7月11日(日)千葉・ウィラサクレック天王台ジムにて、M-1MC『M-1
FAIRTEX SINGHA BEER ムエタイチャレンジ 第35回M-1ムエタイアマチュア大会』が開催された。
今大会ではジュニアのタイトル次期挑戦者決定トーナメントが25kg級から45kg級の5階級で行われた。この勝者は8月29日の大会で王者とのタイトルマッチを行うことになる。
25kg級では、当初出場予定であった東原享介(WSR池袋)が欠場となり、陸(パワーオブドリーム)がシード権を獲得。浦橋弘和(晴山塾)と優音(藤原)が激突し、判定で優音が勝利。陸と優音は幾度となく拳を交えているが、いずれも陸が勝利を収めている。
優音にとっては陸への勝利が一つの壁となっているようだ。両者共に機敏なフットワークを活かしつつも、前に出て打ち合う姿勢が見られ、手数でやや上回った優音が勝利を収めると共にリベンジを果たした。
30kg級では、次期挑戦者最有力候補である服部柊斗(WSR蕨)が敗れるという波乱が起きた。その服部から勝利を奪ったのが高野草子(晴山塾)だ。その高野と溝口達也(尚武会)が次期挑戦権を巡って激突。
リングを回り、距離を取る高野に対し、溝口はとにかく前に出るという対照的な展開となる。接戦の末、溝口が次期挑戦権を獲得した。王座を奪われた稲垣柊(WSR蕨)とのリベンジマッチが実現することとなった。
35kg級では、6月13日にWINDY
Super Fight 35kg級王者となった須永大護(K-RIVER)が二冠王者を狙うべくトーナメントに参戦。また、二階級制覇を狙う名倉彗悟(堀切KMC桜)も参戦。伊藤珠羅(パワーオブドリーム)と黒木翔太(尚武会)が加わり、次期挑戦権を巡って激突。
勝ち上がってきたのは名倉と須永だった。中盤まではほぼ互角に見えたが、終盤で名倉が首相撲とミドルを的確に使い分け、名倉が次期挑戦権を獲得。前回のタイトルマッチ同様、絶対王者の伊藤紗弥(尚武会)へのリベンジマッチの機会がタイトルマッチという形でまた巡ってきた。
40kg級では、極真空手のジュニア世界王者の天心(K-RIVER)、WINDY
Super Fight 40kg級王者のYOSHIKI(パワーオブドリーム)、前WINDY Super
Fight 35kg級王者の末永勇一(K-RIVER)、龍馬(パワーオブドリーム)の豪華メンバーが集結。パワーオブドリームvsK-RIVERのジム対抗戦という図式で次期挑戦権を争うことに。
決勝へ駒を進めたのは天心と末永であった。奇しくも同門対決となった。互いに手の内を知り尽くしていることもあり、様子を見ながらの攻防となった。手数で上回った天心が同門対決を制し、次期挑戦権を獲得。
45kg級では、梶颯(WSR蕨)、佑馬(パワーオブドリーム)、大樹(パワーオブドリーム)、Rei(WSR蕨)が参戦。決勝に駒を進めたのは梶と佑馬。終盤に的確に右ローやミドルを打ち分けて有効打を稼いだ梶が次期挑戦権を獲得。小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)とのリベンジマッチが早くも巡ってきた。
今大会では5階級で次期挑戦者決定戦が行われたが、うち30kg級、35kg級、45kg級の3階級では前回のタイトル戦のリベンジマッチとなった。ワンマッチでは、25kg級王者の安本晴翔(士道館橋本道場)が参戦。回転の速いパンチを武器に試合を終始コントロールし圧勝。王者としての風格が表れた試合内容であった。
試合終了後、タイトルの次期挑戦権を獲得した選手達は、タイトルマッチへの意気込みを次のように語っていた。
25kg級 優音(藤原)
「勝ってチャンピオンになりたいです」
30kg級 溝口達也(尚武会)
「タイトルマッチ、頑張ります!」
35kg級 名倉彗悟(堀切KMC桜)
「チャンピオンになれるように頑張ります!」
40kg級 天心(K-RIVER)
「絶対勝ちます!」
45kg級 梶颯(WSR蕨)
「みんな強いけどとにかく全力を尽くします。そして、相手に全てをぶつけます!」
次回大会は8月29日(日)に開催され、この日に全階級のタイトル戦が行われる予定となっている。
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