小林道場(シルバーフォックス株式会社)
「KICK the ROOTS 〜宇都宮キックボクシング〜」
2010年6月13日(日)栃木・宇都宮市明保野体育館
開場15:00 開始16:00
情報提供=トライバス
<全試合結果>
▼ダブルメインイベント(第15試合) WMF世界スーパーミドル級(76.2kg)王座決定戦 3分5R
−庵谷“出美流漫”鷹志(フリー/元日本ウェルター級2位、元J-NETWORKミドル級1位)
ノーコンテスト 1R1分40秒
−SHOHEI(小林道場/元日本ミドル級6位)
開始早々から激しく打ち合い、SHOHEIがダウンを2回先取するも、2回目のダウンからの試合再開時、ニュートラルコーナーから離れ、勝手に松田利彦レフェリーの真後ろまで歩を進めたSHOHEIが、レフェリーのファイトコールの前に打ちかかり、庵谷が深刻なダメージを負う。すぐにレフェリーは、SHOHEIに減点1を宣告するが、試合再開が危ぶまれた庵谷のセコンドからタオル投入。
本来であれば、ここで庵谷のTKO負けとなるが、セコンドは、リングに飛びこみ庵谷を救うよりも早く試合を止めるためにタオルを投げ込んだのであり、試合放棄ではないと主張。審判団もSHOHEIの反則が悪質で、庵谷が試合再開できる状態でないことから、この試合をノーコンテスト(無効試合)とし、タイトルはどちらにも認定されず保留。これをROOTSの顔役、我龍真吾がマイクで状況を説明。不完全燃焼の結末ながら、この因縁は、3度目の再戦に持ち越される可能性が強い。なおこの試合の裁定に関しては、後日、主催者より経過を説明されることになる。
▼第14試合 スペシャルエキジビジョンマッチ 3分2R
−我龍真吾(ファイティングマスター/WMF世界ライトヘビー級王者、UKF世界ライトミドル級王者、元WMAF世界&元M-1ミドル級王者、元J-NETWORKウェルター級王者、元日本ライト級王者)
エキシビジョンのため勝敗なし
−田村俊弘(小林道場)
本来なら、この日の第7試合でデビュー戦を戦うはずだったヘビー級の田村の相手、フリーの高橋玲央が直前の怪我により欠場。急きょ、EXマッチを行うこととなったが、相手は何と3試合前に試合をしている我龍。体重差もキャリア差もあり得ないEXならではの試合となったが、両者はガチンコで全力ファイト。我龍が強烈なローキックとボディーブローで攻め立てるが、田村は耐え抜いてパンチで猛突進。
最終回のラスト1分では、恒例の我龍タイムに突入し、滅茶苦茶に打ち合う両雄。流石にほとんどの攻撃をフルスイングで直撃させる我龍が田村をグロッキーに追い込む。しかし、田村は意地でも倒れず、フラフラになりながらゴングを聞く。場内からは、この日一番の歓声が田村に送られた。
▼ダブルメインイベント(第13試合) WMF世界ライト級(61.23kg)王座決定戦 3分5R
○安東辰也(フリー/J-NETWORKライト級9位)
判定3−0 ※50−47、50−49、50−48
●Masaru(MONKEY MAGIC/元日本ライト級1位)
互いに相当の実力を保持する純キックボクサーだけに、初回から緊張感あふれるせめぎ合いを展開。ローキックを有効に互角な展開ながらもやや安東有利だった中盤、安東の肘打ちが大きくMasaruの左眉をカット。ドクターチェックが入り、かなり厳しい状況で注意付きの続行が許可される。後のないMasaruは、果敢な特攻を仕掛けるが、安東はこれを上手くさばく。
3R終了直前、Masaruの回転肘打ちが入り安東も左頬をカット。4R、血まみれの両雄がリングサイドに鮮血をまきちらしながら激しく打ち合う。Masaruにまたもドクターチェックが入り、傷口を抑えると、Masaruの気迫の成せる技か、大流血がストップ。そのままラストまでノンストップで戦う二人。最終回が終わり、観客の大拍手の中、判定結果はユナニマスデシジョンで安東が支持され、新王者となった。練習仲間の及川道場の面々、及川知浩、ナグランチューン・マーサM16、RENAや北山高与志らの団結力も大きな勝因と伺えるチームワークだった。
▼セミファイナル(第12試合) 70kg契約 3分3R
○関ナオト(u.f.c/WMF世界スーパーウエルター級王者)
判定3−0 ※29−28、30−29、29−28
●ペッカセーム野獣(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級3位、フェザー級5位、ライト級8位)
ペッカセーム野獣の名でNKBをはじめとする日本キックボクシング重量級戦線にKO勝利の山を築いた“ムエタイの怪物”がリングネームを改め宇都宮に初登場。対する地元の英雄、関は、そんな怪物のプレッシャーを恐れず、コンビネーションパンチやハイキックを直撃させる。
だが、ペッカセームは、これを物ともせず強打を返し、殻ぶりでも伝わるあまりの威力に場内がざわめく。しかし、関は恐れず的確な攻撃を重ね、ハイキックなどで度々グラつかせ、完全なポイントアウトに成功し、判定勝ちをもぎ取った。負けたベッカーセームは、大いに悔しがり、「次回は互いに大金を持ち寄っての賞金マッチでどうだ?」と主催者に持ちこんでいるが、その必要が感じられない程、見事な関の完勝だった。
▼第11試合 ミドル級 3分5R
○我龍真吾(ファイティングマスター/WMF世界ライトヘビー級王者、UKF世界ライトミドル級王者、元WMAF世界&元M-1ミドル級王者、元J-NETWORKウェルター級王者、元日本ライト級王者)
TKO 3R ※セコンドからのタオル投入
●コンリー・ヨックタイジム(タイ/ヨックタイ)
前回、4月17日のROOTSで、“古豪”紅闘志也に分のいいドローと健闘を見せたコンリーが今度は“喧嘩師”我龍に挑戦。
コンリーのセコンドには、元ボクシングWBA世界ジュニアバンタム級王者で、元ルンピニーズタジアム認定フライ級王者でもあるヨックタイ・シスオーはつく。
一方、我龍は、1週間前(6月6日)のM-1、ディファ有明興行で悠生からM-1ミドル級王座のベルトを取り戻したばかりで絶好調。だが、初回、優勢に試合を進めたのはコンリー。鋭い右ストレートと首相撲からの膝蹴りで大善戦を見せる。これに怒った我龍は、えげつないボディーブローとローキックで猛反撃開始。2Rにダウンを2度、3Rに2度目のダウンを喫したところで、コンリーのセコンドからタオルが投入され、我龍の3RTKO勝利となった。
▼第10試合 スペシャルセミプロマッチ 65kg契約 2分2R
○智也(小林道場)
KO 1R58秒
●“アウトローのカリスマ”瓜田純士(フリー)
▼第9試合 53.5kg契約 3分3R
○ばぶるす鈴木(小林道場)
TKO 2R2分56秒
●岡部RICH大樹(K・S宇都宮)
▼第8試合 62.5kg契約 3分3R
○吉井貴利(VERTEX)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●高林和也(小林道場)
▼第7試合 72kg契約 3分3R
○斉藤智良(ヨックタイジム)
TKO 1R2分4秒
●原山正也(小林道場)
▼第6試合 54kg契約 2分3R
△亀和田睦(Wolf Kick Boxing Gym)
判定1−1 ※29−30、29−29、29−29
△克彦(K・S宇都宮)
※第1〜第5試合はアマチュア
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