KGS
「RISE 58〜RISING ROOKIES CUP〜」
2009年8月23日(日)ゴールドジムサウス東京アネックス
開場16:45 開始17:30
写真&レポート=鈴木雄一郎
▼メインイベント(第7試合) RISING ROOKIES CUP 55kg級準決勝 3分3R(延長1R)
○Dyki(TARGET)
KO 3R2分34秒 ※パンチ連打→セコンドからのタオル投入)
●田村勇気(ドージョー☆シャカリキ)
“TARGETの秘密兵器”と伊藤隆代表が自信を持って送り出すDykiは、元々、空手とボクシングを学び、KAMINARIMONで試合経験を積みプロデビューしている。彼の姉は雑誌『JELLY』の専属モデルで『渋谷ガールズ・コレクション』などにも出演している“カリスマギャルモデル”宮城舞。
1R、回転の早いパンチと共に田村に突っ込んでいくDyki。ワンツー、右ボディストレート、更に飛びヒザと、とにかく攻めの手が絶えない。サウスポーの田村は左ミドルをメインにDykiに攻めていく。
田村がワンツーを放ったところにDykiが右インローを合わせていき、更にDykiは続けざまに右インローを叩き込んでいく。
2Rも1R同様、左ミドルを放っていく田村。そこに左フックをかぶせ、右インローを連発していくDyki。田村は距離をとり、いったん下がってワンツーから左ミドルをつなげていく。更に距離をとる田村をDykiが追っていき、豪快な右フック、ワンツー左フック、更に右ボディブローから左フック、ワンツーへと、的確にコンビネーションをつないで田村に攻め入る隙を与えず。
3R、右インローを2連打放っていくDykiに、田村は左ローを返す。そこから田村は左ミドルへとつなげるがパワーがない。コーナーでパンチの打ち合いが展開されたが、これに打ち勝ったのはDyki。田村をコーナーに詰めて怒濤のパンチラッシュ!
田村が崩れ落ち、ダウンを奪うDyki。立ち上がる田村はガードを固めながら右ストレートを放つ。これがDykiをとらえるが、当たりが浅い。踏張ったDykiはパンチを連打していく中で放った右アッパーで2度目のダウンを奪う。勢い止まらず、田村をロープに詰めてパンチラッシュを仕掛けたところで、セコンドからタオルが投入され、DykiがTKO勝利をもぎとった。
▼セミファイナル(第6試合) RISING ROOKIES CUP 55kg級準決勝 3分3R(延長1R)
○吉野幸喜(湘南格闘クラブ)
判定3−0 ※三者とも30−29
●翔之(M-BLOW KICKBOXING GYM/2008年
KAMINARIMON全日本大会55kg優勝)
1R開始早々、吉野はワンツーから左ミドルを仕掛けていく。翔之は距離をとって左ハイを放つが、吉野はこれをしっかりガード。ジャブで距離をとる吉野は右ストレートを放って翔之をとらえる。直後に翔之は左ミドルを返していく。クリンチでもつれ合いながらロープ際へ。詰めたのは翔之で、左ストレート、左フックとつなぐも、ここでゴング。
2R、翔之が左前蹴りを放ち、そこから右フックをつなげていく。吉野は左ミドルを返して応戦。翔之は組んでヒザを連発すると、ガードしている吉野に左ストレートを浴びせ、吉野のガードをこじ開けていく。
翔之が左ストレートから左フックをつなげると、吉野は左ローを返す。
3Rも2Rと同様に、翔之は左前蹴りを放つと、吉野はこれに合わせて左ストレートを返していく。更に吉野は翔之をロープに詰めてヒザを見舞っていく。リング中央へと戻ると、吉野はワンツーから右フックとつなげるが、直後に翔之が左ストレートを合わせていく。その左ストレートに吉野は右ローを合わせて放つ。終盤はクリンチが多い展開が続き、試合終了のゴング。両者決め手に欠き、三者三様のドロー判定となった。
▼第5試合 RISING ROOKIES CUP 65kg級準決勝 3分3R(延長1R)
○左右田泰臣(シルバーウルフ)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●石司晃一(クロスポイント吉祥寺)
※本戦は三者とも29−29)
1R、石司が右ローを放つと、左右田は左フックを返す。今度は左右田が右ローを放つと、石司が左フックを放つという逆のパターンに。左右田がワンツーから左フックをつなげると、石司はパンチをかいくぐってクリンチに。
2R、左右田の右前蹴りが石司をとらえると、すかさず左右田は右ローをつなげていく。石司は組んでからヒザを放って反撃に出る。左右田が組みから脱出し、ジャブから右ローを放つ。石司は右ボディブローで応戦。
更に石司はワンツーから右ローをつなげていく。左右田は左フックを返したところでゴング。
3R、このRでは蹴りがあまり見られない展開となっていき、パンチ主体での展開となっていった。更に互いに組んでからの攻防が多く見受けられた。
パンチの打ち合いが展開される中で、左右田が左フックを放ち、石司も同じタイミングで左フックを返す。両者有効打に欠け、ドローとなり延長戦へ。
延長開始のゴングが鳴った直後に、組んでからのヒザの展開となり、更にロープ際でパンチの打ち合いとなっていく。石司がジャブから右ボディストレートをつなげると、左右田は右ストレートの3連打を返す。
終盤にも左右田は右ストレートを放って石司に攻め入るが、ここでゴング。三者共に左右田を支持。大接戦と言ってもいい内容であり、有効打でやや上回った左右田が接戦を制した。
▼第4試合 RISING ROOKIES CUP 65kg級準決勝 3分3R(延長1R)
○堀 篤史(湘南格闘クラブ)
判定3−0 ※29−28、29−28、30−28
●KAORU(SMAUKEYS/2008年 KAMINARIMON全日本大会65kg級準優勝)
1R、左フックから右フックをつなげるKAORUに、堀はクリンチを仕掛けてKAORUの攻めの手を封じていく。互いにクリンチが多く、レフリーから口頭注意か入る。仕切り直しで堀が左ローを放つと、KAORUは右ローを返す。
直後にクリンチとなり、膠着状態になっていく。クリンチが目立ち、両者にイエローカードが出される。KAORUがワンツーをガード越しに放つと、続けざまに右フックを放つ。
これが堀をとらえ、ぐらつかせる。体勢を立て直した堀は強烈な右ローを返したところでゴング。
2R、KAORUがしつこく右ローを放っていくが、堀はこれを必死に耐える。その堀も反撃に出ていく。右ミドルを放ち、続けざまに右ミドルを放っていく。
前蹴りで距離をとり、しつこく右ミドルを叩き込んでいく。その結果、KAORUのわき腹が真っ赤に腫れ上がっていった。
3R、堀が右ミドルを放つと、KAORUはワンツーを返していく。KAORUは突っ込んでワンツーを放って堀のガードをこじ開けていき、更に堀を追うKAORUは右ストレートを放っていく。堀はしつこく右ミドルを放ち続けていく。
KAORUの動きが鈍くなっていくが、左フック、右ストレートを返していき、攻めの手を休めず。両者攻めきれずに判定となり、三者共に堀を支持。しつこく放った右ミドルが勝利を呼び込んだ結果となった。
▼第3試合 RISING ROOKIES CUP 70kg級準決勝 3分3R(延長1R)
○森田崇文(レーング東中野/2008年 KAMINARIMON全日本大会70kg級優勝)
KO 1R1分30秒 ※右フック
●夏山竜一(湘南格闘クラブ)
圧力をかけながら左フックや右フックと、豪快にパンチで攻める森田。その森田が序盤にいきなり左ストレートでダウンを奪う。更に、夏山に攻め入る隙を与えることなく、再び左ストレートで2度目のダウンを奪う。
森田の勢いが激しさを増し、パンチの連打から右フックで3回ダウンを奪って、夏山に何もさせずに圧勝。終始圧倒しての秒殺KOであった。
▼第2試合 RISING ROOKIES CUP 70kg級準決勝 3分3R(延長1R)
○スネーク敦(team ice)
TKO 2R1分26秒 ※右ローキック→セコンドからのタオル投入
●宝山力(新宿)
1R、右ローから左ボディ、ジャブから回り込んでの右ロー、更に左ボディから右ストレートと、立て続けにコンビネーションをつないでいくスネーク。
宝山はワンツーを返していくが、スネークはしつこく右ローを放っていく。結果、宝山の脚が真っ赤に腫れ上がっていった。
2R開始早々、突っ込みながらワンツーを放っていく宝山だが、スネークの右ローを度々被弾してしまう。足の運びがぎこちない宝山。
明らかに効いている様子だ。スネークは容赦なく右ローを放って、宝山からダウンを奪う。スネークの右ロー地獄が続き、しつこく右ローを放っていく。
これに宝山が耐え切れず、腰を落としてしまい、2度目のダウン。セコンドからタオルが投入され、スネークがしつこく放ち続けた右ローでTKO勝利をもぎとった。
▼第1試合 ワンマッチ -55kg契約 3分3R
○勝又佑一郎(クロスポイント吉祥寺)
KO 3R1分45秒 ※パンチ連打
●益田 亮(蒼天塾)
1R、益田が右ローで先制攻撃を仕掛けると、勝又は左ミドルを返す。益田はワンツーから右ロー、組んでからヒザを連発し、勝又に見舞っていく。
勝又はバックブローを放つが、益田はこれをガードし、右ストレートを返す。距離をとる勝又は左ローからワンツーを放っていったところでゴング。
2R、益田が突っ込んでワンツーからヒザをつなげていくが、勝又は左ミドルで応戦していく。益田は距離をとり、ワンツーから右ローとつなげていく。
勝又はジャブを突きながら左ボディストレートを放つ。益田が右ローを放ったところに、勝又は左ストレートで合わせていく。益田は左フックから右アッパー、右ストレートと、パンチのコンビネーションを合わせていく。
3R、組んでから右ストレートを放つ益田は、そこから左フックをつなげるが、勝又はこれをカウンターで左フックを合わせる。益田が勝又をコーナーに詰めてパンチで畳み掛けると、パンチからうまく脱出した勝又は左ハイを放つ。
更に勝又は左ボディブローから左ハイ、左ヒザとつなげていく。
防戦の益田に、勝又がパンチのラッシュで益田からダウンを奪うと、それがそのままKOへとなり、最後の最後で底力を見せた勝又が勝利を収めた。
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