決めてマキシモは雄叫びを挙げて勝利
を喜んだ。
試合後、國保広報は「ブランコは負けるようなら格闘技を辞めて本国へ帰るくらいの気持ちで今回の試合に臨んでいた」ことを明かした。
▼戦極オープニングファイト 第1試合
○入江秀忠(キングダム・エルガイツ)
TKO 2R4分21秒 ※レフェリーストップ
●加藤実(フリー)
1R、タックルに行こうとした入江にワンツーを当てる加藤、入江はそのまま胴タックルに行くが加藤がロープを掴んでしまい口頭注意が与えられる。再開後、胴タックルに行くも掴み損ねて引き込みに行く入江だが、加藤が付き合わずにブレイク。
さらに胴タックルに行く入江、今度はマウントを奪う。抗う加藤を抑えつけていつも通り気合いを発しながらパンチを入れていく。縦四方、サイドポジションに移行して腕十字を狙って行く入江。しかし、加藤に立たれてしまった。
パンチを放っていく加藤を片足タックルでテイクダウン、サイドから腕を狙いつつ鉄槌、頭部へのヒザ蹴りを入れ、再びマウントを奪う入江。「ハッ! ハッ!」と大きな声を出しながらパンチを入れるが、加藤も背後から足を絡ませて耐える。
2R、加藤はバックキック、前蹴り、ワンツースリーと入江を突き放していく。右のミドルキックに合わせて入江がタックルに入ってテイクダウン。
フロントチョークに捕らえようとする加藤の足にヒジを突き刺し、入江はまたもマウントを奪う。立ち上がってパスしようとする入江を下から蹴り上げる加藤、入江はサイドポジションで抑え込み、再びマウントへ。加藤の片腕を膝で抑えつつ、パンチを入れていく。
一旦サイドに移行して、またマウントを奪って気合いと共にパンチを落としていく入江。数発パンチが顔面を捉えたところでレフェリーがストップ、勝った入江は大の字になって顔をクシャクシャにして勝利を喜ぶ。さらに花道を駆け上がって行き、「やったぞーっ!」と勝利をアピールした。
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