日本のジュニアクラスで唯一、ムエタイ王国・タイへ渡り、遠征を重ねている“ムエタイブラザーズ”こと大田原兄弟。年明け早々にタイ・ルンピニースタジアムへ遠征するも、この時は兄弟で明暗が分かれる結末を迎えることとなった。
2月になり、兄・友亮が再びタイへ渡り、ルンピニースタジアムで遠征することとなった。“本物のムエタイ”、“本物の強さ”を追求する大田原のあくなき挑戦は果てしなく続く。
タイ・ルンピニースタジアムへ降り立った大田原だが、現地時間の2月6日(土)と27日(土)にひと月に2試合を消化するという荒行に打って出た。中3週間というショートスパンでの試合は、タイではよくあることだが、日本ではそうあるものではない。先月の遠征では今年最初の試合を黒星でスタートすることとなっただけに、連敗は避けたいところ。この連戦で連勝を飾ることができるか?
6日は右ストレート一撃で3RKO勝利を収めた大田原。KOした勢いで連戦に挑む。
27日
1R、両者相手の様子を伺いながら、出方を待つ状態に。互いにジャブで牽制し、時折ローを打つ。
2R、この試合から徐々に試合が動き、パンチとローで攻勢に出てくる相手に、臆することなく、落ち着いて首相撲に持ち込む。徐々に大田原が主導権を握り始める。
3R、一進一退の状態の中、大田原がヒジを被弾! すかさず大田原もヒジを返す。これが相手の左の頬にヒットし、腫れ上がったところにパンチやローで追い込みをかける。
4R、3Rに受けたヒジのダメージがあったのか、相手の動きに精彩を欠き始め、2Rから主導権を握り始めていた大田原が攻勢に出て試合をコントロール。しかし、終了間際に縦ヒジを被弾! 唇をカットしたところでゴング。
5R、勝ちを確信したのか、このRは攻勢に出ることなく、流しながら相手の攻撃をかわすことのみに徹底。そのまま判定へとなった。結果、3者共に49-47で大田原を支持。
年明け早々に遠征で敗戦を喫した大田原だが、ここできっちりと2連勝を収めることに成功。ムエタイ路線を爆走中の大田原兄弟の今後の活躍に期待したい。
写真&記事提供 B-FAMILY NEO
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