↑吉野の左ミドルを潰すべく、接近戦を仕掛けた侍虎志
KGS
「RISE 66」
2010年5月30日(日)東京・大森ゴールドジムサウス東京ANNEX
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント RISEバンタム級(-55.0kg) 3分3R
○侍虎志(=さとし/リアルディール)
判定2−0 ※30−28、28−28、29−27
●吉野幸喜(湘南格闘クラブ/2009年 RISING ROOKIES CUP 55kg級優勝/RISEバンタム級暫定5位)
『K-1 WORLD MAX』に参戦している日菜太の後輩サウスポー、昨年バンタム級新人王に輝いた吉野が10月以来のRISE参戦。現在までの戦績は3戦全勝(1KO)で負けなし、新たに制定されたRISEランキングでは暫定5位にランクインしている。
対戦相手は九州の常勝軍団リアルディールの侍虎志(=さとし)。侍虎志は昨年7月に6戦全勝(3KO)でRISEに初参戦し、梅原タカユキにプロ初黒星を喫した後から3連敗中。ここで巻き返してタイトル戦線に浮上したいところだ。
1R、侍虎志が左ミドルの距離を潰すべく、いきなりグッと接近して超接近戦での左右ストレートと右ヒザ。
吉野も短い距離になりながら左ミドルを蹴る。右ストレートで接近しての右ヒザでどんどん前に出る侍虎志。左フックで吉野をグラつかせる場面も。後半は追い足が鈍り、吉野の左ミドルと左ストレートが当たるようになる。
2R、超接近戦での展開が続くため、侍虎志につかんでの連続攻撃、吉野にクリンチでそれぞれイエローカードが提示される。侍虎志がショートのパンチでラッシュをかけ、押される吉野だが左ミドルが快音を発して連続ヒット!
これで勢いが衰えた侍虎志に吉野も左ストレートで逆襲。回復した侍虎志はショートのパンチとヒザで勝負をかける。
3R開始早々、両者とも足を止めての打ち合いを展開! これで両者とも消耗したか、お互いにフラフラで組んで揉み合い、転倒する場面が目立つ。それでも両者は足を止めての激しい打ち合い!
壮絶な打ち合いに場内からも拍手が沸き起こる。左ストレートで応戦した吉野だが、常に前へ出続けてイニシアチブを握っていた侍虎志が判定で4戦ぶりに勝利をつかんだ。
↑無敗のホープを重い奥足ローキックで粉砕した田村(左)
▼セミファイナル RISEミドル級(-70.0kg)3分3R
○田村陽典(KING EXCEED)
KO 2R1分5秒 ※左ローキック
●塚越仁志(シルバーウルフ)
デビューから5戦全勝(4KO)中のシルバーウルフの新鋭・塚越が約3倍のキャリアを持つ11勝(9KO)5敗の田村に挑む。田村は地元福岡の試合に留まらずJ-NETWORKやSurvivorのリングでも活躍している九州中量級の雄。
1R、ダイナミックな右ハイキック、ミドル、ヒザ蹴りで勢いよく攻める塚越だが、バランスを崩してよく転倒する。田村もパンチとローで応戦して打ち合うが、塚越のパワフルなパンチに下がらされてしまう。左右のフックと左アッパーで猛攻を加える塚越、その迫力は十分だ。
しかし、パンチをしっかりと両腕ブロックしながら、左右ローを蹴っていく田村。奥足への左ローが強烈に決まり、塚越は早くも膝を折る。左ローを蹴られながらもハイキック&ヒザ蹴りで応戦する塚越だが、左ローのダメージはかなり深刻。
2R、徹底的に左ローを蹴っていく田村に、塚越は左ヒザ蹴りで応戦するが、左ローにどうしても腰を引いてしまう。逆転を狙う塚越のパンチに左ローを合わせていく田村、ついに塚越は耐え切れず大きくバランスを崩してダウンを喫する。さらに左ローで追撃する田村がラッシュ、左ローを連発して2度目のダウンを奪い、無敗のホープに土をつけた。
▼第5試合 RISING ROOKIES CUP バンタム級(55.0kg)準決勝
○鈴木優也(TSX/2009年 KAMINARIMON全日本大会 55kg級優勝)
不戦勝
●榎本 貴(RANGER品川)
※榎本が計量をパス出来なかったため失格。鈴木が決勝戦に進出。
↑左右フックの突貫ファイトで勝利した田中(右)
▼第4試合 RISING ROOKIES CUP バンタム級(-55.0kg)準決勝
○田中 富(STRUGGLE/2009年 KAMINARIMONオープントーナメント60kg級準優勝)
判定3−0 ※29−27、30−27、30−27
●山元幸也(アカデミア・アーザ)
※田中が決勝戦に進出。
あの鈴木秀明を師匠に持つ田中は24歳で1勝(1KO)、対する山元は22歳で1勝の選手。RISEバンタム級新人王の座を目指してしのぎを削る。
1R、左右のフックで何度もアタックをかける田中に、サウスポーの山元はミドル&ハイキックの蹴り主体と対照的な2人。
2R、山元はパンチに蹴りを合わせ、ハイキック&ヒザ蹴りを狙っていくが、田中の勢いと突進力にやや押され気味。田中の左右のフックでグラつき、手をマットに着いてダウンを奪われる。その後も田中のフックに左ストレートを合わして行くが押される。
3R、山元がここまでとは打って変わって蹴りと左ストレートで前へ出る。田中はバックしながら左右のフックで迎え撃ち、追い回す山元と逃げながら打つ田中という展開に。それでも田中の方がヒット数では上回った。
判定は最大2ポイント差をつけて田中が勝利、不戦勝で勝ち上がった鈴木優也との決勝戦が決まった。
↑最初からラッシュを仕掛けてそのまま仕留めたHIRO(右)
▼第3試合 RISEミドル級(-70.0kg)3分3R
○HIRO(シルバーウルフ/2009年KAMINARIMONオープントーナメント70kg級優勝)
KO 2R2分18秒 ※左ヒザ蹴り
●新城南平(nishifunabashi_zeus)
2009年KAMINARIMONオープントーナメント70kg級優勝の実績を持つHIROは2勝(1KO)の25歳、27歳の新城はこれがデビュー戦。
1R、HIROがいきなり左右フックでラッシュを仕掛ける。そのままどんどんフックで前へ出る。新城は右ローを蹴りつつ距離をとって闘うが、HIROのラッシュに押され気味。HIROはパンチの合間にハイキックも放つ。新城をコーナーへ詰めたHIROが、右フックからの左ヒザ蹴りを顔面に突き刺してダウンを奪った。
2R、さらにラッシュをかけるHIROが、左右フックと左ヒザのラッシュで新城を倒し、圧倒的な勝利を飾った。
↑TASUKU(左)が右フックで伊藤を吹っ飛ばす!
▼第2試合 RISEスーパーフェザー級(-60.0kg)3分3R
○TASUKU(リアルディール/2009年KAMINARIMONオープントーナメント60kg級優勝)
KO 1R2分22秒 ※3ノックダウン
●伊藤佑一郎(池袋BLUE DOG)
2009年KAMINARIMONオープントーナメント60kg級優勝の実績を持つTASUKUは2勝(2KO)1敗の24歳、対する伊藤は1勝を飾っている22歳。
1R、TASUKUは開始直後に左右フックのラッシュで伊藤を追いかけ、右ストレートからの右ヒザを連発。伊藤をロープに追い詰めて左フックでダウンを奪い、飛びヒザ蹴りからの左右フックでめった打ちにしてのダウンを追加、最後はラッシュから逃れようとした伊藤を追いかけていった右ストレートでKO!
↑ハイキックをヒットさせた金城(左)だが、永井もパンチを当ててドローに
▼第1試合 RISEスーパーフェザー級(-60.0kg) 3分3R
△金城 悠(シルバーウルフ)
ドロー 判定1−0 ※29−28、29−29、29−29
△永井健太朗(Kick Box)
永井は26歳、金城は21歳で両者共にこれがデビュー戦。1Rにパンチのコンビネーションで優勢に立ち、ラッシュをかけた金城だが、後半はややバテ気味。永井が逆にパンチを当てていき、それをパンチで迎え撃つ形に。2Rもその流れで永井が攻めていったが、金城が左ミドルと左テンカオ、左ボディとレバーへ集中攻撃。さらに踵落とし風の前蹴りを顔面へ直撃させる。
3R、永井が右フックを何度もヒットさせると、金城も負けじと右フックを当て返す。2人とも足を止めての打ち合いを展開し、最後は金城が左右フックとヒザ、右ハイキックでやや上回ったかに見えたがドロー。オープニングを飾るにふさわしい、アグレッシブなナイスファイトだった。
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