マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「BREAK THROUGH-11〜突破口〜」
2009年6月14日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▼メインイベント(第17試合) 交流戦 61kg契約 ショーダウンマッチ 3分3R延長1R
○“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界スーパーフェザー級王者・MA日本同級王者)
判定3−0 ※30−29、30―28、30―29
●藤牧孝仁(全日本キック・はまっこムエタイ/全日本ライト級2位)
5・17全日本キックのリングに乗り込み、“60kg級日本最強”の呼び声高い山本真弘を左フックでKOした竹内が、今度はホームリングで全日本ライト級2位の藤牧と対戦。藤牧は40戦近いキャリアを誇り、過去には大月晴明と全日本ライト級タイトルを争ったこともあるベテランだ。
1R、お互いにローを繰り出し、探り合いの状態が続く。竹内がローを連打で決めれば、藤牧もローを返す。竹内が左アッパーからパンチの連打につなぐ。
竹内の一発を警戒してか、藤牧はガードを固めながらロー。静かな出だしの1Rとなった。
2R、先ほどのラウンドとは変わってパンチ主体の攻撃に出る竹内。左フックからボディと上下に散らすパンチで前に出るも、藤牧は冷静にブロックし決定打をもらわない。藤牧は竹内の圧力に下がりながらもミドル、ローとこつこつ蹴りを当てていく。徐々に勢いをつけていく竹内はノーガードで前に出ながら、時折バックブローの奇襲攻撃! 藤牧は首相撲からヒザ蹴りを入れていく。手数で上回る竹内が優位か。
3R、竹内がローとミドル、そしてパンチで前に出ると、詰められた藤牧は自軍コーナーにこぼれた水の影響もあって滑ってしまう。そこを見逃さず竹内はパンチの連打を入れ、レフェリーに慌てて止められる。
竹内はバックブローを見せるも空を切り、手数が減ったところを、藤牧は左ミドルをこつこつを当てていく。追い上げを見せる藤牧が前にでたところで終了。フルマークの判定勝利を収めた竹内だったが、不満の様子。
「ショック……。一発KOを狙いすぎたね。オレも攻めなかったし、相手は全部ガードばっかだった。もっと打ち合いたかった。どうせなら本戦ドローで延長でもう1Rやりたかったね。試合前には『おめでとう』とみんなに言われていたし、みんなに申し訳ない」と反省しきり。
これで全日本キック勢を相手に2連勝となったが、「どこもレベルは変わらないから別に関係ない。いつも急に試合が決まるから何とも言えないけど、次はスカッと勝ちますよ」
▼セミファイナル(第16試合) 交流戦 63kg契約 ショーダウンマッチ 3分3R延長1R
○山本佑機(橋本道場/MA日本ライト級1位)
TKO 延長R23秒 ※ドクターストップ
●吉本光志(全日本キック・AJ/IKMF東洋ライト級王者)
前MAライト級王者、スーパーツインズ弟の佑機が、層の厚い全日本キックライト級で小林聡やサトルヴァシコバとともに激戦を繰り広げてきた吉本と対決。
1R、団体の意地をかけるように、お互いに序盤から激しい打ち合う。ミドル、ローと蹴り主体の佑機に対し、吉本はガンガン前に出てはパンチを集める。距離が詰まると、吉本はバックブローを見せるも不発。
2R、戦略を変えたかのように首相撲を多様する吉本。距離が離れれば、吉本は左ジャブで佑機をコーナーに詰めパンチのラッシュを仕掛ける。佑機もうまくかわしながらロー。手数では吉本が多いのだが、クリーンヒットはない。
3R、このラウンドも吉本が前に出ながら圧力をかけ、佑機が下がる展開。佑機の入りに合わせてテンカオを何度も突き上げていく。コーナーに追い詰められるも、佑機は押し返しピンチを跳ね返す。
パンチの打ち合いの中、吉本のカウンターがヒットし、山本が後退する場面も。距離を取られたために吉本は詰めることができない。接近戦では佑機がヒジを見舞い、吉本は軽く出血が見られる。時間切れとなり、判定へ。一票は吉本に入ったが、残る二票はドローのために延長戦に突入した。
延長R、変わらず吉本は前にでるも、山本は首相撲へ。吉本は右こめかみから出血が見られるためにドクターチェックが入る。
「まだやれる!」と試合続行を訴える吉本だったが、この傷が致命的となりドクターストップ。
勝利した佑機だったが笑顔は見られず。「申し訳ない試合をしてすみませんでした。WBCムエタイのベルトを取ってから、もう一回吉本選手とやりたいです」と内容に不満の様子を見せていた。
▼第15試合 スーパーライト級契約 ショーダウンマッチ 3分3R延長1R
○河野雄大(武勇会/MA日本ライト級王者)
判定3−0 ※30−28、30―29、30―28
●加藤 渉(Kインター柏/MA日本スーパーライト級2位)
昨年3月に王座を獲得し、10月にドローながらも初防衛した河野。12月の「TOUITSU」では末広智明に敗れており、王者として正念場の試合を迎える。
対する加藤は昨年のウェルター級王座決定トーナメントの決勝戦まで駒を進めるも、現王者・染谷年之との同門対決を回避するために王座決定戦を辞退している。今年になってスーパーフェザー級に転向するも、山本佑機に判定負けを喫している。
1R、185cmの長身を活かした蹴りとパンチで加藤が有利に進めていたが、徐々に河野がペースを握る。
左右のローを着実に当てていき、加藤はなかなか前に出られない。河野の手数が目立ち、加藤は攻めあぐねる展開。王者の一方的な攻めのまま、試合は終了した。
▼第14試合 特別試合 エキシビジョンマッチ 2分2R
○城戸康裕(谷山/MA日本ミドル級王者/K-1MAX日本トーナメント2008王者)
一本 2R0分53秒 ※エロ本腕ひしぎ十字固め
●北見朋久(JMC横浜/MA日本ミドル級)
K-1MAXで活躍中の城戸が、2007年12月以来久しぶりにホームリングに登場。とはいっても、これはエキシビジョンマッチ。
やる気満々の城戸はリングインするやいなや、北見が掲げている旗を奪ったり、ファンから受けとった花束で襲い掛かるなど荒々しい面を見せる。
1Rは両者とも真面目にミドルの蹴り合い。あまりの迫力に場内からは歓声が飛んでいたが……。2Rになると、北見は隠し持っていたピコピコハンマーで城戸を強打!
これでフラフラの城戸だったが、用意していたエロ本で北見の気をひきつける。一気に襲い掛かった城戸が「エロ本腕ひしぎ十字固め」という異様な技で一本勝ちした。
▼第13試合 ウェルター級ランキング戦 ショーダウンマッチ 3分3R延長1R
○坂本 章(橋本道場/同級2位)
TKO 2R1分48秒 ※ドクターストップ
●深澤大輔(ダイケン/同級4位)
▼第12試合 ライト級ランキング戦 ショーダウンマッチ 3分3R延長1R
○大江和也(HIMI−GYM/同級5位)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●田中秀和(橋本道場/MA日本ライト級3位)
▼第11試合 フェザー級ランキング戦 58kg契約 ショーダウンマッチ 3分3R延長1R
○ハンター御之畄(HOSOKAWA/同級9位)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●奥山光次(渡辺/同級2位)
▼第10試合 バンタム級ランキング戦 ショーダウンマッチ 3分3R延長1R
○松本圭一太(相模原/同級6位)
判定2−0 ※30−29、30―30、30―29
●翔姫(=しょうき・多田山口道場/同級3位)
▼第9試合 ミドル級ランキング戦 71kg契約 ショーダウンマッチ 3分3R延長1R
○宮本寛之(花澤/同級9位)
判定3−0 ※30−28、30―27、30―28
●廣虎(=ひろと/ワイルドシーサー/同級7位)※武田一也がケガのため代替出場
▼第8試合 スーパーフェザー級 3分3R ※ヒジなし
○千葉剣士郎(モンゴル/新東金)
KO 1R2分44秒
●T.桜華(=おうか/契明)
▼第7試合 スーパーフェザー級 3分3R ※ヒジなし
○虎舞拳隆(モンゴル/新東金)
KO 3R2分29秒
●片岡広樹(ダイケン)
▼第6試合 スーパーフェザー級ランキング戦 3分3R
○KING(土浦/同級5位)
判定3−0 ※30−28、30―27、30―28
●テープジュン・サイチャーン(真樹ジムアイチ/フェザー級10位)
▼第5試合 フライ級ランキング戦 3分3R
○加藤竜二(橋本道場/同級7位)
判定3−0 ※30−28、30―27、30―27
●深堀ヒロシ(Kインター柏/同級8位)
▼第4試合 フェザー級ランキング戦 3分3R
○'野良猫'星野(ワイルドシーサー/同級8位)
KO 3R59秒
●拳竜(士魂村上塾/同級7位)
▼第3試合 交流戦 60kg契約 3分3R ※ヒジなし
○谷山俊樹(谷山)
TKO 1R2分35秒
●須藤稔也(阿門会)
▼第2試合 60kg契約 3分3R ※ヒジなし
○羽田 信(タナベ)
判定3−0 ※三者とも30−29
●HAMABE(マスターズピット)
▼第1試合 ヘビー級 2分3R ※ヒジなし
○命(=まこと・真樹ジムアイチ)
TKO 2R1分42秒
●高橋竜平(士道館総本部)
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