ZST事務局
「ZST.21」 2009年9月21日(月・祝)東京・新宿FACE 開場17:30 開始18:00
▼メインイベント(第6試合) バンタム級シングルマッチ
△稲津 航(フリー)
時間切れドロー
△藤原敬典(秋本道場Revo龍tion/初代ZSTバンタム級王者)
ZST×SWAT!対抗戦のメインに組まれたのは約1年ぶりの復帰戦となった稲津と初代ZSTバンタム級王者の藤原の一戦。 青コーナーからの入場となった藤原はオリジナルのマスクを被り、ベルトを腰に巻いての登場。対する稲津は“爆闘族の異端児”のニックネーム通り、長南亮Tシャツを見にまとい、殺のロゴが入ったパンチでリングに上がる。
1R、オーソドックスに構える藤原にサウスポーの稲津が鋭い左ミドル。これで藤原を後退させると稲津が飛びヒザ蹴り! そのまま組みの攻防になると稲津が豪快な投げで藤原をテイクダウン。グラウンドで下になった藤原だがブリッジを使って立ち上がる。 試合がスタンドに戻ると、今度はサウスポーに構える藤原。稲津は前蹴りのフェイントを入れて藤原を下がらせる。テイクダウンに失敗しても下から足関節を狙う稲津。藤原は足を引き抜いて立つ。
サウスポーの藤原に左ローを蹴り込む稲津。距離が詰まると藤原の上体に組み付いて、藤原の体を振り回すようにしてテイクダウンする。マウントポジションを取った稲津は藤原の鎖骨とボディにパンチを落とす。 藤原も下から足を入れて足関節を狙うが、稲津はしっかりと上のポジションをキープする。そしてパスガードするとニーオンザベリーからボディを踏みつけ。立ち上がった藤原をすぐにテイクダウンする。
2R、サウスポーに構える藤原がパンチで距離を詰める。稲津は前蹴りでそれを突き放し、そのまま前に出て藤原からテイクダウンを奪う。稲津はパスガードを交えながら、藤原のボディにパンチを落とす。藤原も下から腕十字を狙うが、稲津もすぐにそれに反応して腕を引き抜く。 藤原は足関節を仕掛けて、そこから稲津の体を回転させてグラウンドで上のポジションを取る。マウントポジションになった藤原は稲津の右腕を取って腕十字! しかし稲津もすぐに腕を抜いてディフェンスする。
ブレイクで試合がスタンドに戻ると稲津が左ミドル、藤原が左フックを返す。稲津の前蹴りに左フックで飛び込む藤原。左フックで前に出る藤原に対し、稲津はそこに飛びヒザ蹴り!
残り30秒を切ると激しく打ち合う両者! 場内は大きく盛り上がったが、どちらも倒れることがなく試合終了。約1年ぶりの復帰戦となった稲津VS王者・藤原の一戦はドローという結果に終わった。
▼セミファイナル(第5試合) ウェルター級シングルマッチ △渋谷修身(フリー/第2代ZSTウェルター級王者) 時間切れドロー △吉田智彦(U-FILE
CAMP.com)
これまで若手選手の高い壁となり、ZSTウェルター級のベルトも腰に巻いている渋谷。その渋谷に対戦をアピールしていたのが今日の相手である吉田。SWAT!のウェルター級エースである吉田はどこまで渋谷に肉薄できるか? 1R、サウスポーの渋谷に対して右ロー、右ミドルを飛ばしていく吉田。渋谷はその蹴り足をキャッチしてテイクダウン奪うと、パスガードしながら足関節を狙う。体を起こしてそれをディフェンスする吉田だったが、渋谷はしつこく吉田の足に絡みつきヒールホールドを狙う。 これは極まらなかったものの、渋谷はグラウンドで上のポジションを取るとアームロックを狙いつつパスガード。そして渋谷はハーフガードの状態から吉田の左腕をキャッチしてアームロックを仕掛ける!
吉田は左腕を自分の左足に引っ掛けて必死にディフェンス。すると渋谷が吉田の頭を抱えて、自分の両足で吉田の右腕を取って肘を極め(Vクロス)にかかる。 2R、右ミドルを2発蹴る吉田。しかしこれを渋谷にキャッチされてテイクダウンを奪われてしまう。ハーフガードからサブミッションを狙う渋谷に対して吉田はブリッジでエスケープ!
吉田がグラウンドで上のポジションを取り返すと、マウントポジションからボディにパンチを落とす。しかしここで渋谷がブリッジでポジションを返し、マウントポジションを奪い返す。渋谷はマウント、サイドとしっかり吉田を押さえ込み続けるが、吉田もサブミッションの形は作らせず、残り1分でブレイクとなる。 再開後、吉田が右ストレート! 渋谷はそこに組みついて吉田をテイクダウン。渋谷が足関節を仕掛けると、それに吉田も応戦。互いに足関節を狙い合う状態で試合終了。
ZSTでは圧倒的な強さを誇っていた渋谷だったがZST5戦目にして初のドローという結果になった。
▼第4試合 ライト級シングルマッチ ○小谷直之(ロデオスタイル) 一本 1R1分25秒 ※アンクルホールド ●内村洋次郎(パンクラスP’sLAB東京)
これまでタッグマッチで2度対戦している両者。今年1月のタッグマッチでは小谷が内村のタッグパートナーである富山浩宇を秒殺、一度もリングに上がることがなかった内村が小谷に対戦要求するも、小谷がそれを無視して控え室に戻るという事件も起きている。
打撃での決着を望む内村に対し、寝技での決着を望む小谷。試合前の煽り映像では「内村の打撃に付き合わず、小谷が空気を読まずに寝技で一本を取るか?」と小谷にとっては非情なコメントが流される。 1R、互いにサウスポーの両者。内村は鋭いインローを飛ばす。小谷はタックルでテイクダウンを狙うが、内村はそれを切って小谷のボディを蹴る。試合がスタンドに戻ると、内村は小谷のローに左ストレートを合わせる。
ここで小谷はジャブを突いて強引に距離を詰めて、内村からテイクダウンを奪う。インサイドガードになった小谷は体を起こして足関節! 体を回転させて逃げる内村だったが、小谷のアンクルホールドがガッチリと極まると内村がタップ! 小谷が一本決着で因縁に終止符を打った。 試合後、マイクを持った小谷は「空気を読まずに打撃に付き合わなくてすいません。でも俺ももうすぐ30歳で殴り合ってられないんですよ! これからも空気を読まずに一本を取って行きますんでよろしくお願いします」と空気を読まない(?)大人なマイクアピールで試合を締めた。
▼第3試合 ライト級シングルマッチ △伊藤健一(ALLIANCE) 時間切れドロー △岡澤弘太(AXIS一宮)
今年に入ってからワンマッチでは負けなしと絶好調の伊藤。熱望する所英男戦、そして旧リングスルールシリーズ=RXシリーズの復活のためにも、負けられない一戦である。対する岡澤はSWAT!世代の中でも1,2を争う成長株。戦極の育成プロジェクトであるトーナメントにも参戦を果たしている。岡澤としてはここで伊藤を下して、さらなるステップアップとしたいところだ。 1R、ジャブを突く伊藤に対し、岡澤はいきなりタックル。そのまま伊藤をテイクダウンすると、一気にバックポジションを奪う。ここから岡澤はマウント、バックと次々にポジションを変えて伊藤を押さえる。伊藤は脇を締めてチョークや腕十字をディフェンス。試合はブレイクとなるが、グローブや指を掴む、また消極的ということで伊藤にイエローカードが提示される。 前後にステップして右ローを蹴る岡澤。伊藤はそこにパンチを狙うが、岡澤がカウンターのタックルでテイクダウンを奪う。序盤の展開と同じようにバックをとる岡澤に対し、伊藤は体を反転させてインサイドガードに戻す。グラウンドで上になった伊藤は必殺のアキレス腱固め! しかし岡澤もその動きに合わせてグラウンドで上を取ると伊藤のボディにパンチを落とす。 ラウンド終盤にもう一度、岡澤がバック→伊藤がインサイドガードに戻してアキレス腱固めという展開となるが、ここも岡澤の対処が早く極まらない。岡澤がマウントポジションからパンチを落とした状態でラウンド終了となった。 2R、岡澤がタックルからグラウンドに引き込み、伊藤の頭をがぶるようにしてバックを奪う。ここから岡澤はバック、マウントとポジションを変えて伊藤のボディにパンチを落とす。伊藤がインサイドガードになったところでブレイクとなる。 再開後、岡澤が右ローで距離を測り、鋭いタックルで伊藤に組み付いてテイクダウンを奪う。ここで両者の動きが止まりブレイク。試合がスタンドに戻ると、岡澤が右ミドルから右ストレート、タックル。これは切った伊藤だったが、岡澤は何度もタックルに入って伊藤からテイクダウンを奪う。 残り1分、ここでも岡澤がしつこいタックルで伊藤をテイクダウンして、マウントポジションからボディへのパウンド。この状態のまま試合終了となり、ドローに終わった。
▼第2試合 バンタム級シングルマッチ ○杉田一朗(心温塾) KO 1R4分36秒 ※スタンドのパンチ連打 ●裕希斗(U-FILE
CAMP.com)
ZST初参戦で藤原敬典と王座決定戦を行うもKO負けを喫した裕希斗。藤原へのリベンジを目指し、再びZSTに参戦を果たすこととなった。迎え撃つ杉田はSWAT!やジェネシスバウトでキャリアを積んできた空手ベースのストライカー。道場では子供たちに空手に教える先生でもある杉田は「キッズリターン」のテーマに乗って、道衣に身をまといリングに上がった。 1R、インローを飛ばし、そこから右ストレートを打つ杉田。このインローがローブローとなってしまうが、裕希斗はすぐに試合を再開。裕希斗が杉田のインローに左フックのカウンターを狙う。パンチのフェイントを入れながら左ミドル、インローを蹴る裕希斗。杉田は前後に大きくステップして右ストレートで飛び込む。するとここでも杉田の放ったインローがローブローとなってしまう。 再開後、裕希斗が左ミドルで前に出る。杉田は裕希斗のジャブに右フックをかぶせる。さらに杉田は圧力をかけて裕希斗を下がらせて右ストレートから左フック! そして距離が詰まると杉田の右フックが立て続けにヒット! さらにそこから返しの左フックが当たり、裕希斗の顔が跳ね上がる。自らガードポジションに引き込む裕希斗だが、ここは展開を作れずにブレイクとなる。 ブレイク後、右フックの連打で前に出る杉田! 必死に立ち続ける裕希斗だったが、杉田が左フックから右ストレートを放つと、これで裕希斗がダウン! 何とか立ち上がった裕希斗だったが足元がフラフラ。そこに一連打をまとめる杉田! これで裕希斗がばったりとマットに崩れ落ち、杉田が豪快なKO勝利。空手を教える子供たちと記念写真に収まった。
▼第1試合 ミドル級シングルマッチ △西坂タツヒコ(ノヴァウニオン・ジャパン) 時間切れドロー △東谷輝彦(萩原道場)
これまでライトヘビー級で試合を続けてきた西坂が今大会からミドル級に転向。ここ最近は連敗が続いている西坂だったが新たな階級で心機一転をはかる。対する東谷はSWAT!やジェネシスバウトで活躍する激闘派。大応援団の声援を背に受けて番狂わせを起こすことが出来るか? 1R、ジャブのフェイントを入れる西坂に対して右フックから飛び込む東谷。ガードを固める西坂に一気に連打を集める。東谷は西坂に休む暇を与えず、右アッパーを突き上げ左フック! 場内が大きく湧き上がる。しかし西坂も東谷の猛攻を凌ぐと、コンパクトにジャブ、右ストレートを当てる。ここで西坂が眉間をカットし、ドクターチェックが入る。 再開後、東谷の左フックに西坂がカウンターのタックル! 西坂は東谷からテイクダウンを奪うと、しっかりと東谷の体を抑えつつ腕十字へ。あとは腕を伸ばすだけとなった西坂だったが、東谷は腕を引き抜いて試合をスタンドに戻す。 右のヒザ蹴りを狙う西坂に東谷も左アッパー。右アッパー、左フックで前に出て行く東谷に対し、西坂はヒザ蹴りのフェイントから右ストレート。そのまま東谷に組み付いてテイクダウンを奪う。 2R、ジャブとローで距離を取る西坂。東谷は右ストレート、そこから返しの左フック! 西坂はそれをブロックすると射程の長いジャブで東谷を近づけさせない。しかし東谷は西坂のブロックの間を縫うように右アッパー、左フック、右フック! 何とかガードを固める西坂だったが、東谷のパンチでバランスを崩す! 必死にタックルでテイクダウンを奪う西坂。東谷はすぐに立ち上がってグラウンドの攻防を許さない。試合がスタンドに戻ると、肩で息をして手数が減る東谷。西坂はそこに鋭い左ジャブ。残り10秒で互いに打ち合ったものの決定打はなし。激闘はドローに終わった。
▼SWAT!バウト第4試合 ジェネシスウェルター級トーナメント2009 決勝戦 ○山本勇気(パラエストラ千葉) 判定 ●小池秀信(GRABAKAジム)
1R、パワフルなローを繰り出す山本。小池のタックルを切るとボディにパウンドを繰り返す。試合がスタンドに戻ると山本が強烈な左ボディ、そして右ロー。すると試合時間1分56秒のところで照明が落ちるというアクシデントが起こる。 再開後、山本が右ローから右ストレート! 左フック、右ストレートとパンチをまとめる! さらに飛び込むような左フックを小池の顔面に打ち込む山本。しかし徐々に山本の打撃が見えてきた小池は山本のパンチをよけつつ、タックルでテイクダウンを狙う。 2R、距離を取って右ローを蹴る小池。山本は右ロー、左フックから右ストレートを打つ。互いに間合いを測りながら右ローを蹴るという展開が続く。セコンドの佐々木有生から「前に出ろ!」という指示が出るが、なかなか前に出られない小池。逆に山本は右ローを蹴って、それをフェイントにした右ストレート! 小池もローを蹴り返し、タックルに入るが山本を倒せない。決定打はなかったものの、自分の攻撃を当てた山本が判定をものにした。
▼SWAT!バウト第3試合 ジェネシスバンタム級トーナメント2009 決勝戦 ○房野哲也(ノヴァウニオン・ジャパン) 判定 ●長谷川直弘(しんわトータルコンバット)
1R、サウスポーの長谷川がいきなり大振りの左フック。房野はそこに合わせて何度もタックルに入り、長谷川をテイクダウンすることに成功する。房野は長谷川の上体をじっくりと固めてパスガードし、ポジショニングで長谷川を攻め込む。 長谷川も下から体を起こしてタックル、四つの攻防になると長谷川のヒザ蹴りがローブローとなる。再開後、長谷川のジャブがストレート気味にヒット! これで腰から落ちる房野だったが、そのままタックルで長谷川をテイクダウンし、マウントポジションを奪う。 2R、長谷川の左ストレートに対して、房野は左フックからタックル。自らガードポジションに引き込むと長谷川の体を足で浮かせるようにしてスイープを狙う。長谷川はタックルを切るようにして、それをディフェンスしようとするが、房野は長谷川の体を引っこ抜くようにしてテイクダウンする。 長谷川はブレイクを待ち、試合をスタンドに戻すことに成功するが、レフェリーからはイエローカードが提示される。ブレイク後、テイクダウンを奪った房野は長谷川の足関節を狙いを潰して肩固め! これが極まらないと見るや、房野はバックポジションに移行して、暴れる長谷川を押さえ込む。長谷川から一本を取ることは出来なかったが、房野がポジショニングで長谷川を圧倒し、勝利を手に入れた。
▼SWAT!バウト第2試合 ジェネシスフェザー級トーナメント2009 決勝戦 ○中村将光(GRABAKAジム) 判定 ●阿部裕文(フリー)
1R、サウスポーの中村の右フックで阿部がフラッシュダウン! 中村は阿部のタックルを切ってスタンドで試合を進める。阿部も右ストレートを当てる場面があったものの、中村が圧力をかけて阿部を下がらせて右フックを何度も当てる。 2R、ここも中村の右フックが立て続けに阿部にヒット。阿部は口から出血をしながらテイクダウンを狙うが中村は倒れない。逆に中村は阿部のタックルに右のミドルを合わせる。残り30秒、阿部は左右のストレートで前に出るが中村を仕留めることが出来ず。判定で中村が勝利を収めた。
▼SWAT!バウト第1試合 ライト級シングルマッチ △佐藤 洋(総合格闘技move) 時間切れドロー △須貝幸市(パンクラスism・練習生) ▼ジェネシスバウト第1試合 フェザー級シングルマッチ △川頭広卓(ALLIANCE) 時間切れドロー △大村 朗(ケルベロス柔術) |