新日本キックボクシング協会/治政館ジム
「BRAVE HEARTS 13」
2010年1月17日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼トリプルメインイベント(第13試合) 日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○蘇我英樹(市原/同級王者)
判定2−0 ※49−46、49−49、49−48
●菊地大介(伊原稲城/同級2位/挑戦者)
※蘇我が初防衛に成功
昨年4月に風神和昌を1RTKOで下し、バンタム級に続く2階級制覇を達成した蘇我が初防衛戦を迎える。2本目のベルトを獲るまでは重いパンチを武器にKO劇を築いてきたが、ここ最近はKOから遠ざかっている。
挑戦者の菊地大介は、蘇我の前のチャンピオンである菊地剛介の双子の兄。蘇我と剛介は過去に対戦し2勝1分と、剛介が一度も敗れることなく蘇我の挑戦を退けている。兄・大介が意地を見せ王座奪取なるか。
1Rから両者は気持ちのこもった打ち合いへ。剛介と全く同じステップからローを繰り出す大介。それに対し、蘇我はワンツーからのミドルを返していく。蘇我はパンチで下がらせるも大介はローで返す。
2R、お互いに組み付く展開からもつれながら倒れる展開が目立つ。大介のローには蘇我もローで応える。お互いに意地を見せパンチを激しく交錯させる中、蘇我が大介をコーナーに詰めパンチのラッシュ。大介は持ち応え、ローで反撃。
3R、スタミナ切れの見える大介は手数が減ってしまう。蘇我がパンチ連打で前に出ると、大介はクリンチを仕掛け連打をもらわない。蘇我は組み付きから離れようと大介の頭部にヒジをガンガン落としていく。
4R、ジャブからローの蘇我。こつこつと当てていったローのダメージからか、大介は尻餅。ダウンかと思われたが、試合は続行。蘇我はパンチの打ち終わりにはローをつなげる。大介もローからハイと応戦。蘇我はパンチ連打、そして接近戦ではヒジを見舞う。大介も蘇我の攻撃に合わせて縦ヒジ!
5R、攻め疲れか、急に失速気味の蘇我に対し、大介が猛然とラッシュを仕掛ける。ロープに追い込まれた蘇我もパンチで出る。このラウンドは大介の気迫が上回り、蘇我が追い込まれた感は否めない。しかし、大介が巻き返しを見せるまでは至らず、判定2−0で蘇我が勝利し、初防衛に成功した。
▼トリプルメインイベント(第12試合) 73kg契約国際戦 3分3R
△宮本武勇志(治政館/日本ミドル級王者)※宮本武蔵から改名
ドロー 判定0−0 ※三者とも28−28
△全志亨(韓国/韓国ムエタイジュニアミドル級王者)
昨年の10月大会で後藤龍治を下し、新チャンピオンとなった宮本が戴冠後初の試合に挑む。これまでは宮本武蔵(たけぞう)のリングネームだったが、今回は武勇志(むさし)に改名第一戦となる。対する全志亨は9勝(4KO)1敗の10戦の戦績で韓国の王者に君臨している強豪である。
1Rから主導権を握るのは宮本。ワンツーからミドル。そして左ハイで2度も全を下がらせる。全はじっくりと様子を待ちながら豪腕を振るいカウンターを狙っている様子。
2Rも手数で上回る宮本だったが、ローブローで全が負傷。2分間のインターバルの後に試合が再開。3Rには全がパンチのラッシュで追い込むと、右フックとアッパーでダウンを奪う。
巻き返しを狙う宮本はパンチ連打で攻めたが試合終了。1、2Rで宮本が優位に攻めたことが評価されたか、この試合はドローとなった。
▼トリプルメインイベント(第11試合) 55kg国際戦 3分3R
○木暮 智(ビクトリー/日本バンタム級王者)
判定3−0 ※三者とも30−28
●チャン・カイ・チン(香港)
昨年10月に池田茂由を破り、ベルトを奪還した木暮。対するチャンは近年急速にレベルを上げている香港から送られてきた刺客。20歳という年齢ながら、21戦16勝という豊富な戦績を持つ。
1R、アップライトに構えるチャンに対し、サウスポーの木暮は左ミドルをテンポよく当てる。チャンはサイドキックなどの変則的な蹴り技も。
2Rには、左ミドル連打から左ストレートをクリーンヒットさせた木暮。一気にコーナーに詰めるとラッシュを仕掛ける。
3には、左ミドルを主軸に攻撃を組み立てる木暮。右ジャブから左ミドルでチャンを下がらせていく。チャンの右腹部はみるみるうちに赤く染まり、動きは止まってしまった。
決定打はなかったが、最後まで手数を止めない木暮がフルマークの判定勝利を収めた。
▼セミファイナル(第10試合) 日本バンタム級 3分3R
○池田茂由(伊原/同級1位)
KO 1R1分52秒
●松下隆義(トーエル/同級7位)
昨年7月に木暮からベルトを奪うも、10月のリターンマッチで失った前バンタム級王者の池田が再起戦に臨む。対する松下は、昨年11月に上位ランカーのベニー・ユキヒデを破り勢いに乗る。
1R、ローを蹴り合う両者。松下の蹴り終わりには、池田が必ずローを入れていく。一気に前に出た池田はコーナーに詰めパンチのラッシュ! 2度目のラッシュでフックをクリーンヒットし、池田がKO勝利を収めた。
▼内田ノボル引退試合 2分1R&引退セレモニー
−内田ノボル(ビクトリー/元日本ヘビー級王者)
勝敗なし
−天田ヒロミ(フリー/K-1 JAPAN GP 2004優勝&HEATキックヘビー級王者)
▼第9試合 日泰国際戦 3分3R
○ファーロン・カマ(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)
判定2−0 ※29−28、27−26、28−28
●渡辺健司(伊原稲城/日本ウェルター級4位)
▼第8試合 日本フェザー戦 3分3R
○雄大(治政館/K-1甲子園初代王者)
判定
●古河たすく(トーエル/同級3位)
※ドロー(判定1−0 ※30−29、29−29、30−29)だったが、試合後の抗議により雄大が勝利
▼第7試合 日本バンタム級 3分3R
○瀬戸口勝也(横須賀太賀/同級8位)
判定3−0 ※29−28、30−28、30−29
●拳士浪(治政館/同級5位)
▼第6試合 日本ライト級 3分3R
△ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエル/同級9位)
ドロー 判定1−0 ※30−30、30−30、30−29
△TATSURO(ビクトリー)
▼第6試合 日本ライト級戦 3分3R
△直闘(治政館)
ドロー 判定1−0 ※30−30、30−29、30−30
△大塚隼人(ビクトリー/同級8位)
▼第4試合 日本フェザー級 3分2R
○やす吉(治政館)
判定3−0 ※三者とも20−19
●小野智史(伊原)
▼第3試合 日本ミドル級 3分2R
○金井貴之(藤本)
KO 2R58秒
●安政萬(韓国)
▼第2試合 日本バンタム級 3分2R
○志朗(治政館)
TKO 2R1分49秒
●橋本貴行(山田)
▼第1試合 日本フェザー級 3分2R
○古谷佑太郎(揚心)
KO 1R2分45秒
●東 和希(大分)
|