ワールドビクトリーロード
「SRC ASIA vol.1」
2010年7月4日(日)東京・ディファ有明
開場17:00 開始18:00
▼メインイベント(第10試合) SRCヘビー級ワンマッチ 5分3R
○ショルダーブラザーズ1号 金親尊氏(TEAM TACKLER)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●イ・サンス(韓国/CMA KOREA/TEAM MAD)
1R、ジャブを出しながら前に出る金親がそのままタックルでテイクダウン。ヘビー級の迫力に場内が沸く。立ち上がったサンスに付いて行く金親だが、今度はサンスが投げでテイクダウン。金親も立ち上がる。離れた両者は組み合うとヒザ蹴り、再び離れるとパンチで突進するサンスに金親が組み付く。
ブレイク後、金親がロー菊を2発、組んできたサンスの両脇を差した金親だが、これはブレイクに。左右フックから組み付いてヒザを蹴る金親。サンスも左右フックで反撃。
2R、組み合った両者はヒザ蹴り、サンスがロープに押し付けてヒザとパンチ。金親のフックをかわしてバックを奪うサンス。これはブレイクに。フックで突っ込んでいく金親だがヒットは奪えず、両脇を差してコーナーへ押し込み、ブレイクとなる。
右フックで前に出る金親、サンスも右フックを繰り出し、金親が組むもサンスが後ろへテイクダウン。すぐに立ち上がる金親にサンスも付いて行く。背後からヒザ蹴りを放つサンス、金親はアームロックに捕らえて後方へ投げるが、すぐにサンスがバックを奪う。
3R、右フックを大振りする金親にサンスが組み付く。コーナーへ押し込み、片足タックルに行くサンスだが、金親が両脇を差し返してテイクダウンを奪った。蹴って立ち上がるサンスに組み付き、ヒザ蹴りを入れる金親。サンスはアッパーを打って離れる。
バックについたサンスが後ろからの飛びつき、後ろへの引き込みを仕掛けるが金親は倒れずブレイクに。サンスの右フックに金親が組み付く、サンスがバックを奪うと金親はアームロック。そのまま倒れ込み、上になった金親がパウンド。
残り時間1分、右のパンチを繰り出す金親に、サンスは打たれ続ける。そのままの体勢で試合終了となり、金親が根性の判定勝ちをもぎ取った。
金親は「石井慧選手、俺と勝負しようぜ! 俺にとって石井選手は通過点に過ぎません」と、今秋SRCへの参戦が予定されている石井に挑戦状を叩き付けた。しかし全試合終了後、この件について聞かれた向井徹ワールドビクトリーロード代表は「どうですかね……まだちょっと難しいかもしれませんね。名前のある選手と言っているので、まず石井選手が受けないと思います」と時期尚早であるとの見解を示した。それでも「いい勝ち方をしたので他の大会にも出てもらいたい」と、本戦への出場の可能性は示唆した。
▼セミファイナル(第9試合) SRCウェルター級ワンマッチ 5分3R
○鳥生将大(パンクラスism)
一本 1R2分54秒 ※アキレス腱固め
●ノア・ヴィラヌエバ(アメリカ/TEAM AKEBONO)
1R、両者サウスポー、鳥生が最初からタックルでテイクダウンを奪う。ハーフガードのノアの首を絞めていく島生。起き上がるとアキレス腱固めに行き、カカトで顔面を蹴るノアだったが、鳥生が身体を思い切り反らして締め上げるとたまらずタップ。鳥生が会心の勝利を収めた。
▼第8試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010一回戦 5分2R
○イ・ギルウ(韓国/CMA KOREA/Team POSSE)
KO 1R10秒 ※右フック
●種市彩人(BLUE DOG)
※ギルウが2回戦に進出。石渡と対戦。
「SRCバンタム級ASIAトーナメント2010」1回戦の最終試合は、種市とイ・ギルウによって争われる。1R、両者いきなり足を止めて接近戦でのフックの打ち合い! ギルウの右ショートフックが鮮やかに種市を捉え、僅か10秒という秒殺KO勝ちを飾った。
▼第7試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010一回戦 5分2R
○石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
TKO 1R3分13秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●パンチィー山内(総合格闘技道場コブラ会)
※石渡が2回戦に進出。ギルウと対戦。
1R、両者サウスポーから山内がロー、石渡が右フック。蹴っては下がる山内に石渡は空振りが続く。石渡がジャンプしての右フックから左フック! 倒れ込む山内にパウンドを連打する。すぐに立ち上がった山内はアームロックから石渡を投げる。
スタンドに戻ると、再び石渡の右フックで倒れ込む山内、石渡が鉄槌の連打で追撃し、山内がグッタリしたところでレフェリーストップとなった。優勝候補・石渡が幸先のいいスタートを切った。
▼第6試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010一回戦 5分2R
○江泉卓哉(総合格闘技道場武門會)
判定3−0 ※19−19、19−19、20−20(マスト判定・三者とも江泉)
●島崎太郎(大賀道場)
※江泉が2回戦に進出。佐藤と対戦。
1R、サウスポーの島崎は江泉のローに合わせてバックブロー。島崎に比べるとだいぶ小柄な江泉にロー、ハイキック。江泉が右ローからフックの連打で一気に前へ出る! ローを的確に当てて行く江泉は投げでテイクダウンを奪い、鉄槌を連打していくが、立ち上がった島崎が逆にテイクダウンを奪った。ここで江泉が右目上をカットし、ドクターチェックに。
島崎が上になった状態で再開し、島崎が立ち上がってパウンド。江泉は下からの蹴り上げで応戦する。
2R開始早々、江泉のローキックがローブローとなって試合は一時中断。再開後、島崎がアッパーから組んでのヒザ蹴り、江泉は右フックをヒットさせて連打につなげる。右フックを被弾し、下がる島崎。右ミドル、左ローで優勢に立つ江泉。
残り時間1分で島崎の左フックにより、江泉が再び大量出血。ドクターチェックになる。再開後、パンチでラッシュをかける江泉がタックルでテイクダウン、すぐに立ち上がった島崎がタックルに行くが、テイクダウンは奪えなかった。江泉が体格差をものともせず、判定勝利を奪った。
▼第5試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010一回戦 5分2R
○佐藤将光(坂口道場一族)
判定3−0 ※20−19、20−19、20−20(マスト判定・佐藤)
●岡本飛龍(FREEDOM@OZ道場)
※佐藤が2回戦に進出。江泉と対戦。
1R、お互いにパンチで突っ込んでのローキック、佐藤はハイキックを放って組み付きに行く。離れると佐藤の入り際に左右フックを入れる岡元。佐藤は右のカウンターを入れ、組んできた岡元にヒザを突き上げる。それでも岡元はテイクダウン。
2R、組んでいく岡元だが佐藤が絶え間なくパンチやヒザを出すためテイクダウンは奪えず。パンチ、首相撲からのヒザで攻める佐藤に岡元は組み付く。殴られながらも喰らい付いていく岡元。佐藤はパンチを繰り出して前へ出る。岡元もパンチで押し返し、残り10秒でようやくテイクダウンを奪ったが、ジャッジ3名は佐藤を支持した。
▼第4試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010一回戦 5分2R
○曹 竜也(闘心)
判定3−0 ※19−18、19−19(マスト判定・曹)、19−19(マスト判定・曹)
●ソン・ミンジョン(韓国/パンクラスKOREA)
※曹が2回戦に進出。高橋と対戦。
1R、サウスポーの曹がローで牽制、右へ回り込みながら左ミドル、そしてタックルでテイクダウン。曹が立ち上がってブレイクに。ソンはローからパンチの連打で突進、マウントを奪うと曹が暴れてソンも巧みに上になっていくが、曹は立ち上がることに成功。
胴タックルで再びマウントを奪い、バックマウントからスリーパーを狙うソン。曹が向き合うとマウントのまま肩固めに極めるソンだが、曹は外して立ち上がる。パンチの打ち合いがあり、お互いにテイクダウンを奪ってラウンドを終えた。
2R、左右に大きく回り込む曹にソンが胴タックル、両足を抱えて持ち上げ、テイクダウンするが曹はすぐに立つ。再びテイクダウンしても、曹がローリングして上に。パウンド、鉄槌を叩き込む曹。脇に潜り込んで上を奪い返すソン、それをさらに引っくり返す曹。逆ネルソンの形で締め付ける! そのまま試合終了となり、曹が判定勝ち。
▼第3試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010一回戦 5分2R
○高橋 渉(Laughter7)
一本 2R1分22秒 ※チョークスリーパー
●近藤尚平(U-FILE CAMP登戸)
※高橋が2回戦に進出。曹と対戦。
1R、両手をダラリと下げた近藤はいきなりワンツーを打ちに行く。高橋はタックルでテイクダウン、あっという間にサイドを奪ったが、近藤がローリングで上を奪い返す。そこで高橋は三角絞めの体勢から顔面へパンチ、腕を極めに行く。立ち上がった近藤はパウンド。しかし高橋が引っくり返してマウントを奪い、パンチから腕十字。これは近藤が付いて行き、腕を抜いて離れる。
両足タックルからマウントを奪った高橋がパウンド、バックマウントになって背後からの腕十字。近藤はクラッチとブリッジで凌いだ。
2R開始と同時に飛び蹴りを見舞った近藤だが、高橋は胴タックルでテイクダウン。下から三角絞め、蹴り上げに来る近藤のバックを奪ってスリーパーの体勢に。これがガッチリと極まり、近藤はタップした。
▼第2試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010一回戦 5分2R
○西村広和(和術慧舟會A-3)
判定3−0 ※20−19、20−20(マスト判定・西村)、20−19
●稲津 航(リバーサル)
※西村が2回戦に進出。ジェヒョンと対戦。
1R、サウスポーの両者、ゆっくりと回り込む西村を稲津が追っていく展開。時折、西村が強打を振るう。西村がローキックを数発放っただけで見合いが続く。
2R、見合いから西村が右ロー、稲津は前蹴りとパンチをそれぞれ単発で繰り出していく。一方が出ればもう一方が下がるという展開で両者手数が少なく、消極的注意が与えられる。その後は西村がパンチの数を増やし、稲津が飛んだところで転倒、上になった西村が踏み付けを狙っていったが、稲津は立ち上がる。
稲津がパンチで前へ出たところへ西村が胴タックルでテイクダウン、残り時間30秒、西村が立ち上がってパウンドを落としていったところで試合終了。西村が判定勝利を得た。
▼第1試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010一回戦 5分2R
○ソ・ジェヒョン(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE)
判定3−0 ※20−18、20−19、20−18
●杉田一朗(心温塾/チームZST)
※ジェヒョンが2回戦に進出。西村と対戦。
1R、杉田に打撃で詰められたジェヒョンがタックル、杉田が上になったがジェヒョンは三角絞めからオモプラッタ。上になろうとするジェヒョンの胴に両足を巻きつけて防ぐ杉田が立ち上がる。ジェヒョンはパンチのラッシュからタックルでテイクダウンすると、杉田は起き上がって上からパウンドを狙う。
2R、パンチを打ちに行った杉田にジェヒョンの右フックがクリーンヒット、下がる杉田をパンチで追っていき、テイクダウンを奪ってバックへ。背後から三角絞めを仕掛け、顔面へパンチを連打するジェヒョン! 杉田の顔面は真っ赤に染まり、ジェヒョンはそのまま杉田の腕を伸ばし、脇に抱えたままパンチを連打! 杉田がブリッジで脱出し、場内は大きく沸く。
ジェヒョンのパンチの連打をパンチで迎え撃つ杉田。今度は杉田の飛び込んでの左右フックがヒット! タックルに行くジェヒョンのバックを奪った杉田はマウントを奪いに行くが、ジェヒョンに引っくり返される。判定は腕立て伏せで余力をアピールしたジェヒョンが3−0で制した。
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