↑強烈な右ミドル&ローキックで大江を追い回したシラー(右)
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「BREAK-2〜日泰国際戦&MA日本ランキング戦〜」
2010年6月27日(日)東京・新宿FACE
開場15:30 開始16:00
▼メインイベント(第10試合) 日泰国際戦 3分5R
○シラー・トーバンセン(タイ/元ラジャダムナン&オームノーイフェザー級王者)
判定3−0 ※50−47、50−48、50−47
●大江和也(HIMI/MA日本ライト級2位)
MA初の新宿FACE大会は、立ち見客もぎっしりと埋まる超満員の熱気の中、行われた。メインを飾るのは昨年9月の大和哲也戦、今年3月のカノンスック戦と2連敗を喫している大江と、2008年10月5日の藤牧孝仁戦以来の試合となるシラー。元二冠王であるとともに、あのブアカーオからも勝利を収めたことがあるという古豪だ。
1R、シラーが圧力をかけて前に出て強い右ロー、大江はトリッキーな動きから高い蹴りを繰り出していくが、シラーは右ローを狙い打ちにしていく。組み合うとお互いにヒジをガンガン入れていく。
2R、パンチから高い蹴り、そして組んでのヒジ&ヒザで攻める大江だが、シラーは圧力をかけて前に出て、大江のパンチをかわしながらの的確なパンチと右ローをヒットさせていく。大江が飛び込んでくるとカウンターの右ミドルも。
3R、前に前にと出て行ってパンチ、右ローを繰り出すシラー。強力な右ミドル、右ロー。大江は飛びヒザ蹴りを繰り出し、左ミドルを蹴っていくが、シラーに首相撲でコカされる。前に出ても蹴られて下がらされる大江。シラーは右ローを徹底的に狙い撃ち。
4R、右ローを蹴り返して左右のフックにつなぐ大江に、シラーは徹底した右ローと右ミドル。大江の蹴り足を掴んではコカしまくる。
組むとヒジを打ち、首相撲で鮮やかに軽々とコカす。シラーのムエタイ技のオンパレードに、場内は大盛り上がり。シラーのヒジをもらった大江の左頬に大きなコブができ、ドクターチェック。再開後、大江は逆転を狙って左右フック連打で必死の応戦を行うが、シラーは一気呵成に攻めていく。
5R、下がりながらもフック、飛びヒザ蹴りで逆転を狙う大江に、シラーはどんどん前へ出てのパンチと右ロー、組むとヒジ。大江は飛びヒザ蹴りを何度も放つが、組むと逆にヒジ、ヒザをもらう。シラーは右ロー、右ストレート、右ハイキック。顔面前蹴りでふっ飛ばし、リング狭しと大江を追いまくる。
試合終了のゴングが鳴ると、大江はガックリとうなだれ、シラーは両手を広げて歓声に応える。判定は最大3ポイント差をつけて、シラーの勝利となった。
↑魂叶獅が組んでのヒザ蹴りにいこうとした瞬間、野島(右)のヒジがヒット!
▼セミファイナル(第9試合) 交流戦 元王者対決 3分5R
○飛燕野島(契明/MA日本フライ級1位)
TKO 3R1分54秒 ※左ヒジによるカット→レフェリーストップ
●魂叶獅(はまっこムエタイ/元J-NETWORKフライ級王者)
元MA日本フライ級チャンピオンの野島と、元J-NETWORK同級チャンピオンの魂叶獅による“元王者対決”。両者ともここ数戦は勝ち星に恵まれていないため、勝利を手にしたいところだ。
1R、野島はリングを広く使って大きく回り込み、追って来る魂叶獅へ左右フック。ボディもパンチで攻めて再び大きく回り込む。魂叶獅は左ミドルと組んでのヒザで野島を止めにかかる。前蹴り、組んでのヒザ、右ローと魂叶獅の優勢が目立つ。
2R、魂叶獅は前蹴りで距離をとり、野島が回り込みから左右フックを打ってくるとしっかりブロックしてローを返す。特に野島の得意技である左フックは警戒している様子。野島も左ロー、左ミドル。しかし、野島がフックに来ると魂叶獅は組んでのヒザ蹴りに持ち込み、追撃弾を許さない。
3R、リングを広く使って動き回る野島は左右のフック、魂叶獅はボディストレート、左ミドルでその野島を追いかけていく。魂叶獅が攻撃の手数を増やし、流れが傾いたかに思えたその瞬間、魂叶獅が組んだところへ野島が左ヒジ!
この一発で魂叶獅の左側頭部から鮮血が流れ落ち、大量出血。ドクターチェックとなり、魂叶獅は試合続行を訴えたが、ストップとなった。
↑コツコツと右ローを蹴り続けて、KOにつなげた康(左)
▼第8試合 MA日本ウェルター級 次期王座挑戦者決定戦 3分5R
○風天乃康(谷山/同級3位)
KO 3R1分47秒 ※右ローキック
●大麻純一(武勇会/同級2位)
連勝で勢いに乗る康と2連敗中の大麻。両者は1Rから激しい打ち合いを展開し、場内を盛り上げる。左右フックでガンガンと前へ出る大麻に、康は蹴りで応戦。右ローをコツコツと的確に当てていく。途中、大麻との打ち合いに応じる場面もあったが、左右ローを中心に攻めて強い右ローで早くもダメージを与えた。
2R、フックとアッパーで前へ出て攻める大麻に、康は組んでのヒザ蹴り。これが確実に大麻を削り、康は左ミドルで追い討ち。さらに右ローでダメージを与え、大麻は次第に手数が減っていく。
3R、康は離れて右ロー、大麻が左右のフックで入ってくると組んでのヒザ、離れると左ミドルと確実にダメージを与えていく。右ローをもらう度にグラグラと揺れる大麻。康の右ローでついに耐え切れずダウンを喫すると、康は右ローを連発。一方的な展開となり、レフェリーが試合をストップした。
↑パンチで向かってくる滝口を右ミドルで迎え撃つメコーレック(左)
▼第7試合 日泰国際戦 3分3R延長1R
○メコーレック・ソーキングスター(タイ/元イーサンライト級王者)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●滝口“PITBULL”潤(チームピットブル/元MA日本スーパーフェザー級8位)
※本戦は30−30、30−28、30−30
1R、ローからパンチで突っ込む滝口にサウスポーのメコーレックは組んでのヒザ蹴り。これに対応できず、滝口はボディを攻められる。2R、いきなりロープ際に下がったメコーレックは待ちの姿勢で、滝口が入ろうとするところを前蹴りと左ミドルで狙い撃ち。滝口も警戒して見合いが続く。滝口が意を決してフックで飛び込むと、メコーレックはテンカオを突き刺す。
3R、滝口が前へ来るところにミドル、ローを蹴るメコーレック。滝口は飛び込んでのボディはヒットするが、フックを打つと組み付かれてしまいパンチの距離にならない。バテ気味のメコーレックだが、待ちの姿勢で入ってくるところを狙い撃ち。
判定はドローで延長戦に突入すると、バテたメコーレックは徹底して組んでのヒザ蹴り。滝口はガムシャラにロープを背負ったメコーレックへフックを放っていくが、カウンターの右ミドルとテンカオをもらってしまう。メコーレックは滝口が攻めてこないと自分から右ミドルとヒザ。パンチで倒しに行った滝口だが、クリーンヒットは奪えず、逆にカウンターの蹴りをもらってメコーレックが判定勝ちした。
▼第6試合 MA日本ミドル級ランキング戦 3分3R
○宮本寛之(花澤/同級3位)
判定3−0 ※三者とも30−28
●北見朋久(JMC横浜/同級5位)
▼第5試合 MA日本ライト級ランキング戦 3分3R
○佐藤 琉(JMC横浜/同級7位)
KO 3R23秒
●田中秀和(橋本道場/同級3位)
▼第4試合 交流戦 3分3R
○水落洋祐(はまっこムエタイ/元全日本ライト級3位)
KO 2R2分27秒
●勇苡馳(Studio-K/MA日本ライト級4位)
▼第3試合 MA日本スーパーフェザー級 ランキング戦 3分3R
△佐久本裕(菅原道場/同級6位)
ドロー 判定0−1 ※30−30、30−30、29−30
△藤澤大樹(HOSOKAWA/同級7位)
▼第2試合 MA日本ウェルター級 ランキング戦 3分3R
○諸岡直人(Kインター柏/同級9位)
KO 1R2分27秒
●雪丸(真樹ジムアイチ/MA日本スーパーライト級9位)
▼第1試合 交流戦 3分3R
○マーツ(PCK)
KO 3R2分45秒
●JYO(大誠塾)
▼オープニングファイト第4試合 バンタム級 新人王トーナメント準決勝 2分3R
○宮元啓介(橋本道場)
KO 1R1分10秒
●藤枝 亮(士道館ひばりが丘)
▼オープニングファイト第3試合 バンタム級 新人王トーナメント準決勝 2分3R
○渡部 博(士道館ひばりが丘)
TKO 1R1分56秒
●菅原 充(PCK)
▼オープニングファイト第2試合 フェザー級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
○キューピー晋大(HOSOKAWA)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−26
●松本光平(習志野)
▼オープニングファイト第1試合 ジム対抗戦 スーパーライト級 2分3R
○田中正臣(谷山ジム大和)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●井上エイト伸也(士道館本部)
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