↑テイクダウンでほとんどの時間、上のポジションを支配した玉田
GCM
「VALKYRIE 06」
2010年6月19日(土)東京・ディファ有明
開場12:30 開始13:00
▼メインイベント(第5試合) 女子フライ級(-45.4kg)初代チャンピオン決定トーナメント決勝 5分3R
○玉田育子(AACC)
判定3−0
●大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
※玉田が初代フライ級王座に就く。
2月大会から行われたトーナメントで勝ち上がった大室と玉田によって、初代フライ級チャンピオンが決定する。両者はヴァルキリー旗揚げ戦で対戦してドローに終わっており、今回が決着戦。
1R、パンチを打ちに行った玉田に大室もパンチで応戦するが、打ち気になったところで玉田がタックルでテイクダウン。そのまましっかりと抑え込み、コツコツと殴りながらパスガードを狙う。抑え込みの時間が続き、大室が動くと玉田がバックマウント、マウントを奪う。
2R、打撃で行こうとする大室に玉田がタックル、抑え込みながらコツコツとパンチを入れる。大室は何とか立ち上がるも、玉田に押されて再び下に。ガッチリと抑え込まれる大室。
脱出しても玉田に押し込まれ、絶え間なくヒザ蹴りを入れられる。残り40秒で大室が上を取る場面もあったが、玉田のクロスガードで動きを封じられて挽回は出来なかった。
3R、打撃で行きたい大室だが、玉田のタックルでテイクダウンされてしまう。玉田はパスガードを狙いつつ、しっかり抑え込みながらサイドへ。玉田はヒザ蹴りをボディに突き刺し、コツコツとパンチ。腕十字を仕掛けていくと、大室は下からのセンタクバサミ!
逆転の予感にどっと沸く場内だが、玉田は解除すると肩固めの体勢に。キャッチがコールされる。これは極まらなかったが、玉田の優勢は変わらず。大室は再び下からセンタクバサミを仕掛け、玉田は足を解除して上からパンチ。最後にはパウンドを連打してまとめ、大室は上になることが出来ず最後のゴングを聞いた。
判定は3−0で玉田。「本当に感激しています。最初で最後のタイトルマッチと自分の中で思っていて、これを逃したらもうチャンスはないと思っていました。しっかり相手の動きを見て、自分がガンガンやるスタイルを貫こうと思ってやりました。1回はちゃんと防衛したいですね」と、王座獲得の喜びを語った。
↑中井(右)が突進ファイトで藪下を圧倒した
▼セミファイナル(第4試合) 女子ウェルター級(-61.2kg) 3分3R
○中井りん(修斗道場四国)
判定3−0
●藪下めぐみ(FIGHT CHIX)
女子格闘技のレジェンド藪下に、期待のホープ中井が挑む注目の一戦。共にヴァルキリー2度目の参戦で、前戦は2人とも勝利を収めている。中井は藪下がリングインすると同時にファイティングポーズをとり、藪下を睨みつけて早くも臨戦体勢だ。
1R、中井はスタートと同時にパンチで突進し、右ストレートを何度もヒットさせる。藪下はバックブローを繰り出すが、中井は構わずパンチで突進。
藪下が得意の背負いで投げようとしたが、中井がバックを奪って連打! 連打! 藪下も起き上がって体勢を入れ替えようとする。ここで中井が金網を掴んでしまい、口頭注意が与えられる。
再開後もパンチで藪下に突進する中井、藪下は再び背負い投げにいくが、やはり防がれて中井がアームロックの形を取る。
2R、パンチで襲い掛かる中井に藪下は背負い投げにいくがやはり失敗、ならばと足を取りに行く藪下。中井が上になり、バックからのパンチ、さらにスリーパー狙いから腕十字。ここで藪下がようやく上を奪うが、中井はすぐに立ち上がって上からの連打。
3R、パンチで突進する中井に組み付く藪下が金網に押し込むと、中井は藪下の顔面へヒザ蹴りを2発! やはり投げを潰されて下になる藪下。
中井はコツコツと殴り続け、片足を高々と上げて突き刺すボディへのヒザ。さらにパウンド。藪下は脱出すると縦回転の胴廻し回転蹴りを放つが、起死回生の一撃にはならず、中井が上になってパンチを落としたところで終了。
中井が完勝を収め、得意のバック宙で勝利をアピールした。
↑あやめは投げを多用して上のポジションを奪う
▼第3試合 女子ライト級(−56.7kg) 3分3R
○あやめ(和術慧舟會RJW/HTW)
判定3−0
●葛西むつみ(パラエストラ東京)
1R、あやめがタックルで葛西をふっ飛ばし、腰を落としたところへパンチを連打。葛西が立ち上がって金網に押し付けたが、展開がなくブレイクに。再びあやめがタックルから首投げでテイクダウンし、パンチを連打する。
2R、今度は葛西がタックルで抑え込む。金網を背に立ったあやめが大外刈りで逆に倒すが、葛西は立ち上がってタックルに。
あやめは投げに行くが失敗。2度目の投げはバックを奪われてしまう。葛西は腕十字の体勢を作るが、これは極まらなかった。
3R、組んでの差し合いからあやめがバックを奪い、亀になった葛西へヒザ蹴り。葛西はアームロックを仕掛けながら上を奪おうとするが、すぐにあやめが上を奪う。最後は上になったあやめがパンチの連打を見舞い、そのまま試合終了。あやめがベテランから勝利を奪った。
↑スギロックがバックマウントからのパンチで大会唯一のKO勝ち
▼第2試合 女子バンタム級(−48.5kg) 3分3R
○スギロック(和術慧舟會A-3)
TKO 2R2分20秒 ※パウンドでレフェリーストップ
●森岡 惠(和術慧舟會岩手支部)
スマックガールのアマチュア大会で負けなし、昨年ヴァルキリーでデビューした女子格闘技ファン注目の新鋭スギロック。今回は同じ和術慧舟会の森岡との対戦を迎えた。
1R、スギロックは右ローを同じ箇所に狙い打ち、森岡はよく動いてパンチ、バックブロー、ローキック。タックルに行くとスギロックが体勢を入れ替えて上になる。
2R、スギロックが斜め上から落とす右ローからパンチ、この重いローキックが何度も決まる。苦しくなった森岡がタックルへ行くと、スギロックは潰してバックへ回り、マウントを奪う。
バックマウントになったスギロックがパンチを連打し、一方的になったところでレフェリーがストップ。スギロックが2勝目を飾った。
↑積極的な攻めでユカが初陣を白星で飾った
▼第1試合 女子フェザー級(−52.2kg) ノーヴィスルール 3分2R
○バタフライナイフユカ(MMA/修斗ジム BLOWS)
判定3−0
●sakura(和術慧舟會東京本部)
元修斗世界ウェルター級チャンピオンの中蔵隆志が育てたユカがデビュー戦。対するはヴァルキリー旗揚げ戦でデビューしたSAKURA。
1Rにユカがパンチの連打で優勢となり、グラウンドになってもSAKURAに主導権を握らせない。2Rもユカが金網に押し付けて肩パンチとヒザ蹴り、グラウンドでもパスガードし、終始優勢に攻めて初陣を勝利で飾った。
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