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【Krush×サバイバー】大月晴明、久保優太が勝利!寺戸伸近はKENJIに圧勝

2010/03/13



グッドルーザー/MTKマネジメント
「Krush×Survivor」

2010年3月13日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※オープニングファイトは17:15〜

▼トリプルメインイベント第3試合(第10試合) 62kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
○大月晴明(フリー/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−29
●黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級王者)

 昨年7月24日、Krushライト級グランプリ2009での山本真弘戦以来、約8カ月ぶりに大月がリングに登場。J-NETWORKライト級王者の黒田と対戦した。

 カード発表会見では「これからは自分のために戦うんじゃなくて、自分の後輩や教えているやつらに、ガッツのある試合や『戦いとはこういうものなんだよ』という試合を見せたい。僕は基本的にこの競技が好きだし、自分がやってきたことを伝える責任感があると思う」と“キック魂伝承”を試合のテーマに掲げた大月。

  対する黒田はK-1参戦を明確な目標とし、計量では「僕はもっと上で戦いたいから、この試合はその途中」と言い切っている。

 1R、いつものようにガードを下げて構える大月は右フック、右アッパーと豪快なパンチで飛び込んでいく。黒田はしっかりと両手のガードを高く上げて、右ストレート、ハイキックを蹴っていく。

  黒田の固いブロックをなかなか崩せない大月だったが、顔にパンチを打ってから左ボディ、そして右ロー。ボディとローで攻撃を組み立てる。

 そして2R、大月が左ハイキックを一閃! これが黒田の頬の辺りを切り裂き、黒田はザックリと右頬をカット。大月はガッツポーズを作ってアピール。黒田にもドクターチェックが入るが、試合は続行となる。

  再開後、大月は右ロー、右フック。黒田の蹴りをブロックしてパンチで前に出て行く。しかし黒田も大月の圧力に負けることなく前に出て、右ストレートを繰り出す。

 ここでコーナーを背にした大月は両手をロープにかけてカカト落としを連打。レフェリーにそれを注意されると思わず苦笑いを浮かべる。前蹴り、左ボディを打ってく大月。黒田は右ローを蹴って、そこからハイキックにまでつなげる。

 3R、ここも左ボディと右ローで攻撃を組み立てる大月。黒田はガードを高く保ち、大月の左ボディには左フック。右ミドルやローを蹴って前に出て行く。ここまでのラウンドに比べて手数が減る大月。逆に黒田は大月を下がらせてパンチを繰り出そうとするが、大月がタイミングよく前蹴りを出して黒田の前進を止める。最後は大月が足を使って距離を取る形で終了。豪腕爆発とはならなかったものの、大月が黒田を下した。

 試合後、リング上から「今日はKrushにご来場ありがとうございます。僕は小さい人間なんで大きいことは言えないですが、これからKrushは面白い試合が絶対にあります。今日は大した試合が出来ませんでしたが、力いっぱい練習して次は絶対にいい試合をします。応援よろしくお願いします」と挨拶した大月。

  インタビュースペースではKrushでの試合だけでなく「タイでもやりたいし、今は柔術の練習をやっているんで総合の試合もやってみたい。36歳ですけどまだまだ挑戦しています」とこれからの抱負を語っていた。




▼トリプルメインイベント第2試合(第9試合) 55kg FIGHT K-1ルール 3分3R延長1R
○寺戸伸近(青春塾/全日本・RISE・M-1三冠王者)
KO 1R2分26秒
●KENJI(アンリミテッド/元WPMO世界スーパー・フライ級王者)

 昨年は全日本・M-1・RISEのタイトルを獲得し、3冠王となった寺戸の2010年の初陣。対戦相手はサバイバー55kg級のエース的存在であるKENJI。この試合に向けて「僕のストーリーの中ではラスボスのような存在」「ワクワクしすぎてるんですけど、寝不足で試合したくないので帰って頑張って寝ようと思います」と心境を語っていたKENJIに対し、寺戸は「タイトルを取って狙われる立場になりましたけど、下から出てくるやつらは叩き潰す」とキラーモードを全開していた。

 そして寺戸は試合でもそのキラーぶりを存分に発揮。1R開始直後こそテンポよくパンチとローを放っていくKENJIに、寺戸がカウンターの右フックをドンピシャリのタイミングでヒットさせると、そこから怒涛の連打!
  KENJIが口からマウスピースを吐き出すほどの攻撃でダウンを奪う。

 再開後も足元がおぼつかないKENJIを寺戸が滅多打ちにし、KENJIがその場に崩れ落ちるようにしてダウン! 何とか立ち上がったKENJIだったが、レフェリーはKENJIのダメージを判断して試合をストップ! ストップが告げられるとKENJIがその場にバッタリと崩れ落ち、立ち上がれない状態になるという壮絶な幕切れとなった。

 圧倒的な実力差を見せ付けた寺戸は「KENJI選手は勢いがあって強い選手なんで勝ってうれしいです」とKENJIへのリスペクトを見せつつも「目標は世界。次は世界をとらせてもらいたい」とVS世界への挑戦をぶちあけた。




▼トリプルメインイベント第1試合(第8試合) 64kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
○久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級グランプリ2009準優勝)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−28
●青津潤平(NPO JEFA/J-NETWORKライト級1位)

『Krushライト級GP2009』でリザーブファイトから決勝戦へ進出、山本真弘に敗れるも大いに苦しめ、準優勝になった久保がKrushのリングに帰って来た。

  対するは2月のJ-NETWORKでファイヤー原田を返り討ちにした青津。両者ともK-1ライト級(63kg以下)参戦を睨み、今回は64kgの契約体重で試合を行う。

 1R、久保は左ミドルを主軸に左右のストレートを伸ばし、青津を追って行く形でパンチと蹴りで攻める。青津はフックを放つが久保は巧みにかわし、テンカオも合わせていく。

 2R、左ミドルを多用して主導権を握っていく久保、相手のパンチと蹴りをかわして自分のパンチ、蹴りをヒットさせていく。いきなり放つ左ストレートと右フックもヒットさせ、蹴りとパンチのコンビネーションで青津を追い詰めていく。青津はフックから打ち合いに持っていこうとするが、空回りしている印象。

 3R、フックで前へ出ようとする青津だが、久保の蹴り、長いリーチから放たれるパンチに後退。左ミドルが面白いように決まり、それに付随してパンチも当てる久保。その左ミドルがズバッと決まり、身体がくの字になった青津へ久保がラッシュ。コーナーへ詰めて左ミドル、テンカオ、ボディへのパンチと攻めまくる。

 途中には笑いながら自分のあごを叩いて“打って来い”と挑発、カモンゼスチャーで相手を誘うなどふてぶてしい態度もとった久保が、最後までペースを握ったまま判定勝ちを収めた。




▼セミファイナル(第7試合) 65kg FIGHT K-1ルール 3分3R延長1R
○尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX2007日本代表決定トーナメント3位)
判定3−0 ※3者とも30−27
●YOSHI(M&Jキックボクシング)

 ここまで5連敗と後がない尾崎。70kgから60kgまで大幅な減量を敢行するも明らかな減量苦で本領を発揮できず、今回はK-1ライト級参戦を睨んで65kgの契約体重で約1年ぶりの白星を狙う。対するYOSHIは1月大会で村浜武洋からKO勝利を奪っているハードパンチャー。

 1R、ローの蹴り合いからスタートし、左右フックとアッパーを次々と放ってくるYOSHIに対して尾崎は左インロー&右ローを徹底的に狙い撃ち。テコンドー流の蹴りを上に振り、ほとんどロー一本で攻める。

 2R、開始と同時に尾崎が派手なテコンドーの蹴り技を連発。しかし、YOSHIはローを蹴って待ちの姿勢から尾崎がローを蹴ってくるとストレートを合わせる戦略に切り替える。その戦略がハマッたかに思えたが、YOSHIのパンチに尾崎がワンツーのカウンター!

 これで動きが鈍ったYOSHIに尾崎はハイキックとバックスピンキックで一気に畳み掛ける。回転系の技を連発し、最後はバックブロー! ラウンド終了間際にダウンを奪った。

 3R、バックスピンキック、ハイキック、踵落としを連発していく尾崎は、左インローと右ローでしっかりダメージを与えることも忘れない。逆転を狙おうとYOSHIは左右のフックを繰り出すが、尾崎が変則的な蹴りで頭部を狙ってくるため防御で手が塞がれる。

 2Rとは逆にYOSHIがパンチを打ってくるとローを合わせる尾崎。最後まで派手なテコンドーの蹴りを繰り出した尾崎が、約1年ぶりの勝利を飾った。



▼第6試合 63kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
○大石駿介(OISHI GYM/J-NETWORKスーパーライト級1位)
延長判定3−0 ※3者とも10−9
●白濱卓哉(建武館/2006全日本新空手K-2軽中量級王者)




▼第5試合 55kg FIGHT K-1ルール 3分3R延長1R
○日下部竜也(OISHI GYM/K-1甲子園2008第3位)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−28
●瀧谷渉太(桜塾/2007全日本新空手K-2軽量級王者)




▼第4試合 62.5kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
○山崎秀晃(チームドラゴン/2009全日本新空手K-2軽中量級3位)
判定3−0 ※3者とも30−29
●藤鬥嘩裟(藤/元J-NETWORKフライ級王者)




▼第3試合 63kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
○嶋田翔太(島田塾/K-1甲子園2009準優勝)
延長判定3−0 ※3者とも10−9
●遠藤大翼(和術慧舟會駿河道場)


▼第2試合 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
○阿佐美ザウルス(P.O.D.)
判定3−0 ※3者とも30−24
●後藤友宏(青春塾/元全日本ウェルター級8位)

▼第1試合 75kg契約 K-1ルール 3分3R
○拳月(強者 山根道場)
延長判定3−0 ※3者とも10−9
●タイバン(モンゴル)

▼オープニングファイト第2試合 65kg FIGHT K-1ルール 3分3R
○鈴木ヒロ(ドージョー☆シャカリキ)
KO 1R2分58秒
●高橋 功(和術慧舟會DURO)

▼オープニングファイト第1試合 70kg FIGHT K-1ルール 3分3R
○小西拓槙(M-BLOW)
判定3−0 ※30−25、30−25、30−26
●内山政人(小比類巻道場)

▼新空手K-2特別マッチ 65kg契約 3分1R延長2分1R
○小川貴広(青春塾)
判定2−1
●園田顕悟(小比類巻道場)


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