▲黒帯メイオペサード級のトーナメントに出場した桜井“マッハ”速人(左)。反則となる外掛けの足関節技を仕掛けてしまい、一回戦敗退
2009年11月28日(土)東京・綾瀬にある東京武道館にて、日本ブラジリアン柔術連盟『東京国際オープントーナメント2009』の初日が開催された。
二日連続開催の初日となったこの日の注目選手は、アダルト黒帯の部・メイオペサード級のワンデートーナメント(6名参加)に出場する桜井“マッハ”速人(マッハ道場)。
この階級には、昨年のブラジリアン柔術アジア選手権で優勝したマイク・ファウラー(PUREBRED/ロイド・アーヴィン)、小野瀬龍也(PUREBRED川口REDIPS)といった強豪選手がエントリーしており、当初からマッハの苦戦は予想されていたのだが……。
一回戦でマッハはパラエストラ東京の上村彰と対決。「最初から引き込んでくるとは聞いていた」という通り、引き込みからクロスガードで苦しむ展開のマッハ。何とかガードをこじ開けようと立ち上がるも、上村に引き込まれる。
無理やりガードをこじ開けたマッハが上村の足を掴みながら足関節にいったところ、レフェリーが即座にストップ! マッハの仕掛けた足関節技がブラジリアン柔術では反則技となる外掛けだったために、上村の勝利となった。
ガックリと肩を落としたマッハは「(外掛けが)反則だとは知っていたけど、瞬間に出てしまった。レフェリーに何も言われずに、負けになったのが辛かったね。特に作戦はなく、パスして普通に極めようと思っていた。柔術で経験がないし、難しいね。(総合格闘家が)コンバットレスリングとかに出るのはありきたりなので、柔術の大会に出てうちの道場生にいいところを見せたかったんだけどね……」と猛反省。「またチャレンジしようと思う」と再び柔術大会に挑戦したいという。
マッハといえば、今年の大みそかに開催されるDynamite!!出場予定メンバーに入っており、先日のDREAM&戦極大連立会見で郷野聡寛との対戦が浮上したばかり。
「郷野さんとは修斗時代からの仲間なので、お互いに手の内を知り尽くしていてやりにくい部分がある。ファンが望むならやってもいいけど、ずっと日本人対決が続いていたから外国人選手とやりたいね。郷野さんをハイキックで倒したダン・ホーンバックルとやりたい。自分もハイキックでマリウス・ザロムスキーに敗れているから、郷野さんはザロムスキーとやればいい」と次戦についてコメントした。
「今日は試合した感覚がしなかった。この鬱憤をDynamite!!ではらしたいか? ぜひそうしたいね」(マッハ)。
なお、マッハが出場したこの階級の決勝戦では、ファウラーと小野瀬が対決し、ファウラーがマウントからのストレートアームバーで一本勝ちし優勝した。
女子青・紫帯アブソリュート級には、“スーパー女子高生”湯浅麗歌子(ポゴナ・クラブ)が二回戦から出場し、準決勝とともに腕ひしぎ十字固めによる秒殺勝ち。
決勝戦ではマリア・ダン(グアム)のパワーの前に苦戦を強いられたが、ポイント判定で勝利し見事に優勝。明日も別階級での出場を控えており、二階級制覇に弾みをつけた。
日本ブラジリアン柔術連盟
「東京国際オープントーナメント2009」(初日)
2009年11月28日(土)東京武道館
開場10:00 開会式&開始10:30
<主な各階級の優勝者>
▼アダルト黒帯の部・メイオペサード級
優勝:マイク・ファウラー(PUREBRED/ロイド・アーヴィン)
準優勝:小野瀬龍也(PUREBRED川口REDIPS)
▼女子青・紫帯アブソリュート級
湯浅麗歌子(ポゴナ・クラブ)
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