↑こんなにハイキックで足が高く上がる驚異の58歳・高橋(左)。還暦までリングに上がり続けたいという。普段はJRAの競馬調教師。
NICE MIDDLE実行委員会
「ANTI-AGEING FIGHT NICE MIDDLE! 4」
2009年8月23日(日)東京・新宿FACE
開場11:15 開始11:30
40歳以上の選手を対象にしたキックボクシングイベント『ナイスミドル!』が4回目の開催を迎えた。今回はソフトウェア会社代表、不動産会社代表、防水会社代表、インテリア会社代表などから空手指導員、金融業、グラフィックデザイナー、無職の中年男性まで、全国から34名のファイターが集結。
過去には59歳という最高齢の出場もあったが、今大会では第11試合で“54歳VS58歳”という合計112歳の、フルコンタクトスポーツ(直接打撃制)ではおそらく史上最高齢の対決が行われた。
→メインイベントはソフトウェア会社代表の小川VSガス配管工事会社代表の本多による社長対決となり、飛びヒザ蹴りも決めた本多が勝利を得た。
三代続いているという日本そば屋の店主・村田友治(54歳)に対するは、日本中央競馬調教師の高橋義博(58歳)。村田は「孫に一言、おじいちゃん頑張るよ!」、高橋は「誰も年月には勝てない。だから還暦までリングに上がる!」とコメントしての登場だ。
ゴングと同時に、果敢にパンチで攻めて行った高橋だが、1分を過ぎたくらいのところで口を大きく開けて苦しそう。そこへ村田がえぐいボディへのヒザ蹴りを叩き込み、さらにスタミナを奪う。バックスピンキックを繰り出すなど健闘した高橋だったが、4歳若い村田が競り勝って判定で勝利を奪った。
→勝利を喜ぶ村田は応援に来ていたお孫さんをリングに抱き入れたが、突然のことでお孫さん号泣。
喜ぶ村田は応援に来ていたお孫さんをリング上に抱き入れたが、突然のことでお孫さんは号泣。場内の笑いを誘った。
また、元キックボクシングの日本ランカーで、引退後はアクション俳優として仮面ライダーのショッカー役を演じていた57歳の片山小源太は、17歳も若い40歳の闘う整体師ゴッドハンド今泉と対戦。
→元ショッカー役の元キックボクサー片山(右)は17歳も若い相手に大健闘のドロー。
今泉の前蹴りやミドルに苦戦を強いられるも、ドローに持ち込んだ片山。「距離をとるのが凄く上手で年齢を感じさせない」と今泉に言わしめた。片山はリング上でマイクを握ると、「自分はいろんなことに挑戦して夢破れて来ましたが、この身体を親からもらったからには挑戦を続けます。皆さんに少しでも勇気を与えられたら、と思います」とメッセージを放ち、拍手喝さいを浴びていた。
<全試合結果>
▼第17試合 ライトヘビー級
“いぶし銀ファイター”
○本多孝一(43歳/四街道格闘サークル/ガス配管工事会社代表)
判定3-0 ※20-18、20-18、20-19
“闘うプログラマー”
●小川貴弘(45歳/超越塾/ソフトウェア会社代表)
▼第16試合 ウェルター級
“谷山ジムの最終兵器”
○鍛治川裕(49歳/谷山/輸送用機器製造業)
KO 2R43秒
“下町の番人”
●哲次郎(46歳/藤原/防水会社代表)
▼第15試合 56kg契約
“グラフィック界の異端児ファイター”
○谷内雅紀(42歳/クラミツムエタイ/グラフィックデザイナー)
判定3-0 ※三者とも20-19
“秋葉原からの刺客”
●菅野一教(43歳/PHOENIXファンキーガッツメン/電気部品販売業)
▼第14試合 フェザー級
“34年ぶり復活祭第4弾!元ショッカー”
△片山小源太(57歳/チームグローブ/内装業)
ドロー 判定0-1 ※19-20、20-20、20-20
“東浦和の闘う整体師”
△ゴッドハンド今泉(40歳/ラビット/整体師)
▼第13試合 ミドル級
“未だ故郷に錦を飾れぬ望郷戦士”
○ロッキー小松(51歳/シルバーウルフ/インテリア会社代表)
KO 2R43秒
“湘南のトラブルメーカー”
●リッキー・カツラ(47歳/藤原/産業廃棄物処理業)
▼第12試合 ミドル級
“闘うマイホームパパ”
○吉岡 勲(44歳/谷山/自動車部品製造業)
KO 2R57秒
“巣鴨の酔いどれオヤジ(バツ2)”
●千島広明(47歳/マッハ道場/無職)
▼第11試合 フェザー級
“戦いが好きな、そば職人”
○村田友治(54歳/建武館/日本そば店主)
判定3-0 ※三者とも20-19
“本大会出場最高齢58歳”
●橋義博(58歳/ウィラサクレック/日本中央競馬調教師)
▼第10試合 ウェルター級
“グローブ空手界の雄 優勝7度!”
○丸山祐之(44歳/鍛錬会/自営業)
KO 1R1分22秒
“おてやわらかに丸山さん”
●HIDEJIN(40歳/JTクラブ厚木/冷凍車製造業)
▼第9試合 ヘビー級
“新空手からの刺客 第64回大会優勝”
○和地康彦(43歳/スーパータイガージム田中塾/システムエンジニア)
KO 1R45秒
“TEAM☆SPIRITSの宴会番長”
●秋田国仁(41歳/TEAM☆SPIRITS/自動車販売業)
▼第8試合 ライト級
“永遠の挑戦者、IT業界の鉄馬乗り”
○しんのすけ(49歳/藤本/IT関連会社代表)
判定3-0 ※20-17、20-18、20-18
“函館が生んだ闘う婚活オヤジ”
●伊藤“ハゲタオサーン”洋之(43歳/MASC/金融業)
▼第7試合 ウェルター級
“武闘派不動産屋社長”
○芳樹(43歳/KFG/不動産会社代表)
判定3-0 ※三者とも20-17
“謎の中年格闘戦士”
●新井正享(48歳/藤/産業廃棄物処理業)
▼第6試合 ウェルター級
“北海のコアラ”
△畑 太(43歳/チームFUTOSHI/学生服販売業)
ドロー 判定1-0 ※20-19、20-20、20-20
“呑気な空手指導員”
△諸澤和人(42歳/拳蹴塾/空手指導員)
▼第5試合 ライト級
“自己認定札幌バンタム級王者”
○札幌ハートブレイクキッド(40歳/エス/IT関連)
判定2-0 ※20-19、20-19、20-20
“新橋ガード下の門番”
●野上 学(42歳/空手維新/サービス業)
▼第4試合 ヘビー級
“飲むと燃える闘魂”
○ハンバーグ杉山(38歳/藤原/IT関連会社代表)
KO 1R36秒
“エンドレスドリーマー”
●杵渕直廣(43歳/建武館/総合食品卸業)
▼第3試合 ウェルター級
“秀武會のわがままな拳”
○ぶんぶんまる(39歳/秀武會/自営業)
判定3-0 ※三者とも20-18
“TEAM☆SPIRITSの草食系中年”
●大林史朗(39歳/TEAM☆SPIRITS/トラック運転手)
▼第2試合 ライト級
“反逆の靴職人”
○本多 厚(35歳/KFG/靴職人)
KO 1R1分22秒
“介護の鬼”
●佐藤和明(38歳/超越塾/ケアマネージャ)
▼第1試合 ミドル級
“厚木のキャバクラ王”
△MASA(37歳/JTクラブ厚木/建築材料販売業)
ドロー 判定1-0
“藤原ジムのウォーズマン”
△温泉川洋平(39歳/藤原/ソフトウェア開発) |