J-NETWORK
「GET REAL in J-WORLD 3RD」
2009年7月17日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00
▼メインイベント(第10試合) スーパーファイト J-NET&全日本 王者交流戦 62kg契約 3分5R
○遠藤智史(全日本・AJ/全日本ライト級王者)
判定3−0 ※49−47、50−46、50−46
●黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級王者)
J-NETWORKと全日本キックのチャンピオン対決。昨年、各団体のチャンピオンクラスが集結したトーナメント『TOUITSU』で大方の予想を覆して決勝戦へ進出した黒田は、今年5月にはドローで王座を防衛。
J-NETWORKスーパーフェザー級チャンピオンの木村天鮮が遠藤に敗れるのを見て、今回の遠藤戦を直訴したという。遠藤は2試合連続でJ-NET王者との対戦となった。
1R、黒田が右ローを散らしながら強い左ロー、左フック。サウスポーの遠藤は相手の動きを見るためかあまり手を出さずローと右フック。黒田は遠藤にミドルを蹴られるとローを返す。
2R、遠藤が左ミドルで攻撃を開始、黒田も右ミドルで応戦してミドルの応酬が繰り広げられる。遠藤が強い左ミドルで先手を取るが、黒田もローを返す。途中から遠藤が組みヒザを多用してボディを蹴り、黒田は離れ際にヒジ。
3R、徐々に手数を増やしていく遠藤がスロースターターの本領を発揮。ヒジ、左ストレート、組んでのヒザ。黒田はパンチとローで前へ出るが、遠藤の首相撲に捕まってスタミナを奪われていく。
さらに遠藤は左ローで黒田の奥足を狙い、ダメージを与える。
そしてラウンド終了間際、パンチで突っ込んでいった黒田に遠藤の左ハイキックがクリーンヒット! ダウンを奪う。
4R、組みに行く黒田はヒザからのヒジで逆転を狙うが、遠藤も首ヒザで応戦して離れ際に左ロー。
遠藤の左ストレート、左ミドルに黒田はどんどん動きが悪くなり、ローとボディのダメージもあからさまに分かるほど。
5R、遠藤は組んでくる黒田に左ローでダメージを与え、組まれると首相撲からボディへヒザ。離れて左ミドルとボディにもダメージを与える。黒田がローを蹴るとパンチを合わせ、必死に前へ出る黒田を突き放した。
判定は3〜4ポイントの大差がついて遠藤が勝利。J-NETのチャンピオンを二連続撃破することに成功した。
遠藤は「2回目のチャンピオン対決に勝てて感謝でいっぱいです。思った通り強かったですけれど、それ以上に練習してきた自信があります。ハイキックは狙っていました。これからもっと強くなって、もっと喜んでもらえる試合をするので応援お願いします」と、勝利者インタビューで語った。
▼セミファイナル(第9試合) スーパーファイト J-NETWORK VS ムエタイ 59.5kg契約 サバイバルマッチ1 3分3R
○サクシー・ケイリバー(タイ/K-RIVER/元ルンピニーバンタム級&元M-1フェザー級王者)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●木村天鮮(レグルス池袋/J-NETWORKスーパーフェザー級王者)
※本戦は三者とも29−29
あの長島☆自演乙☆雄一郎がK-1MAXに出るための査定試合の相手を務めたのが、このサクシーだ。もっとも、サクシーは7年前にルンピニースタジアムのチャンピオンになった時はバンタム級、今回も体重は58.9kgと軽量級の選手である(長島は69.5kg)。
対する木村はJ-NETスーパーフェザー級王座を獲得するも、3月にモンコンデートとドロー、5月は遠藤に敗れ、6月もAKIRAに敗れるなど苦戦が続いている。
1R、木村が178cmの長身を活かした(サクシーは164cm)高めの左ミドルを連発し、サクシーを吹っ飛ばす。右フックから左ミドル、左ストレートも突き刺す。サクシーはローとボディストレートで下から崩していく。
2R、サクシーが攻めに転じてハイキックと左右フックで前に出る。木村のパンチをかわしてパンチを入れ、ボディに重いストレートを突き刺す。ロープを掴んでのハイキックも繰り出すがこれは注意を受ける。サクシーの攻撃に木村は防戦一方となってしまった。
3R、木村は下がりながらの左ミドル、テンカオ。サクシーは左右フックからの右ミドル、組むとヒジから強烈なヒザ! 豪快にパンチを振り回して木村を追い込んでいき、コーナーに詰めるとヒジ。
木村の蹴り足を取ってのパンチで何度も転倒させる。小さな身体で突進してのパンチに木村は圧倒されるが、左の縦ヒジで飛び込んでカットに成功。傷は浅く試合再開となり、木村がハイキックを繰り出したところで3Rが終了。
判定はドローとなり、延長戦へ突入した。
最初から組みに行く木村がヒザ蹴り、下がりながらの左ミドル。サクシーはパンチとヒジで追い回していくが、再びドクターチェックが入る。木村は飛びヒザ蹴りを放っていくが、組むと逆にヒジ、ヒザをもらって劣勢になり、サクシーが勝利をもぎ取った。
▼第8試合 スーパーファイト J-NETWORK VS ムエタイ 57kg契約 サバイバルマッチ1 3分3R
○ペッマニー・ケイリバー(タイ/K-RIVER/元ルンピニー&プロムエタイ協会バンタム級王者)
KO 1R15秒
●牧 裕三(アクティブJ/J-NETWORKバンタム級王者)
昨年10月のデェダムロン戦以来のVSムエタイとなる牧は、タイへムエタイ修行へ行ってこの一戦に臨むが、対戦相手のペッマニーはとんでもない強豪であったことが発覚。
一流ムエタイ戦士の証であるファイトマネー10万バーツ選手だったという経歴があり、2008年ムエタイMVP選手ウティデート・ルークプラパートに2戦2勝、山本元気に2連勝しているゲーオ・フェアテックスに1戦1勝、先日の全日本キックで藤原あらしを一蹴したピンサヤーム・ソー.アムヌアイシリチョークとは1勝1敗の戦績。ノンオーやトンチャイともしのぎを削り、昨年まで現役生活を続けていた選手だったのだ。
この強豪を相手に牧がどう闘うか……しかし、結果はあっけなかった。牧がジャブを2発出し、ペッマニーの前蹴りを取って軸足にローを返したがそこまでだった。向かい合った瞬間、ペッマニーの左ハイキックが炸裂! 崩れ落ちる牧は大の字に。
すぐさま、レフェリーが腕を交差し、牧のセコンドからはタオルが投入された。僅か15秒の電光石火のKO劇となった。
▼第7試合 J-NETWORKフェザー級王座決定戦 3分5R(延長1R)
○佐藤政人(フォルティス渋谷/同級3位)
判定3−0 ※49−47、50−47、50−47
●清川祐弥(新宿レフティ/同級1位)
※佐藤がJ-NETWORKフェザー級新王者に
AKIRA(チームドラゴン)の王座返上を受け、1位の清川と3位の佐藤の間で王座決定戦。佐藤は昨年下半期は連敗続きも、今年3月に藤鬥嘩裟を延長戦で撃破し勢いの波に乗る。
1Rから仕掛けたのは清川。得意の左ミドルを武器にこつこつと当てペースを握っていく。佐藤の劣勢に見えたが、3Rになると積極的に前に出る姿勢を見せる。接近戦に持ち込んだ佐藤がラッシュを仕掛け、右ミドルでダウンを奪う。
不意を突かれた感の否めない清川は立ち上がるのに精一杯。続けて佐藤がパンチのラッシュを仕掛け、2度目のダウンだ。
何とか持ち応えた清川は左ミドルとフックで反撃。今度は佐藤が追い込まれるも、「体力が武器」というだけあって手数を休めない。2度のダウンが決め手となり、判定で佐藤が勝利。3人の子供と一緒に勝利の余韻に浸っていた。
▼第6試合 スペシャルマッチ キックボクシングVS総合格闘技 74kg契約 サバイバルマッチ1 3分3R
○江口真吾(全日本・AJ/全日本ミドル級1位)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●高木健太(REDIPS/2006年全日本サンボ74kg級優勝・2004年レスリング国体66kg級準優勝)
7・13K-1MAXで魔裟斗VS川尻達也が最高の盛り上がりを見せた中、J-NETWORKのリングでも“キックボクシング対MMAファイター”による異種格闘技戦が実現。高木は、元国際式ボクシング日本ミドル級王者・鈴木悟をKOで下す活躍を見せた。
1R、ミドルを出す江口に対し、高木は腕をくねらせるなど、独特な動きを見せながらパンチを主体とした攻撃。
「パンチが強くてびびってしまった」という江口は作戦を変え、2Rから徹底した首相撲からヒザ蹴りの攻撃へ。
ヒザ地獄にはまってしまった高木はもはや防戦一方。背中をみせてブレイクを待つのみで、レフェリーから注意を受ける。3Rにはヒザのラッシュを浴びた高木はダウン。これが大きな勝負の分かれ目となり、江口が勝利した。
▼第5試合 J-NETWORKスーパーフェザー級次期王座挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1 3分3R
○リョウ・ペガサス(ROOFTOP ACADEMY/同級4位)
判定3−0 ※30−27、30−26、30−26
●TSUYOSHI(チームドラゴン/同級1位)
両者ともにパンチを得意とするファイターだけに、1R序盤から激しい打ち合いが展開される。TSUYOSHIがガンガン圧力をかけながらパンチで前進すると、リョウは足を使った動きで決定打をもらわない。
2Rには接近戦に持ち込んだリョウが右フックでダウンを奪う。3Rにも乱打戦の中で、右フックでダウンを奪ったリョウ。
逆転KOを狙うべく、TSUYOSHIはこれまでにも増して前進するが、リョウは打ち合いを避け、逃げるのみ。終了のゴングとなり、リョウがJ-NETWORKスーパーフェザー級王座の次期挑戦者となり、10月4日(日)同所にて木村天鮮と対決する。
▼第4試合 J-NETWORKスーパーウェルター級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝 サバイバルマッチ1 3分3R
○牧野智昭(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパーウェルター級5位)
判定3−0 ※三者とも30−29
●吉川英明(チームドラゴン/J-NETWORKウェルター級4位)
169cmの吉川に対し、牧野は187cmと両者の身長差は18cm! 長いリーチを活かしたパンチとヒザで距離を取る牧野に対し、吉川は右ローで前に出る。距離が縮まれば、牧野は首相撲へ。完全に吉川の距離感を潰していく。
3Rも、離れてはミドル、くっ付いては首相撲を仕掛ける牧野がペースを握り僅差の判定勝利。廣野祐が持つJ-NETWORKスーパーウェルター級王座への挑戦権を獲得した。
▼第3試合 J-NETWORKスーパーウェルター級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝 サバイバルマッチ1 3分3R
○屋比久猛嗣(陽明館/沖縄ISKAミドル級王者)
判定3−0 ※三者とも29−28
●千春“ウォーズマン”(ボス/J-NETWORKミドル級1位)
▼第2試合 ヘビー級 3分3R
○高萩ツトム(チームドラゴン/J-NETWORKヘビー級6位)
判定3−0 ※三者とも30−26
●長谷川康也(アクティブJ/J-NETWORKヘビー級10位、元J-NETWORKヘビー級王者)
▼第1試合 ライト級 3分3R ※ヒジ有り
○金澤元気(新宿レフティ)
判定2−1 ※28−28、29−28、29−27
●笠原 淳(クレイジー/J-NETWORKライト級6位)
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