ワールドビクトリーロード
「SRC13」
2010年6月20日(日)東京・両国国技館
開場13:00 開始15:00
※オープニングファイトは14:15〜
▼メインイベント(第9試合) SRCフェザー級チャンピオンシップ 5分5R
○マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/挑戦者)
KO 1R0分38秒 ※右アッパー
●金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST/王者)
※サンドロが第2代王座に就く。
SRCフェザー級王者・金原は、2009年8月の戦極フェザー級GP準決勝で日沖発に判定で惜敗したものの、その後サンドロを破った小見川道大、山本“KID”徳郁といった強豪を破り、現在2連勝中。
4月終わりから5月の終わりまでアメリカ名門ジャクソンズMMAに出稽古。日本に戻ってからサンドロ戦に向けての調整を行い、「サンドロには弱点はありません。怖いというイメージが若干あった」というが、「練習をしていくうちに自信が付きましたね。サンドロと正面衝突して自分のキャリアがどれだけ通じるのかが楽しみでもあります。自分の最大の武器は“MMA”。打撃と寝技だけでは勝てないので、今までの自分を貫いて勝ちたいと思います」と総合力での勝利を誓った。
対するサンドロは、「金原はムエタイ、ボクシングをしっかりやっていて何でもできるイメージはある。穴はないが、攻めるならレスリング。でも、出来ればスタンドで勝負したい。どんな展開でも対応できる準備は出来ている」と自信満々。
初の3分5Rの試合形式についても不安視はなく、「自分としては3R、5Rどちらでも問題はない。出来るだけ早く終わらせるだけ。今回もそうなるよ」と短期決着まで予告した。
金原のベルト返還後、いよいよ試合開始。
1R 両者オーソドックス構え。金原が後方にコーナーを背負った位置で、サンドロは一気に間合いを詰めて、素早いハンドスピードで左から右のワンツーで強烈な右ストレートをヒット! さらに後退した金原が左を放った打ち終わりに、強烈な右アッパー! 体を硬直させた金原が前のめりに倒れたところでレフェリーが試合を止めた。
金原はマットに大の字で動けず。サンドロはヒザをつき天を仰ぎ、号泣。セコンドのペデネイラスらが抱きかかえるようにハグした。見事な秒殺KOで王座を奪取したサンドロは、「コンバンハ。今、英語を勉強していますが、次回は日本語でスピーチしたいです。
子供の頃からの夢が、この舞台で実現した。幸せな気分です。コーチ、チームのみんなに感謝します。今後も日本で戦いたいと思います。アリガトウゴザイマス」とリング上で挨拶。黄金のベルトを誇らしげに掲げて見せた。WEC王者のジョゼ・アルドに、マルロン・サンドロ、ノヴァウニオンの天下はしばらく続きそうだ。
▼セミファイナル(第8試合) SRCライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
○泉 浩(プレシオス/アテネ五輪 柔道銀メダリスト)
TKO 1R4分37秒 ※レフェリーストップ
●イ・チャンソプ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技)
初戦でKO負けも、2戦目Dynamite!!
柴田勝頼戦で早くも白星を挙げたアテネ五輪 柔道銀メダリスト・泉浩。公開練習では、「打撃と柔道の融合技」だという足払いの「泉ショッカー」を披露した。
対戦相手のチャンソプについては、「打撃、気持ちが強い印象があります」と警戒心を強めるも、練習にはフィジカルトレーニングも取り入れており、体の変化も感じているという。夏に日本のリングでの復帰戦が噂されている石井慧との対戦にも、「組まれればやってみたい。やるなら無差別ですね。体重はこっちに合わせなくてもいい」と“元柔道家対決”に意欲を見せていた。
1R チャンソプのワンツーをかいくぐり胴タックルでテイクダウンした泉。サイドからうまくコントロールし、マウント。さらに立ち上がろうとするチャンソプの背後から絞めではなく、パンチを放つ。
しかし、背後からのパンチで抑え込みが甘かったため、チャンソプに立ち上がられてしまう。
立ち上がったチャンソプがロープをつかんだため、イエローカードが出される。チャンソプに大きな右を放つ泉。ロープまで詰めて胴タックルから小内で投げると、一気にマウント! 強烈なパウンドでチャンソプに背中を向かせると、チャンソプの体を両足で伸ばして背後からパウンドを連打! レフェリーが試合を止めた。
柔道とMMAの見事な融合を見せた泉は、リング上で「ありがとうございます。フィジカルトレーングの成果も出ています。徐々に変わった姿を見せます。次もKOで勝ちます」と力強く宣言した。
★第1試合〜第7試合はこちら
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