マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「谷山ジム25周年記念興行 ビッグ・バン〜統一への道」
2010年3月28日（日）東京・後楽園ホール
開場16：30　開始17：00

▼ダブルメインイベント（第13試合）　国際戦　58.5kg契約　3分5R
○センモラコット・チュワタナ（タイ/WMCフェザー級10位、元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級9位）
KO　2R2分17秒　※左ハイキック
●駿太（谷山/WMAF世界フェザー級王者)

“打倒ムエタイ”の旗手、駿太が2010年初試合を迎えた。今年は打倒ムエタイ路線を一時封印し、VS日本人路線で行くはずだったが、ルール、体重、スケジュールなど諸条件で折り合いがつかず打倒ムエタイ路線にUターンすることに。

　迎え撃つ敵は最近WMCフェザー級10位にランクインしたばかりで、ムエタイ二大殿堂のひとつラジャダムナンスタジアムのバンタム級9位にもランクインしていたセンモラコット。

　まだ18歳と若く、得意技は左右フックと左ローだというサウスポー。戦績は39勝（7KO）13敗で、今年2月にはアーリー・イングラムジムから勝利を収めている。主戦場はラジャダムナンスタジアム。

　1R、駿太が右ミドルで先制し、センモラコットは前蹴りを多用。駿太はローを蹴りつつ、ジャブを出さずにノーモーションの右ストレートを度々放つ。

　これに対してセンモラコットは前蹴りで止め、左ハイキックを繰り出してくる。ローとミドルの蹴り合い、センモラコットはじっくりと見て左フックで駿太を一瞬グラつかせた。

　2R、駿太は右のハイミドルとロー、そして右ストレート。センモラコットはローで距離を取り、前蹴りと左ハイキック。完全に蹴りの選手のようだ。駿太は左ハイキックをしっかりガード、ローを返していくがセンモラコットもしっかりとスネでブロックする。

　両者の右フックが合い打ちとなり、弾け飛ぶが尻餅をついたのはセンモラコットの方。再開後に駿太がパンチから右ハイキック、センモラコットが左ローと左ハイキック。

　駿太も負けじと右ハイとローを返す。センモラコットは左ハイミドルで駿太の腕を狙い撃ちして左ロー。

　駿太のパンチを前蹴りで止めたセンモラコットが左インローから左ストレート。さらに左ミドル。ローの蹴り合いから駿太が逆に前蹴りを放つ。

　その直後、前に出たセンモラコットに駿太が下がった瞬間、センモラコットがハイスピードの左ハイキック！

　膝を一度高く上げて振り落とすような軌道を描いた左ハイキックが駿太の首を刈り、駿太がダウン！　その後、センモラコットは一気に襲い掛かる。

　まず左ローキック、そしてもう一度左ハイキック！　両腕を上げてブロックしていた駿太だが、蹴り足が上から巻きつくように決まり、首を刈られた駿太は白目をむいて完全に横倒しになる！　レフェリーは即座に試合をストップ、壮絶なKO劇となった。

▼ダブルメインイベント（第12試合）　国際戦　62kg契約　3分5R　※ヒジなし
○チュンデーン・チュワタナ（タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級5位）
判定3−0　※50−47、50−48、49−48
●“狂拳”竹内裕二(菅原/WMAF世界スーパーフェザー級王者)

　昨年の『Krushライト級GP』で話題を呼び、準決勝の石川直生戦で敗れた“狂拳”竹内が約4カ月ぶりの復帰戦。大会名にかけて「一気に暴れたい。ビッグバンの年に（笑）」と相変わらずの絶口調だ。

　対するチュンデーンは元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級5位とボクシングでも元タイ国フェザー級4位の肩書きを持つ31歳。戦績は43勝（7KO）25敗3分。リングインする際に足をロープに引っ掛けてズッコケ、場内の笑いを誘って思わず照れ笑い。

　1R、竹内はいきなりパンチ連打に行ったが、セコンドの「まだ早い」の声を聞いてジャブ、前蹴りに切り替える。サウスポーにスイッチするシーンもあり、ロー、ヒザ蹴り、右ミドルと珍しく蹴りを多用。チュンデーンは左右のミドルと左ハイ。竹内も後半はワンツーを出すものの、様子を見る。

　2R、レバーブローと右ストレートでボディを狙い、左右のハイキック。ロープに詰めてレバーブローを突き刺す。左ミドル、前蹴りでもボディを攻め、スタミナを奪う作戦のようだ。チュンデーンは竹内がパンチで攻めてくると、ガードが下がったところをフックで狙い撃ち。前蹴りとローでも竹内を止める。ラウンド終盤には右前蹴りで竹内の顔面を蹴る。

　3R、左ローと左ハイキック、そしてボディを攻めていく竹内。チュンデーンは左右のミドル、前蹴り、パンチをかわしてのフックと待ちの姿勢で竹内の隙を突くような攻撃を的確にヒットさせて行く。竹内は蹴りを多用してパンチへ繋げていくが、かわされて逆にパンチをもらう場面が目立つ。さらにチュンデーンは右ローを狙い撃ち。

　4R、右インローでチュンデーンを転倒させる竹内。左右のフックとアッパーで攻めていくが、チュンデーンの堅いブロックをなかなか崩すことが出来ない。チュンデーンは攻め終わりに右ミドルを蹴り、竹内の左わき腹は真っ赤に。

　竹内の右フックがクリーンヒットし、一気に攻めるがチュンデーンは竹内のパンチもローもしっかりとブロック。さらに、竹内がパンチを放つとハイキックを合わせて来る。攻めあぐねる竹内は、コーナーに戻る時に首を捻る。

　5R、パンチで攻める竹内だが、チュンデーンのブロックは堅い。右ローで2度転倒させられる。ロー、パンチを繰り出してもチュンデーンは表情を変えずにブロックまたはスウェーでかわし、逆にパンチとローを返してしっかりとヒットを奪う。

　竹内がパンチで前に出てくると左ハイキックを繰り出してガードさせるチュンデーン。竹内はアッパーとフックで攻めまくるが、堅いガードにヒットは奪えず、逆に返しのローとフックをもらう。竹内はミドルを連打してラスト10秒、パンチのラッシュで勝負をかけたが、チュンデーンを攻めきることは出来なかった。

　チュンデーンが老獪なテクニックで上手さを見せ付け、最大3ポイント差をつけて勝利。竹内の本領発揮はならなかった。

▼セミファイナル（第11試合）　51kg契約　3分5R
○加藤竜二(橋本道場/MA日本フライ級王者）
判定3−0　※50−47、50−48、50−48
●魂叶獅（はまっこムエタイ/元J-NETWORKフライ級王者/MACH GO！GO！’06フライ級最強決定トーナメント準優勝）

▼第10試合　エキシビションマッチ
ー城戸康裕(谷山/2008K-1 WORLD MAX日本王者)
勝敗なし
ーノッパデッソーン・チュワッタナ（タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者）

▼第9試合　62kg契約　国際戦　3分3R　※ヒジなし
○谷山俊樹(谷山/MA日本ライト級8位)
判定2−0　※29−29、30−29、30−28
●チャイナリット・ソーモンコンデット(タイ)

▼第8試合　交流ジム対抗戦　2分3R
○光浩(谷山)
判定3−0　※三者とも29−28
●草薙　亘（WSR東大和）

▼第７試合　エキシビジョンマッチ
ー立嶋篤志（ASSHI−PROJECT/元全日本フェザー級王者）
勝敗なし
ー土屋ジョー（JTクラブ/元全日本バンタム級王者）

▼第6試合　58kg契約　交流ジム対抗戦　3分3R
○森井洋介（藤原/元全日本フェザー級8位)
KO　2R55秒　※右フック
●千葉剣士郎（新東金/MA日本フェザー級3位)

▼第5試合　交流ジム対抗戦　3分3R
○滝川リョウ（フリー）
KO　2R1分19秒　※左ヒザ蹴り
●高森啓吾(谷山/MA日本ヘビー級1位)

▼第4試合　交流ジム対抗戦　3分3R
○風天乃康(谷山/MA日本ウェルター級4位)
判定2−0　※29−26、29−27、29−26
●渡部翔太（チームドラゴン）

▼第3試合　交流ジム対抗戦　3分3R
○KING（土浦/MA日本スーパーフェザー級3位)
判定2−0　※29−28、28−28、29−28
●中嶋平八郎(誠至会/NJKFフェザー級1位)

▼第2試合　MA日本ウェルター級ランキング戦　3分3R
○モハンドラゴン（村上塾/同級10位）
判定3−0　※30−28、30−29、30−28
●加藤　渉（Kインター柏/MA日本スーパーライト級2位）

▼第1試合　MA日本スーパーフェザー級ランキング戦　3分3R
○虎舞拳隆（新東金/同級6位）
判定3−0　※三者とも29−28
●佐久本　裕（菅原/同級3位）

▼オープニングマッチ　国際戦　2分3R
○ジャファ・アフマディ(イラン/イラン大誠塾)
KO　1R23秒　※2ノックダウン
●林　武重(士道館本部)