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【パンクラス】近藤有己がドロー防衛、清水清隆はTKO勝ちで初防衛に成功

2010/07/04


パンクラス
「PANCRASE 2010 PASSION TOUR」

2010年7月4日(日)東京・ディファ有明
開場12:00 開始13:00



▼メインイベント(第7試合) ミドル級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分3R
△近藤有己(パンクラスism/王者)
ドロー 判定0−0 ※三者とも30−30
△久松勇二(和術慧舟會TIGER PLACE/挑戦者・同級3位)
※近藤が3度目の防衛に成功。

 4月に王座統一戦で暫定王者から正規王者になった近藤が、早くも3度目の防衛戦に臨む。1年間の休養から復帰後、3勝1分の近藤だが、その唯一のドローとなったのが久松だ。昨年10月25日の初対決から9ヵ月、今度は完全決着なるか?

 パンクラスに参戦して丸9年で初のタイトルマッチを迎えた久松は「その後の近藤選手の試合を見たら私とやった時は別人のようで、あの調子でやっていたら倒されていたんじゃないかと思い、途方に暮れています」と試合前にコメントしたが、入場時に引き連れてくるピンク軍団を増員して試合に臨んだ。

 1R、右ミドルキックで先制した久松に近藤が右フック。その後は両者どっしりと構えて見合いながらロー、パンチを交換していく。圧力をかけて前に出ようとする久松だが、近藤は下がらない。ラウンド終盤、久松がパンチとローのコンビネーションをヒットさせる。

 2R、巧みに左ミドルを当てて行く近藤。久松のローはしっかりとカットしていく。さらに右へ回り込みながらの右ロー。久松がパンチを繰り出すと右フックを被せる。久松も右ミドルを蹴りつつ、パンチとローのコンビネーションで上下に揺さぶっていく。

 3Rも右ローを蹴りつつ、巧みに左ミドルをヒットさせて行く近藤。このラウンドは下がりながら、久松のパンチにカウンターを取りに行く。

 セコンドに檄を飛ばされ、積極的にパンチを放ってローにつなぐ久松だが、近藤はブロック。ラスト30秒で久松がパンチとヒザで攻め込んだが、今回も両者決め手がなくジャッジ三者とも30−30のドローに終わった。

 ドロー防衛を果たした近藤は「久松選手は本当に強いです。自分といい意味で相性が合って大変です。きっと3回目もあると思うので、また懲りずに応援お願いします」と、3度目の決着戦を望んだ。




▼セミファイナル(第6試合) フライ級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分3R
○清水清隆(SKアブソリュート/王者)
TKO 2R3分6秒 ※ドクターストップ
●廣瀬 勲(ストライプル/同級1位/挑戦者)
※清水が初防衛に成功。

 今年2月7日に長期政権を築くかと思われていた砂辺光久を判定で破り、第2代王座に就いた清水が初防衛戦を迎えた。これまでパンクラス本戦成績5勝1分と負け知らずの清水はベルトと無敗記録の両方を守ることが出来るか? 一方の廣瀬は昨年10月の王座決定戦で砂辺に敗れ、ベルト獲得のチャンスを逃している。再び巡ってきたチャンスをモノにすることは出来るか。

 1R、両者きびきびとした動きからパンチの応酬、アグレッシブなのはサウスポーの廣瀬の方。清水はパンチの打ち終わりにローキックを放っていく。清水のパンチで廣瀬のテンプル辺りが切れて流血。残り1分で廣瀬が2度タックルに行くが、テイクダウンは出来ず。スタンドに終始した。

 2R、パンチを打ちながら前に出る廣瀬を清水が右ストレート、左フックで迎え撃つ。これをもらった廣瀬だが、タックルを交えたパンチでアグレッシブに攻めて優勢に立つ。

 しかし、清水の左フックで今度は眉間よりの右目横をカットされてしまった廣瀬。ストップされまいとパンチで攻め込むが、流血が酷くなりドクターチェック。廣瀬は「待ってくださいよ! 待ってくださいよ!」と続行を訴えるが、ドクターストップがかかり、廣瀬が初防衛に成功した。

 そこで、前チャンピオンの砂辺がリングに上がり、「清水選手には悪いけれど、パンクラスのフライ級主役の砂辺です。次、清水選手とやって、1勝1敗(パンクラス本戦以外で対戦し、砂辺が勝っている)なのでケリをつけて判定じゃなくスパッとやりましょう。俺の喧嘩を買ってくれますか?」と対戦をアピール。清水は「砂辺選手の方が年上ですけれど、言わせてもらいます。かかってこい!」と挑戦を受けて立った。




▼第5試合 ライト級 5分2R
△ISAO(坂口道場一族/4位)
ドロー 判定1−1 ※20−19、20−20、19−20
△岩見谷智義 (高田道場/6位)

 1R、踏み込んでの左ジャブを多用する岩見谷が、打ち気になるISAOにタックルするという展開。しかし、ISAOも立ち上がる。スタンドでISAOのパンチに岩見谷がローキックを合わせたが、これはローブローとなり試合中断。再開後、ISAOが左ストレートからの足払いでコカしてサッカーボールキック。岩見谷はすぐにタックルでテイクダウンして上をとる。

 2R、お互いに打ち合いの中でタックルを狙い、テイクダウンを奪い合う。ISAOは投げでテイクダウンを奪うが、岩見谷はそこからしつこいタックルでISAOを立たせず、そのまま寝かせきって試合終了。スプリットデシジョンでドローに終わった。




▼第4試合 バンタム級 5分2R
○赤井太志朗(ノヴァ・ウニオン・ジャパン/同級2位)
一本 1R4分1秒 ※肩固め
●キム・ホリョン(韓国/CMA KORIA 亀尾 異種格闘技)※初参戦

 1R、勢いよくパンチと蹴りで攻めるキムを左フックでダウンさせる赤井。パウンドで追撃し、そのままグラウンドに持ち込みパスガードを狙ったがブレイク。スタンドに戻っての蹴り合い、パンチの打ち合いからキムが組んでいくが、赤井がテイクダウンして上体を抑え込み、ハーフガードから足を引き抜いて肩固めを極めた。


▼第3試合 ウェルター級 5分2R
○圭太郎(圭太郎道場)
判定3−0 ※三者とも20−19
●キム・ソクモ(韓国/TEAM FORCE)※初参戦

▼第2試合 ウェルター級5分2R
○中村勇太(和術慧舟會TEAM T-REX/T-REX JIUJITSU ACADEMY)
TKO 1R2分8秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●窪田幸生(坂口道場一族)

▼第1試合 バンタム級 5分2R
○斉藤 良(和術慧舟會TLIVE)
TKO 1R4分31秒 ※グラウンドキック
●石川良如(P’sLAB東京)

▼パンクラスゲート第2試合 ライト級 5分1R延長3分
○冨樫良介(ALLIANCE)
判定2−0 ※10−9、10−10、10−9
●小畑公史(U-FILE CAMP町田)

▼パンクラスゲート第1試合 フェザー級 5分1R延長3分
○増田良太(GRABAKA)
一本 1R1分59秒 ※チョークスリーパー
●斎藤正臣(高田道場)

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