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【NJKF】WBCムエタイ日本統一戦でNJKF勢が圧勝も、米田がアトムに敗れる

2009/07/26


ニュージャパンキックボクシング連盟
アサヒカルピスビバレッジ(株)PRESENTS
「ROAD TO REAL KING 9」

WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝
2009年7月26日(日)東京・後楽園ホール
開始16:45 開始17:00


▼メインイベント(第9試合) WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝 フェザー級 3分5R
アトム山田(武勇会/MA日本フェザー級1位/MA日本キックボクシング連盟)
判定2−1 ※48−46、47−48、48−46
米田貴志(OGUNI/WMCインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王者/NJKF)
※アトムが9・23決勝戦に進出

 ムエタイ現役チャンピオンのタップナーにKO勝ち、日本最強決定トーナメント真王杯では藤原あらしにKO勝ちするなど2006年キック界の主役に躍り出た米田だが、前回は前田尚紀に逆転負けを喫するなど低迷が続いている。

 対するアトムはMA日本キックボクシング連盟でバンタム級とスーパーフェザー級の二階級を制覇し、WMAF世界フェザー級王座にも就いたことがある。

 1R、アトムがガンガン右ローを出しながら前に出る展開。米田も下がりながら左ローを返していく。「米田選手のローカットを重点的に考えていた」というアトムは確実に米田のローをカットしながら前に出ては豪腕パンチを振るう。

 2Rも変わらず、アトムが前に出てはローを重点的に出す。ボディ、フックと上下に散らすパンチのアトムに対し、米田はパンチを返しながら左ローにつなぐ。足の止まったアトム。米田は左ミドル、左ローで反撃に出た。

 3R、両腕を下げるトリッキーな構えのアトムは豪腕パンチの連打でプレッシャーをかける。米田もローとミドルで応戦。強烈な攻撃がヒットし、「ボディとローが相手に効いていたのがわかった」とアトム。

 4R、アトムがプレッシャーをかけながら、米田をコーナーに詰める。米田の左ローに合わせて、アトムが狙いすました左フックがクリーンヒット! これでダウンを喫してしまった米田。立ち上がった米田は、左ミドル、左ローと反撃に出た。

 5R、米田のローで足の止まった感の強いアトム。アトムのパンチに合わせて米田がカウンターのヒザ! これが突き刺さり、アトムは急に失速してしまった。そのまま米田がアトムをロープ際に詰めてラッシュを仕掛けると、アトムは防戦一方となりスタンディングダウンが宣告される。

米田の逆襲に会場は大盛り上がり。残り時間僅かのところで、米田は飛びヒザから強烈な左ヒジを放ったところで終了のゴング。

 お互いに「延長戦になることを考えていた」が、結果は2−1でアトム! まさかの敗戦に米田は肩を落とし、試合後のコメントでも言葉は少ない。「全部ダメでしたね。相手のパンチは重かったけど、それぐらい。自分が動けなかった……。気持ちが後手に回ってしまった」

 対するアトムは「今のトップ選手に勝てたことは凄く嬉しいです。MA全敗だけは避けたく、何とか僕が勝って面目を保てたと思います」と喜びのコメントを残した。これでアトムは9・23NJKFでの決勝戦に進出、8・2MAでの心センチャイジムVSハンター御之畄の勝者と対戦する。




▼セミファイナル(第8試合) WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝 バンタム級 3分5R
TOMONORI(OGUNI/WMCインターコンチネンタル・スーパーフライ級王者/NJKF)
判定3−0 ※50−47、50−47、50−46 
松本圭一太(相模原/MA日本バンタム級6位/MA日本キックボクシング連盟)
※TOMONORIが9・23決勝戦に進出

“日本軽量級最強”の呼び声も高いTOMONORIが、久しぶりのホームリング参戦。MA日本バンタム級6位の松本と対戦する。

 松本は6・14MAディファ大会で同級3位の翔姫を破った22歳の若手ホープだが、戦績は6勝(2KO)1敗1分とTOMONORIの26勝(13KO)11敗3分と大きな開きがある。

 TOMONORIの高度なテクニックに松本が若さと勢いでどう立ち向かうか。

 1R、強烈な右ローからパンチ連打でTOMONORIが前に出てペースを握る。右ストレートで松本をぐらつかせると飛びヒザ! TOMONORIは遠い間合いから右ローを当てていき、主導権を握ったまま試合は進む。

 2R、TOMONORIの強打の前に松本は下がる。左ロー、ミドルで下がらせたTOMONORIは左ストレートで追い込み。飛びヒザも放ち、松本は受け手に回るのみの展開となる。TOMONORIのペースは変わらない。

 3R、TOMONORIより10cmも長身の松本は前に出てリーチを活かしたパンチ。TOMONORIが強打のローとミドルをバシバシ当てていくが、松本は下がらずにパンチを振るう。TOMONORIペースのまま試合は進んだが、「狙いすぎたことでリズムが狂った」ために決定打は生み出せない。

 4R、変わらずTOMONORIが激しいローを当てていく。お互いに様子見のような展開となり、レフェリーからは「お互いに攻撃を出すように!」との注意が飛ぶ。TOMONORIが前に出てロー、ミドル、強打のパンチを振るうも、松本はタフネスぶりを発揮し倒れない。

 5R、TOMONORIの右ローの集中打を受けて、松本の左足は真っ赤に腫れ上がる。KO狙いのTOMONORIは今まで以上に前に出てはパンチを強振。コーナーに追い詰めてはカポエラキックも繰り出す。一方的に追い込んだTOMONORIだったが、驚異的な粘りを見せる松本を倒すことができず。

 判定勝利のTOMONORIは「しょっぱくてすみません。力んでしまいました。次は倒せるように頑張ります」と9・23決勝戦(8・2MA後楽園大会での島んちゅ泰×TSUYOSHIの勝者)に向けてアピールした。





▼第7試合 WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝 スーパーフェザー級 3分5R
赤十字竜(キング/NJKFスーパーフェザー級王者/NJKF)
TKO 2R1分06秒 ※セコンドからタオル投入
奥山光次(渡辺/MA日本フェザー級2位/MA日本キックボクシング連盟)
※赤十字が9・23決勝戦に進出

 NJKFが誇る若きエースの赤十字が、MA日本フェザー級2位の奥山を迎え撃つ。5月の全日本キックで山本真弘をKOして日本最強の座に躍り出た“狂拳”竹内裕二と、3月に引き分けている赤十字。

 対する奥山はかつて駿太と引き分けたこともあるベテラン選手だ。真王杯では中須賀芳徳にKO負けを喫し、その中須賀からダウンを奪ってベルトを獲得しているのが赤十字であり、勢いの差が出るか。

 1R、ローを連打する奥山に対し、赤十字も強烈な左ロー。距離を縮めれば、左ハイを容赦なく出していき、奥山を下がらせる。ローからパンチにつなぎ、赤十字のペースで試合は進んでいく。

 2R、パンチから左ローにつなぐ赤十字。この一発で前のめりになった奥山はダウン! 立ち上がる奥山に赤十字は飛び蹴りを放つと、奥山は大きく吹っ飛ぶ。

 再び赤十字が左ローで襲い掛かると、奥山は前のめりにダウン! 

 即座に奥山のセコンドからタオルが投入され、赤十字が圧勝で9・23決勝戦(8・2MAキック後楽園大会での中須賀VS末広の勝者)に駒を進めた。





▼第6試合 WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝 スーパーバンタム級 3分5R
国崇(拳之会/NJKFフェザー級王者/NJKF)
TKO 2R50秒 ※セコンドからタオル投入
平本 悠(橋本/MA日本バンタム級3位/MA日本キックボクシング連盟)
※国崇が9・23決勝戦に進出

 二階級制覇の国崇はMA日本バンタム級3位の平本と対戦。MAバンタム級チャンピオンの森田晃允がこのトーナメントに参戦しておらず、平本は同じジムなので森田がいる限りは同階級のチャンピオンにはなれない立場。ここで存在感を示したいところだが、攻撃面、技術、知力、キャリア、いずれの面でも国崇が有利か。

 1R序盤から、ハイスパートの国崇。ミドルからパンチにつなぎ、上下に攻撃を散らしていく。平本は距離を取りながらローをこつこつ当てる。

 一気に距離を詰めた国崇はヒジを交ぜる。この攻撃で平本は額をザックリカットしてしまう。

 2R、ショートのパンチ連打で一気にラッシュを仕掛けた国崇。ロープ際につめると、最後にヒジ! これで平本が崩れ落ちると、セコンドがタオルを投入し、国崇が圧勝しマイク。

「何とか9月の決勝戦につなぐことが出来ました。以前負けたことのある前田(浩喜)選手との対戦ですが、僕が強くなってリベンジしたいと思います。前田選手! 9月、首を洗って待ってろよ!」




▼第5試合 WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝 スーパーバンタム級 3分5R
前田浩喜(インスパイヤード・モーション/NJKFバンタム級王者/NJKF)
KO 5R2分28秒
保田 俊(花澤/MA日本フェザー級3位/MA日本キックボクシング連盟)
※前田が9・23決勝戦に進出

 M-1で全日本の寺戸伸近とチャンピオン対決を行い、KO負けを喫した前田が復帰戦。一階級上のMA日本フェザー級3位・保田と対戦する。保田は2008年度のMA年間表彰式で新鋭賞を獲得した選手で、戦績は4勝(2KO)1敗。前田を相手に番狂わせを起こすことが出来るか?

 1Rから前田ペース。左ミドルで主導権を握ると保田を下がらせ、左ハイ、パンチで追い込む。保田もパンチで応戦するが、前田のパンチ連打の前に押し込まれる。

 2R、前田は首相撲で優位に試合を進める。保田はパンチラッシュを仕掛けるも、前田が左ロー連打。お互いに組み付いてヒザ蹴りでペースを握るのは前田。

 3R、保田がパンチで出るも、前田が左ローで出足を止める。足の止まった保田に対し、前田が左ハイ二連打。そしてコーナーに詰めてパンチラッシュを仕掛ける。

 4R、足にダメージを負った保田。前田は左ローで容赦ない攻めを見せる。ガードの上から前田は左ハイを叩き込む。保田は反撃に転じる場面も見せたが、決定打はない。

 5R、徹底した左ローの前田。保田が一瞬崩れたところに、前田が飛びヒザ! そのままコーナーに追い込んだ前田は左ハイをクリーンヒット! パンチラッシュで追い打ちをかけると保田はダウン! そのまま前田がKO勝利となった。

 マイクを握ると、「消化不良の試合ですみません。国崇選手が勝ってくれると信じていますので、9月にベルトを懸けて対戦したいと思います」と再戦をアピールした。




▼第4試合 WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝 ウェルター級 3分5R
宮越宗一郎(拳粋会/NJKFウェルター級1位/NJKF)
KO 5R1分46秒
坂本 章(橋本/MA日本ウェルター級2位/MA日本キックボクシング連盟)
※宮越が12・4決勝戦に進出

 今年に入ってMA勢に二連勝中の宮越がウェルター級トーナメント初戦を迎える。対する坂本は2月のMA日本王座決定戦で染谷年之と対戦し惜敗したが、6月に深沢大輔戦でTKO勝利している。 

 1Rから強打を持ち味とする宮越が左フックでペースを握る。そして常にプレッシャーをかけ、下がらると左フック、右ロー。坂本はミドル、ローを返していく。

 2R、このラウンドも宮越の左フックが冴える。坂本の前進に対し、かぶせるように当てると、右ストレートもヒット。坂本もパンチで返していくが、宮越の強打の前に下がってしまう。

 3R、お互いにローを蹴り合う展開。坂本のローには、やはり宮越が左フックを合わせる。坂本が左ストレートで下がらせる場面も。お互いに強打を出し合い、乱打戦となる。

 4R、坂本のロー、ミドルで出ると、宮越は転倒し印象は悪い。宮越は挽回するようにワンツーのコンビネーションで坂本を下がらせ、コーナーに追い詰めた。

 5R、攻め疲れの見える坂本に対し、宮越の左ストレートがクリーンヒット! そのままコーナーに追い込むと強打を叩き込み、坂本はダウン! そのまま立ち上がれず、宮越が勝利した。12・4MAディファ大会の決勝戦では、10・18MAディファ大会での水町浩VS上田龍之介の勝者と対戦する。




▼第3試合 WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝 スーパーライト級 3分5R
獅センチャイジム(センチャイムエタイ/NJKFスーパーライト級4位)
TKO 1R1分54秒
加藤 渉(Kインター柏/MA日本スーパーライト級2位/MA日本キックボクシング連盟)
※獅が10・18決勝戦に進出

 1R開始と同時に獅がヒジの奇襲攻撃! これが見事に加藤のテンプルを捕らえフラフラ。一気に勝負に出た獅がパンチで下がらせ、怒涛の攻めを見せる。

 パンチ連打で2度目のダウンを奪う。加藤は何とかミドルで突き放そうとするも、獅は一気に距離をつめ右ストレートをぶち込む。

 コーナーに背を向ける加藤に対し、獅がラッシュを仕掛けたところでレフェリーがストップした。

 獅は10・18MAキックディファ有明大会での決勝戦で、8・2MAキック後楽園大会での山本佑機×HANAWAの勝者と対戦する。



▼第2試合 交流戦 61kg契約 3分5R
真二(OGUNI/NJKFフェザー級4位)※岩井伸洋(OGUNI)がケガの為に変更
KO 4R1分03秒
渡辺大介(ダイケン/MA日本ライト級2位/MA日本キックボクシング連盟)

▼第1試合 アグレッシブマッチ 55kg契約 3分3R(延長1R)
新人(E.S.G/NJKFスーパーフェザー級7位)
KO 1R2分51秒
畠山和浩(笹羅/NJKFバンタム級7位)


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