極真館ハンガリー支部/総本部監修
「第2回全世界ウェイト制空手道選手権大会」
2009年10月2日(金)〜4日(日)ハンガリー・ブダペスト
10月2〜4日(現地時間)ハンガリー・ブダペストでオール極真全世界ウェイト制空手道選手権大会が行われた。この大会には、全ての選手ではないが、ヨーロッパを中心とした極真館以外の極真カラテの組織、極真から独立をしている組織などが多数集まって闘いを繰り広げた。
→ハンガリーで開催された世界大会。地元ハンガリー勢が盛り上げる
ハンガリーでは国の法律で「極真」を名乗る全ての団体に参加を呼びかけて大会を開催しなければ、極真のチャンピオンを名乗ることが出来ないという規則があり、今回の世界大会は組織や派閥を超えて全ての極真を名乗る団体に門戸を広げた形で開催されたからである。
→日本人唯一の入賞者となったのは軽量級4位・中澤公誉(東眞會)
会場には金村清二師範、アデミール・ダ・コスタ館長(ブラジル勢和会)、ジェラルド・ゴルドー館長(極真武道会)、スティーブ・アニール範士(IFK)、セーム・シュルト選手(正道会館オランダ支部)、ジェフ・ホワイブロー師範、ニコラス・ダ・コスタ師範など、そうそうたるメンバーが集結。
国や組織の差別無く、公平な判断の審判をするようにと何度も盧山館長から指摘が有り、組織によって多少ルールや判定基準が違う中、極真館のルールの下で全ての組織、観客からのブーイングも無く試合は展開された。
軽量級は、地元ハンガリーの新極真選手の活躍が目立つ中、日本代表の中澤公誉(東眞會)がロシアの強豪を二人破り4位に見事入賞。優勝は新極真会のガボール・ロッサ(ハンガリー)が勝ち取った。
→軽量級決勝戦は新極真会のロッサ(左)と極真館のハチャプリッゼで争われ、ロッサが勝利
中量級は、前大会チャンピオンのシャムスディン・アブドラシドフ(ロシア/極真館)が、試割りで右手を骨折するアクシデント。
→中量級決勝戦はエロヒン(IFK=左)がラファエリアン(極真館)を破って優勝
1回戦で東海林亮介(日本/極真館)を破り、昨年ヨーロッパチャンピオンのカチャトリアンも破って波に乗るアルメニアのアライック・ラファエリアン(極真館)とIFKロシアのアレクサンドル・エロヒンが決勝戦を争い、エロヒンが延長戦を制して初優勝。
最大の激戦区・軽重量級は、前大会チャンピオンのセルゲイ・オシポフ(ロシア)が手術のため欠場。予想通りの激しい戦いの中、日本代表の坂田好総(昭武館カラテ)と藤井脩祐(極真館)を破った昨年ヨーロッパチャンピオンのドミトリー・サビリエフ(IFKロシア)を準決勝で下した、ロシアのマゴメド・ミツァエフ(極真館)が延長2回の激闘の末に優勝を収めた。
→激戦区となった軽重量級では、ミツァエフ(極真館=右)がサビリエフ(IFKロシア)を退けて極真館の牙城を守った
重量級では日本でもおなじみの前回3位ティムール・ガスタシェフ(ロシア/極真館)が、落ち着いた的確に効かせての倒す組手を展開し、決勝戦は不戦勝という形だったが、堂々の初優勝に輝いている。
→重量級決勝戦は極真館のガスタシェフ(右)が同じロシアのビデューリンに不戦勝で優勝
RESULT
▼男子−70kg(軽量級)
優 勝:ガボール・ロッサ ハンガリー(新極真)
準優勝:ラシャ・ハチャプリッゼ グルジア(極真館)
第3位:クリスチャン・ピト ハンガリー(新極真)
第4位:中澤公誉 日本(東眞會)
▼男子−80kg(中量級)
優 勝:アレクサンドル・エロヒン ロシア(IFK)
準優勝:アライック・ラファエリアン アルメニア(極真館)
第3位:エミル・ジャハロフ ロシア(極真館)
第4位:シャムスディン・アブドゥラシドフ ロシア(極真館)
▼男子−90kg(軽重量級)
優 勝:マゴメド・ミツァエフ ロシア(極真館)
準優勝:アレクセイ・ゴロホフ ロシア(IFK)
第3位:ドミトリー・サベリエフ ロシア(IFK)
第4位:レベンテ・パクシローラント ハンガリー(極真館)
▼男子+90kg(重量級)
優 勝:ティムール・ガスタシェフ ロシア(極真館)
準優勝:アンドレイ・ビデューリン ロシア(極真館)
第3位:アレクサンドル・イブラギモフ ロシア(IFK)
第4位:アルトゥール・ティロフ ロシア(IFK)
▼女子−55kg(軽量級)
優 勝:アレクサンドラ・ブシュエワ ベラルーシ(極真館)
準優勝:ナターリア・セリウコワ ベラルーシ(極真館)
第3位:エマ・マークウェル 英国(IFK)
第4位:ユノナ・セドラキャン ロシア(極真館)
▼女子−65kg(中量級)
優 勝:センゲ・セペシ ハンガリー(新極真)
準優勝:オルガ・ソロキナ ロシア(IFK)
第3位:マリージェーン・レシバ 南アフリカ(極真館)
第4位:エディット・アブラハム ハンガリー(新極真)
▼女子+65kg(重量級)
優 勝:マリア・パノワ ロシア(IFK)
準優勝:マリア・アファナシエワ ロシア(IFK)
第3位:ジータ・ザティコ ハンガリー(極真連合会)
第4位:アナスタシア・シマチェワ ロシア(極真館)
▼男子型
優 勝:伊熊正明 日本(極真館)
準優勝:増子広行 日本(極真館)
第3位:井上雄太 日本(極真館)
第4位:アッティラ・トス ハンガリー(新極真)
▼女子型
優 勝:小林仁美 日本(極真館)
準優勝:イリナ・スコボロドニコワ ロシア(極真館)
第3位:ジャニーン・デイビース 英国(IFK)
第4位:小池由希子 日本(極真館)
写真提供/ハンガリー世界大会公式HP
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