1月31日(日)千葉・ウィラサクレック天王台ジムにて、M-1MC『第31回ウィラサクレックジムアマチュア大会』が開催された。
大会前にはアマチュア大会での優秀選手&ジムの表彰式が行われ、優秀選手には服部柊斗(鍛錬会)、名倉拓海(堀切KMC桜)、平本蓮(K-RIVER)が、優秀ジムには堀切KMC桜と尚武会、K-RIVERが選出された。
昨年末には25kg級〜45kg級の全5階級のチャンピオンが誕生。そして今年最初のM-1アマチュア大会となるが、その目玉はなんといっても、新たに創設される50kg級の初代王者を決めるトーナメント。
このトーナメントには、優勝最有力候補と目されている、第2代M-1ジュニア40kg級王者の名倉拓海(堀切KMC桜)が出場した。別タイトルではあるが、初代Muay
Thai WINDY Super Fight50kg級王者の細貝晃希(祥龍館Team S.R.K)も出場することとなった。どちらも勝てば2つ目のベルトを手にし、今後のジュニアのトップ戦線に一歩先をリードすることは間違いなさそうだ。
このトーナメントは3人で争われ、対戦カードはくじ引きで行われることとなり、その結果細貝がシードに。
決勝戦の細貝の相手は、首相撲で主導権を握り、終始試合をコントロールした名倉となった。細貝はミドル、名倉は首相撲を中心に試合を組み立てていく。時折細貝が右ローを出し、ミドルへとつなげるが、名倉がしつこく首相撲を仕掛け、そこからヒザを叩き込んでいく。名倉の首相撲に嫌がる細貝も負けじと首相撲で応戦。やはり首相撲は名倉が一枚上手だったか、名倉の首相撲を崩せずにペースを掴めずにいた細貝。
互いにこれといった決め手はなかったものの、首相撲でペースを掴んだ名倉が初代M-1ジュニア50kg級王座を勝ち取った。
名倉の腰には2つ目となるベルトを、藤原ジム会長の藤原敏男氏によって巻かれた。藤原氏は大会を観戦しながら「ジュニアの試合はとても素晴らしく、チャンスがある限りどんどん挑戦してほしい」と、これから活躍していくであろうジュニア達へエールを送っていた。
今大会にはなんと地上波のカメラが潜入!というのも、来月中旬にテレビ朝日局での出演が決定している優音(藤原)の取材が入っていたためだ。父と子、二人三脚でキックボクシングへの道を歩む姿を密着取材していくというものだ。
優音といえばM-1ジュニアの常連であり、所属する藤原ジムの最年少キックボクサーとしても知られている。その優音に対するは大西陸(25kg級1位/WSR三ノ輪)。同じ25kg級にいる両者は共にタイトル挑戦の射程距離内にいる。それだけに、両者共に負けられない一戦となる。
開始から真っ向から打ち合う両者。大西がミドルを打てば優音もミドルを返す。互いに譲らない、一進一退の攻防となる。しかし、2Rからわずかだが大西の手数が上回り、これが響いてか勝者は大西に軍配が上がった。僅差といっていいほどの接戦だったが、試合を終え、健闘を称え合う両者に惜しみない拍手が送られていた。
なお、次回大会は2月28日(日)60kg級と65kg級で賞金争奪トーナメントが開催されることが決定。
優勝者が総取りするというものだが、前回は昨年10月に行われ、60kg級では中学生がトーナメントを制覇するという予想だにしない結末を迎えたが、果たしてどのような結末が待っているのか?
写真&レポート:鈴木雄一郎
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