▲スーパーライト級王者となった大石(左)、スーパーバンタム級王者となった水原(右)
J-NETWORK 「FORCE for the TRUTH of J 3rd」 2010年6月20日(日)東京・後楽園ホール 開場17:30 開始18:00
▼メインイベント(第11試合) J-NETWORKスーパーライト級タイトルマッチ 3分5R ○大石駿介(OISHI
GYM/同級1位/挑戦者) TKO 4R2分59秒 ※ドクターストップ ●菅原勇介(TARGET/王者)
※菅原が初防衛に失敗、大石が新王者に就く。
昨年2月にスーパーライト級王者となった菅原が約1年4カ月ぶりにJ-NETのリングに登場、初防衛戦を迎えた。挑戦者は同級1位でKrush、RISE、K-1MAXと幅広い活躍を見せている大石。お互いにパンチとローを武器とする激闘派だけに激しい試合が期待される。
1R、その期待通り、いきなり菅原が強烈な右ロー! 大石もローを蹴り返し、序盤からパンチとローでバチバチに打ち合う展開が続く。大石は菅原の右足を狙った奥足ローを多用。対する菅原は大石の首をキャッチしてボディにヒザ蹴りを突き刺す。
2Rもパンチとローのコンビネーションで、奥足ローを確実に効かせる大石。しかし菅原もパワフルな右フックで大石を下がらせ、大石のブロックの間から右アッパー、そしてヒザ蹴り、そして右ヒジ! これが大石の即頭部を捉え、大石が左目尻から出血する。 3R、圧力をかけて前に出続ける菅原。右ストレート、右フックから左のヒザ蹴りと体力を生かして大石を削っていく。対する大石は下がりながらも左ボディ、さらに奥足へのロー。そして奥足へのローをフェイントして右ハイキック! 前に出る菅原を押し返すように攻撃を繰り出す。 4R、大石が左ボディから前に出て、パンチからヒザ蹴り。そして首相撲の攻防になってヒジ打ち! これが菅原の目と鼻の間を捉え、菅原に流血でドクターチェックが入る。これで勢いに乗った大石は左ボディ、左ミドル、左のバックキックでボディ攻め。さらに左ハイキックで菅原をぐらつかせる! 菅原も必死に右ストレートから突進していくが、大石はバックブローを繰り出し、さらに菅原をロープにつめて右ヒジを連打! これが今度は菅原の目尻を切り裂き、ラウンド終了と同時にドクターチェック。残りは1Rだったが、ドクターが試合をストップ! 大石がヒジ打ちによるTKO勝利でJ-NETWORKのベルトを腰に巻いた。 試合後、K-1甲子園2009王者の野杁正明、そして先日のシュートボクシングで「YOUNG
CAESARS TOURNAMENT 55」優勝を果たした日下部竜也がリングイン。OISHI GYMに初めてのチャンピオンベルトをもたらした大石を祝福した。
▼セミファイナル(第10試合) J-NETWORK初代スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R延長1R ○水原浩章(光/同級1位) TKO 4R45秒 ※レフェリーストップ ●炎出丸(クロスポイント吉祥寺/同級2位) ※水原が初代王座に就く。 現在5連勝中と波に乗る水原と26戦目でタイトルマッチのチャンスを迎えた炎出丸。水原が連勝記録を伸ばし、ベルトを手にするか? それとも大応援団の声援を受ける炎出丸がチャンピオンとなるか? 1R、炎出丸はしっかりとガードを上げて前蹴りと右ロー。水原は左右に動いて細かいパンチからローにつなげる。2Rになっても炎出丸はペースを崩さず固いブロックと右ロー。水原は左フックから右ハイキック、ヒジ打ち。しかし炎出丸のブロックは固い。 3R、このラウンドは炎出丸が自ら前に出てパンチ&右ロー。さらに首相撲に上手く持ち込み、水原の体力を削っていく。やや炎出丸ペースになりつつあった中、水原が前に出てくる炎出丸に飛びヒザ蹴り! これが炎出丸の眉間を切り裂き、炎出丸の顔が鮮血で染まる。 ドクターチェック後に4Rが始まるが、水原は的確に炎出丸の顔面にジャブと突き刺し、これで炎出丸の出血がひどくなる。炎出丸の顔が血で染まったところで、レフェリーが試合をストップ! 水原が6連勝を飾ると共に初代スーパーバンタム級王者となった。
▼第9試合 J-NETWORKヘビー級次期王座挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1 ○プリンス・アリ(イラン大誠塾/同級6位)
KO 1R1分36秒 ※3ノックダウン ●古田太一(アイアンアックス/同級5位) 当初、古田の対戦相手としてジャファ・アフマディが出場する予定だったが、アフマディが負傷により欠場。K-1で2勝1敗の成績を残すアリが古田と代打出場することとなった。 1R、いきなりパワフルなパンチと蹴りで前に出て行くアリ。古田を後退させると、古田のガードごと吹き飛ばすような強烈なバックキック! これで古田からダウンを奪う。ダウン後にも殴りかかったとして、アリにレッドカードが提示され減点1となるが、アリは再開後に右ストレート、左フックで立て続けに2度のダウンを奪い、古田をマットに沈めた。
▼第8試合 J-NETWORKフェザー級次期王座挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1 ○長嶋大樹(ONE'S
GOAL/同級1位) TKO 3R3分24秒 ※レフェリーストップ ●清川祐弥(新宿レフティ/同級2位) 佐藤政人の持つベルトへの挑戦権をかけて行われた一戦。両者は昨年1月に対戦しており、この時は清川がヒジ打ちでTKO勝利を収めている。 1R、サウスポーの清川は右の前蹴りと左ミドル。長嶋はその蹴りを捌いて右フックで飛び込んでいく。2Rも同じような展開が続くが、徐々に長嶋が右のパンチとローを効かせて前に出て行く。しかし清川も負けじと左のテンカオ、そして左ストレート! 長嶋のパンチ&ロー、清川のパンチ&テンカオが交錯する。 しかし3R序盤に偶発的なバッティングで清川が目尻をカット、長嶋にはレッドカードが提示され、減点1が宣告される。再開後、長嶋はヒザ蹴りをもらいながらも右ストレートで突進。パンチとヒジ打ちで清川を下がらせる。するとここで清川の傷口から出血がひどくなり、ドクターチェック。ここでドクターが試合を止め、ドクターチェックの裁定が下された。
▼第7試合 J-NETWORKスーパーフライ級次期王座挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1
○TO-MA(新宿レフティ/同級2位)
判定2−0 ※29−29、30−29、30−28
●山野寛之(チームドラゴン/同級1位)
7戦目で次期挑戦者決定戦のチャンスを得たTO-MA。対する山野はチームドラゴンの軽量級ファイター。かつてはJ-NETWORKのタイトルを総なめにしていたチームドラゴンも現在は無冠。山野としては常勝軍団にベルトを持ち帰る存在になりたいところだ。 1R、互いにジャブとローでけん制するような展開が続く中、TO-MAが意表をついた飛びヒザ蹴り! 右ストレートで山野を後退させる。2R、山野はジャブ&右ロー、右ストレートと左ミドルで確実に自分の攻撃を当てる。しかしTO-MAはトリッキーな構えからジャブ、飛びヒザ蹴りを繰り出し、下がりながら自分の攻撃をヒットさせる。 3Rに入ってもTO-MAは独特の間合いとリズムでジャブを当て、右フック、右ストレート、ロー。さらに飛びヒザ蹴りやテンカオを当てて、山野の反撃のチャンスを与えない。最後まで山野にペースを握らせなかったTO-MAがウエンツ☆修一への挑戦権を手に入れた。
▼第6試合 J-NETWORKスーパーウエルター級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝 サバイバルマッチ1 ○貴之ウィラサクレック(WSRフェアテックス/J-NETWORKミドル級2位) 判定3−0 ※29−26、28−26、28−26 ●川端健司(チームドラゴン/同級7位) キャリア30戦の川端と27戦の貴之。今年に入り連勝中の川端に対し、貴之も後藤龍治、寒川直喜、CRAZY884といった実力者たちを撃破している。 1R、サウスポーの貴之は強烈な左ミドル。川端はそれをブロックして右のインローを蹴り返す。貴之は左ミドルから左ストレートとヒジにつなげるが、貴之はパンチとインローで前に出て行く。2Rに入ると川端のローで足が流れるようになる貴之。このまま川端がペースを掴むかに思われたが、貴之が左ストレートから右フック! これで貴之がダウンを奪う。 3Rになるとポイントを挽回すべく川端が右ストレートから突進していくが、貴之はそれを左ストレートや左ヒジ打ちで迎え撃つ。最後まで攻め続けた川端だったが、ダウンのポイントを挽回することは出来なかった。
▼第5試合 J-NETWORKスーパーウエルター級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝 サバイバルマッチ1 ○竹本壽晴(龍生塾) KO 1R1分4秒 ※左ストレート ●NITRO大輔(TARGET/スーパーウエルター級3位) 43歳ながら7勝1敗5KOという高いKO率を誇る竹本。27歳のNITROとは16歳の年齢差があるが、1R序盤に竹本が切れ味鋭い左ストレートで2度のダウンを奪い快勝。その豪腕ぶりを見せ付けた。
▼第4試合 ウエルター級 サバイバルマッチ1 ○大竹将人(TARGET/J-NETWORKウエルター級5位) TKO 延長R ※ドクターストップ ●藤倉悠作(ASSHI-PROJECT/J-NETWORKスーパーウエルター級2位)
▼第3試合 ウエルター級 3分3R ※ヒジ有り ○加藤 渉(Kインター柏/MAスーパーライト級3位) 判定3−0 ※30−29、29−28、29−27 ●セバスチャン中村(レグルス池袋) ▼第2試合 スーパーフェザー級 3分3R ○羽田大輔(K&Kボクシング) 判定3−0 ※30−28、30−28、30−27 ●銀次(WSRフェアテックス)
▼第1試合 59kg契約 3分3R ※ヒジ有り ○サラウッド・JTクラブジム(JTクラブ) 判定2−1 ※10−9、9−10、10−9 ●永山敬之(士道館札幌) ※偶然のバッティングにより永山が負傷、1Rの採点
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