M-1
「M-1 FAIRTEX SINGHA
BEER ムエタイチャレンジ
第29回ウィラサクレックジムアマチュア大会」
2009年10月4日(日)千葉・ウィラサクレック天王台ジム
計量9:00 開始10:00
▲45kg級で2階級制覇した嶋田将典
今大会では、ジュニアの全5階級(25kg〜45kg)で、12月13日に行われるアマチュアジュニアの全階級タイトルマッチの次期挑戦者決定トーナメントが行われた。中には減量をして今大会に臨んだ選手がいたようで、この大会に賭ける意気込みは相当なものであることがうかがい知れる。
また、全階級のジュニアトーナメント開催の経緯をM-1MC代表・山本智氏「子供の成長は早いため、同じ階級にはいつまでも収まらない。タイトル挑戦を順番待ちにしていたら、なかなかチャンスが巡ってこない。できるだけ多くの選手にチャンスを与えるようにしたい」と、こう語る。
→25kg級の決勝戦
25kg級の決勝戦では同門同士の対決となり、僅差で小川がトーナメントを制し、タイトル次期挑戦権を獲得。
30kg級の決勝戦ではトリッキーな動きで試合をコントロールしてきた岩尾力(パワーオブドリーム)と正攻法のスタイルで勝ち進んできた辻龍也(フリー)が激突。
→30kg級の岩尾力
岩尾が腕をグルグル回しながらトリッキーな動きを取り、辻のリズムを崩しにかかる。岩尾がパンチとヒザでKO勝利を収め、タイトル次期挑戦権を獲得。
35kg級では、初戦で龍馬(WSR三ノ輪)と伊藤紗弥(尚武会)が激突。両者は8月2日の八王子興行で対戦し、伊藤が勝利している。内容は8月の対戦時と同様の展開になり、首相撲からヒザの攻防が続き、時折伊藤がミドルを加えて試合を優勢に進めていく。わずかに手数で上回った伊藤が勝利。
決勝では名倉慧悟(堀切KMC桜)と激突。伊藤がミドルとヒザをうまく打ち分けていき、名倉も伊藤と同様の展開で応戦。伊藤の手数が勝り、判定で伊藤が勝利を収め、タイトル次期挑戦権を獲得。
→35kg級の伊藤紗弥
40kg級では本命と目されている新垣聖羅(WSR蕨)が登場。新垣は細見ながらも、パワー負けすることなく勝ち星を重ねている。しなやかなミドルを放つのが特徴的で、トータルバランスが取れたオールラウンダータイプの選手だ。
初戦は得意のミドル、首相撲ととにかく手が止まらず、終始試合をコントロール。難なく決勝戦へ進出。対するは地力が強い平本蓮(K-RIVER)と激突。ここでも新垣はミドルや首相撲で平本に付け入る隙を与えず、初戦・準決勝と同様に終始試合をコントロール。圧倒的な強さでトーナメントを制覇し、タイトル次期挑戦権を獲得。
45kg級では2階級制覇を狙う嶋田将典(力道場・静岡)と名倉拓海(堀切KMC桜)が登場。
→40kg級の新垣聖羅
嶋田はサウスポーの小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)と激突。互いにスピード高きハイレベルな攻防となるが、嶋田が的確に右ローを当てていき、判定で嶋田が勝利。
一方名倉は同大会初参戦となる河上成将(MAG)と激突。戦績が考慮され、トーナメント参戦となった。首相撲で名倉が勝るも右ローやミドルで応戦していく河上だが、手数でやや上回る名倉が判定で勝利。
決勝で新旧40kg級王者対決が実現。互いに2階級制覇に王手をかけたいところなだけに、是が非でも勝ちにいきたいところ。
嶋田はインファイトを仕掛け、ワンツーからロー、ミドルとつないでいく。名倉は首相撲で嶋田の猛攻を封じにかかる。更に名倉はミドルやローを混ぜていく。しかし嶋田の手数は増えていき、手数で勝った嶋田が判定で勝利し、タイトル次期挑戦権を獲得。
→45kg級の嶋田将典
次回は12月13日に、年内最後となるM-1アマチュア大会にて全階級タイトルマッチが開催される。次期挑戦者決定トーナメントを制覇した最強の挑戦者を相手に、王者達はどう立ち向かうのか? 熾烈な戦いの末に待っているのは、王座防衛か新王者誕生か…答えは12月13日に明らかになる。
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