スタンド・アップ・プロモーション/米国ムエタイ連盟
「ワールド・チャンピオン・ムエタイ・エクストラバギャンザ」
2010年3月14日(日・現地時間)米国カリフォルニア州・エルモンテ・エキスポセンター
▼WBCムエタイ世界ライトヘビー級王座決定戦 3分5R
○ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/同級6位)
KO 3R1分22秒 ※ヒジ打ち
●マグナム酒井(士魂村上塾/MA日本キックボクシング連盟/同級16位)
※ガオグライが初代王座に就く。
タイの「ムエタイの日」である3月17日を、アメリカで祝うために初開催されたのが今大会だ。ダブルメインとして、WBCムエタイ世界ライトヘビー級王座決定戦にマグナム酒井が出場した。
1Rはお互い様子見の展開。2R前半、顔面前蹴りを払うと、マグナムの右ストレートからの左フックにガオグライが左フックを合わせてマグナムがダウンを喫する。中盤、ヒジでたたみかけるガオグライに、マグナムも左ジャブからの右ヒジで応戦。しかし、その右ヒジにガオグライが左ヒジを合わせ、マグナムは2度目のダウン、眉間をカットする。
3R、眉間の傷が深いマグナムは開始早々、勝負に出てパンチとヒジで攻める。中盤、左フックからのストレートがガオグライの顔面を捉えた。さらに組んでからのヒジで追い討ちをかけるも、左フックに縦ヒジを合わされて3度目のダウン! ここで試合終了となった。ガオグライが空位だったWBCムエタイ世界ライトヘビー級初代チャンピオンの座に就いた。
▼MTAA世界ライト級王座決定戦 3分5R
○センチャイ・ソー・キングスター(タイ)
KO 1R2分13秒 ※左ハイキック
●大和哲也(大和/NJKF/WMCインターコンチネンタル&WBCムエタイルール日本&NJKFライト級王者)
※センチャイが初代王座に就く。
1R、サウスポーのセンチャイに大和が左ローキック、センチャイは軽く左ハイキックを放つ。左へ回り込んで右ローを蹴る大和に、センチャイは腰を前後に振っておどけたポーズ。場内からは笑いが起こる。センチャイは右横前蹴りで大和を突き放すと再び左ハイキック。これはかわす大和。
左ローを狙っていく大和に、センチャイは右足を上げてフェイントし、左ミドルキック。大和は左ジャブからの右ローで前へ出て行くと、センチャイは下がる。中盤にセンチャイがお得意のセンチャイキック(片手をマットについてのキック)を2度蹴るが、大和はそれに合わせて顔面近くにローを蹴る。
立ち上がり、顔色が変わったセンチャイは、再度同じ攻撃を行うが、今度は足をキャッチする大和。その直後、大和がジャブを出しながら前へ出て、センチャイがロープ際に下がったところで、大和が左フックを放つと同時にセンチャイが近距離からの左ハイキック! 吹っ飛ぶように横倒しになる大和! 凄まじいKO劇に場内は総立ちとなり、勝ち誇るセンチャイ。またもや“神技”を披露した。
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