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【ライズ】残り1秒の逆転KO相次ぐ!65kg級決勝戦もライズVSクラッシュに

2009/10/04



KGS
「RISE 59」

2009年10月4日(日)東京・ディファ有明
開場14:00(予定) 本戦開始15:00
※オープニングファイト開始14:10

▼メインイベント(第13試合) 初代RISE 65kg級王者決定戦 準決勝 3分3R延長1R
○菅原勇介(TARGET/J-NETWORKスーパーライト級王者)
KO 2R2分59秒 ※右フック
●田中秀弥(RIKIX)
※菅原が11・22JCBホールでの決勝戦へ進出。

 オープニングファイトから全18試合のロングランイベントのメインを飾るのは、初代65kg級王座決定戦の準決勝、14勝(5KO)9敗1分の26歳・菅原と12勝(4KO)2敗の25歳・田中。両選手ともRISEでキャリアを積んできた、この階級期待の若手選手だ。勝った方がRISEの65kg級を背負っていく存在になる、エース決定戦の意味合いもある。

 1R、ゴングと同時に菅原が相手コーナーへダッシュ、いきなり飛びヒザ蹴りの奇襲攻撃を仕掛ける。間一髪で逃れた田中に菅原は強烈な右ローキック、田中はパンチのコンビネーション。

 田中のアッパー&フックのコンビネーションを両腕ブロックする菅原は、ガッチリと守って有効打を入れさせない。回り込んでの右ローをバチバチと当てて行き、気合いの入った攻撃を繰り出す。

 しかし、両者が前に出たところでバッティングとなり、菅原が左目上をカットして流血。ドクターチェックが入る。これで視界が遮られたか、菅原の動きは目に見えて悪くなり、田中の右アッパー→左フックのコンビネーションに下がっていく。傷口をジャブで狙い打ちにするというエグい攻撃を見せる田中へ、下がりながらの右ロー。田中がパンチの連打で詰めて行ったところで初回終了。

 2R、田中はパンチと合わせてテンカオをクリーンヒットさせ、テンカオを随所に放って菅原を追い詰めていく。テンカオ連打に後退する菅原は、出血が酷くなり2度目のドクターチェック。

 ヒザとパンチのコンビネーションで前に出る田中だが、やや攻め疲れたような印象。それでもアッパーとフックのコンビネーションでガードする菅原を追い詰めていく。菅原がロープを背負い、両腕ブロックを固めて田中のパンチに耐える。

 田中優勢のままラウンドが終了すると思われたが、田中が攻めようとしたところで一瞬間が空き(集中力が途切れた瞬間か?)、右フックを繰り出そうとした瞬間、菅原渾身の右フックが炸裂! 一瞬で力が抜けて崩れ落ちるように倒れる田中! レフェリーのストップと同時に田中サイドからタオルが投入され、菅原が逆転KO勝ち! タイムは2分59秒だった。

 鮮やかな一撃逆転KO勝ちに、リングサイドの観客は総立ちに! 菅原は「途中で諦めそうになったんですけれど、応援してくれる声が聞こえたので諦めなくてよかった。次、吉本選手とやるのでまた見に来てください」とマイクで声援に応えた。

●菅原のコメント

「危なかったですね。途中、見えなくなってしまって相手がガンガン前へ出てきて。ローは効いてたのでローを布石にしようと思いました。バッティングは何回かあって(血を)吹いても曇って見えなくて、リズムがとれなくなって。でも応援に来てもらって負けるわけにはいかなかった。

 ちょっとヤバイと思っていましたね。ガンガン来るし、歯が折れてどうしようと思った。でも応援してくれる声が聞こえてきて、これで負けたらいつもと同じだなと思って……と思ったら相手が倒れていたって感じです。

(右フックは)無意識に思い浮かびました。ローを警戒しているのは分かっていたし、過敏に反応したからローを蹴る振りをしてフェイントをかけてバンッと右フックで行く練習はしていたんです。それで何度か倒したのでこれは使えるなと。

 もっとラクに勝つ予定だったんですが、逆転でしたね。最初の飛びヒザで決まるくらいに思っていたんですけれど。飛びヒザはビデオを見て入りそうな気がしたので狙っていました。田中選手は倒れたことがない選手なのでここで倒したらおいしいと思っていました。派手なKOで勝ちたいと思っていましたね。

(吉本戦は)しっかり練習すれば問題なく勝てると思う。2〜3RでKOしたいです。(65kgは)ちょうどいい。70kgはまだキツイですし、ライトとスーパーライト級だと減量がキツイのでちょうどいい階級だと思います。(決勝はRISE×Krushの図式)もちろん勝ちます。みっちり練習して、RISEの方が上だと言いたいです」


▼セミファイナル(第12試合) 初代RISE 65kg級王者決定戦 準決勝 3分3R延長1R
○吉本光志(team B.p.LEGEND/IKMF東洋ライト級王者)
判定3-0 ※30-28、29-28、30-28
●昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ/初代パンクラスライト級王者)
※吉本が11・22JCBホールでの決勝戦へ進出。

 9・22Krush後楽園ホール大会から開戦したRISEとKrush(旧・全日本キック)の対抗戦。全日本キックの主力選手だった吉本がRISEに初参戦を果たし、現在はRISEに参戦している総合格闘家の昇侍と対戦した。

  昇侍は初代パンクラス・ライト級王者、吉本は同じくパンクラスのネオブラッドトーナメント・フェザー級の優勝者でもある。

 対戦カードの発表記者会見でフェイストゥフェイスの睨み合いを展開し、「交流とかいう生ぬるい言葉を使われたくない。これは男と男の勝負」(吉本)、「ムカついています。殺すつもりで闘う」(昇侍)とお互いに激しく挑発し合った二人は、リングに上がっても額と額をくっつけての睨み合いを展開! 場内のボルテージも最高潮に達する。

 1R、回り込んで右ローを蹴る吉本に昇侍の右フックがヒット、下がる吉本だが昇侍のパンチをしっかり見て追撃弾は当てさせない。逆に吉本がロープ際で右フックをヒットさせ、下がる昇侍。そこで吉本は打ち合いを仕掛け、左ハイキック。吉本はパンチ、ロー、パンチ、ローとしっかり上下に振ってローを的確に当てて行く。

 2R、吉本は昇侍のパンチをかわしながらパンチ&ローの上下攻撃。確実にローが効いた昇侍は足を止めての打ち合いを挑むと、吉本も足を止めて両者仁王立ちになってのパンチの打ち合い! まるで我龍タイムのような真正面からの打ち合いに場内は沸く。

 それが終わると吉本は再びパンチ&ローで昇侍の足にダメージを蓄積させていき、昇侍は下がりながらのパンチを狙う。さらにもう一度、両者が足を止めての真正面からの打ち合いが始まり、吉本はローを混ぜることなく昇侍との“殴り合い”を展開。

 3R、ここまで確実にポイントを奪われている昇侍は逆転を狙っての飛びヒザ蹴り、組んでのヒザ蹴りを連発。それでも吉本は落ち着いて対処し、左右のローをヒットさせていく。パンチからの右ローにガクッと膝を折る昇侍。さらに追い討ちでパンチからロー。

 吉本が連打で追い詰めてのヒザ蹴り、昇侍がなりふりかまわぬ大振りのフックを振り回すと、吉本はまたしても打ち合う。右ローで昇侍が棒立ちになり、倒れる寸前になっても昇侍が笑顔で打ち合いを望むと吉本も打ち合いに応じ、最後まで激しいパンチの打ち合いが繰り広げられた。試合終了のゴングが鳴ると、場内は拍手に包まれた。

 判定は当然、吉本の勝利。11・22JCBホール大会での決勝戦に駒を進めた。吉本の“男らしい”としか表現できない闘いぶりと最後まで諦めず倒しに行った昇侍を、RISEの山口元気氏は「勝ち負けではなく、記憶に残るいい試合だった」と両選手を褒め称えた。


▼第11試合 RISE 70kgトーナメント一回戦 −70kg契約 3分3R延長1R
○小宮由紀博(スクランブル渋谷/LIGHTNING TOURNAMENT’07優勝)
判定2-0 ※30-29、30-30、30-29
●松本勇三(勇三道場)
※小宮が11・22JCBホールでの決勝トーナメントへ進出。

 70kg級トーナメント1回戦の最後を飾るのは、ライト級から70kgに肉体改造して勝負をかける小宮と、空手家として“他流派あらし”の異名をとった松本の対戦。小宮は21勝(5KO)7敗の29歳、松本は9勝(4KO)4敗1分の37歳。

 1R、小宮は得意の右ストレートをボディと顔面に振り分けていき、松本は回りこみながらのローキック。時折、松本の鋭い左ハイキックに急襲されるが、小宮はしっかりガードしてパンチを当てて行く。

 2R、小宮が右アッパー、右フックと上手くパンチを当てて行き、フットワークを使って動き松本の蹴りの狙いを定めさせない。松本は連打で何度か前へ出て行くが、全体的にはやや下がり気味。小宮のスピーディーなパンチのコンビネーション、それに続くローが目立つ。

 3R、ポイントをリードされている松本はハイキックから後ろ廻し蹴り、さらに踵落としと大技の連続攻撃!

  かわした小宮だが、その後は蹴りを警戒してクリンチが多くなる。松本にクリンチとバッティングでイエローカードが提示されたが、そのすぐ後には小宮も組み付きでイエローカードをもらう。

 小宮のパンチでの入り際に蹴りを合わせる松本だが、小宮はこれをスネでカットしてパンチ連打に繋ぐ上手さを発揮。ラスト1分で激しい打ち合い、揉み合いが展開されたが、小宮がテクニックの差を見せて判定で勝利を得た。


▼第10試合 RISE 70kgトーナメント一回戦 −70kg契約 3分3R延長1R
○池井佑丞(クロスポイント吉祥寺/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07準優勝)
KO 2R3分 ※右フック
●喜入 衆(フォルティス渋谷/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
※池井が11・22JCBホールでの決勝トーナメントへ進出。



▼第9試合 RISE 70kgトーナメント一回戦 −70kg契約 3分3R延長1R
○守屋拓郎(スクランブル渋谷/元全日本スーパーウェルター級6位)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
●貴之ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス/元全日本スーパーウェルター級3位)
※守屋が11・22JCBホールでの決勝トーナメントへ進出。


▼第8試合 RISE 70kgトーナメント一回戦 −70kg契約 3分3R延長1R
○丸山準一(バンゲリングベイ・スピリット)
判定3-0 ※三者とも30-29
●里獅ZLS(チームゼロス)
※丸山が11・22JCBホールでの決勝トーナメントへ進出。


▼第7試合 RISE VS Krush -60kg契約 3分3R
○小宮山工介(RISE/北斗会館/2008年RISING ROOKIES CUP 60kg級優勝)
KO 3R57秒 ※右フック
●九島 亮(Krush/キックボクシングアカデミーROOTS/元・全日本フェザー級10位)

▼第6試合 初代RISE 65kg級王者決定戦 リザーブマッチ 3分3R延長1R
○坂本洸巳(チームドラゴン/J-NETWORKウェルター級5位)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
●大石智斗(池袋BLUE DOG/MA日本キックボクシング連盟スーパーライト級6位)
※坂本がリザーバーに決定。

▼第5試合 RISE 70kgトーナメント リザーブマッチ 3分3R延長1R
○川端健司(チームドラゴン/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’06 3位)
KO 3R2分1秒 ※3ノックダウン
●関ナオト(u.f.c/WMF世界スーパーウェルター級王者)
※川端がリザーバーに決定。

▼第4試合 RISING ROOKIES CUP 55kg級決勝戦 3分3R延長1R
○吉野幸喜(湘南格闘クラブ)
判定3-0 ※三者とも28-27
●Dyki(TARGET)
※吉野が55kg級新人王になる。

▼第3試合 RISING ROOKIES CUP 65kg級決勝戦 3分3R延長1R
○左右田泰臣(シルバーウルフ)
判定3-0 ※三者とも30-29
●堀 篤史(湘南格闘クラブ)
※左右田が65kg級新人王になる。

▼第2試合 RISING ROOKIES CUP 60kg級決勝戦 3分3R延長1R
○大沢文也(パワーオブドリーム)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-28
●石井新一(TARGET/KAMINARIMON CLIMAX’07 60kg級準優勝)
※大沢が60kg級新人王になる。

▼第1試合 RISING ROOKIES CUP 70kg級決勝戦 3分3R延長1R
○森田崇文(レーング東中野/2008年KAMINARIMON全日本大会70kg級優勝)
KO 1R2分59秒 ※3ノックダウン
●スネーク敦(TEAM ICE)

▼オープニングファイト第5試合 ヘビー級 3分3R
○清水賢吾(極真会館/2007年全日本ウェイト制空手道選手権軽重量級準優勝)
KO 2R2分1秒 ※パンチ連打
●池野榮司(池野道場)

▼オープニングファイト第4試合 -60kg級 3分3R
○仲江川裕人(如心館)
判定3-0 ※29-27、30-28、30-26
●三浦勝人(チーム乱)

▼オープニングファイト第3試合 -65kg契約 3分3R
○渡辺理想(極真会館/2007年全日本ウェイト制空手道選手権中量級準優勝)
KO 2R44秒 ※ドクターストップ
●TACA(フリー)

▼オープニングファイト第2試合 -65kg契約 3分3R
○塚越仁志(シルバーウルフ)
KO 1R1分56秒 ※3ノックダウン
●石司晃一(クロスポイント吉祥寺)

▼オープニングファイト第1試合 -60kg契約 3分3R
○闘士(池袋BLUE DOG)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-28
●前原善久(湘南格闘クラブ)

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