谷山ジム 「ビッグバン 統一への道 其の弐」 2010年7月31日(土)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▼ダブルメインイベント(第10試合)70kg契約
3分3R K-1ルール ○城戸康裕(谷山/2008年K-1 WORLD MAX日本王者) KO 1R1分35秒 ※左ハイキック ●キム・ウジュン(韓国/大韓格闘技協会 ジュニアミドル級王者) 2007年12月2日以来、約3年8カ月ぶりにディファ有明のリングに立った城戸。現在は佐藤嘉洋、龍二、ヴァヒャド・ロシャニに敗れて3連敗中だけに是が非でも勝ち星が欲しいところだ。 1R、城戸はしっかりとガードを上げてウジュンの前足に強烈なローを蹴る。ウジュンはこのローに反応できず、城戸がこのローでウジュンの足を止める。さらに城戸は構えをサウスポーにスイッチしながら左ミドル、奥足へのロー。じわりじわりとウジュンにダメージを与えていく。 そして城戸のローで表情をゆがめるようになったウジュンに、城戸が構えをスイッチして左ハイキック! これがウジュンの顔面を捉えて後方にダウン! 鮮やかな蹴り技で城戸が見事なKO勝利を収めた。
▼ダブルメインイベント(第9試合)59kg契約 3分5R ヒジあり ○駿太(谷山/WMAF世界フェザー級王者) 判定2−1 ※48−49、48−47、48−47
●蘇我英樹(市原/新日本キックボクシング協会/日本フェザー級王者) これまで現役王者がアウェーで他団体の現役王者と闘うのなかった新日本キックボクシング協会。しかし今大会では新日本キックの現役王者である蘇我が谷山ジムの主催興行に乗り込み、WMAF世界フェザー級王者の駿太と対戦。駿太への声援はもちろんのこと、形的にはアウェーになる蘇我だが、応援団からは大蘇我コールが起きる。 1R、細かいパンチのフェイントから右ローを蹴る蘇我。駿太は蘇我がパンチで来るところに左の縦ヒジ、右ミドル、右ローを蹴っていく。蘇我が右ストレートで飛び込んで、左フックから右ロー。駿太はローとミドルを細かく蹴って、パンチの間合いではヒジ打ちを狙う。 2R、ここも右ローと右ミドルで前に出て行く駿太。距離が詰まればヒジ打ちを繰り出す。しかし蘇我もパワフルな左右のローを蹴って、パンチで駿太を下がらせる。そして蘇我の左フックが駿太の顔面を打ちぬき、駿太がダウン! 会場のボルテージが一気に上がる!
しかし立ち上がった駿太もここから下がるのではなく反撃を開始。駿太が右ストレートとヒジ打ちで前に出れば、蘇我も右アッパーや左フックを叩き込み、試合が激しさを増していく。 3R、2R以上に手数を増やして前に出ていく駿太。右ミドル、右ロー、右ストレート、右ヒジと怒涛の攻撃で蘇我を下がらせる。蘇我も駿太のパンチの打ち終わりを狙って左フック、右アッパー。
このパンチで駿太がバランスを崩す場面もあったが、駿太の手数は止まらず。駿太は蘇我をロープまで詰めると右ストレート、そして右ヒジ! これで蘇我が後方に大きくバランスを崩すが、何とかロープにもたれかかるようにして、ダウンだけはまぬがれる。 4R、蘇我は距離を取りながらパンチから右ロー。この右ローを確実に当てて駿太のバランスを崩す。さらに蘇我は駿太のガードの間にアッパーとフックをねじ込んでいく。息を吹き返した蘇我の攻撃を受ける駿太だったが右ミドル、右ミドルからの右ストレートで前進。ラウンド後半は両者ともに手数が減るが、それでも意地を張り合うようにローを蹴り続ける。 5R、駿太は右ミドルを蹴って、そこから右ストレート。どんどん前に出て蘇我を下がらせる。駿太の右ミドルで脇腹が真っ赤になる蘇我だったが、少しでも駿太の攻撃が止まれば右アッパーと左フックを叩き込む。それでも駿太は下がらず右ロー、右ヒジ、右ストレート! 蘇我は駿太の攻撃をもらっても必ずパンチを返すが、前に出続けるのは駿太だ。試合はどちらも手数を止めることのない、フルラウンドの激闘となった。 判定はジャッジ1名が49−48で蘇我となったが、残り2名は48−47で駿太を支持。僅差のスプリット判定で駿太が勝利を収める結果となった。しかしこの判定が告げられると、結果に不満を感じた蘇我の応援団がリング下まで駆け寄り、レフェリーや駿太に対して猛抗議。客席でも乱闘騒ぎが起こり、場内は一時騒然となった。 しかし試合後、敗れた蘇我は「倒せなかったのは不満だけど、いい試合が出来て満足している。自分はこういうギリギリの攻防をやりたいし、駿太選手は自分が思っていた以上に強かった。試合中もちょっとでも気を抜いたら負けると思ってました。判定で色々と揉めたみたいだけど、自分はいい試合が出来て良かったと思っている」とコメント。 勝者の駿太も「今日の試合は僕の負けです。判定になった時に負けたと思ったし、自分がホームで試合をやって、ああいう判定になったのは嫌だなと思いました。きっと蘇我選手がダンを取っていたから、最後は出てこなかったんだろうし、そこでダウンをとれなかった自分の負けです。 今回は蘇我選手と試合をやれるということで、練習から緊張していて、試合も含めてすごくいい経験になりました。蘇我選手も気持ちよくていい人で、僕は蘇我選手と試合をやれてよかったです」と話し、団体の垣根を越えて実現した一戦で激闘を繰り広げたことを互いに称え合った。
▼セミファイナル(第8試合)65kg契約 3分3R K-1ルール ○チョンディーン・チュワタナ(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級5位)
判定2−0 ※30−30、30−28、30−29 ●西川康平(ティダマンディ八王子/J-NETWORKスーパーライト級7位) ▼スペシャルマッチ(第7試合)エキシビション2分2R
−HIROYA(フリー/2008K-1甲子園王者) エキシビジョンのため勝敗なし −谷山俊樹(谷山) ▼第6試合 ウェルター級 3分3R
○光浩(谷山) 判定2−0 ※29−29、30−29、30−29 ●コタロー(MASC) ▼第5試合 ヘビー級 3分3R K-1ルール
○高荻ツトム(チームドラゴン) TKO 2R1分9秒 ※セコンドからのタオル投入 ●戦闘竜(チームファイティングドラゴン) ▼第4試合 70kg契約 3分3R K-1ルール
○アスガル・ギベチ(イラン大誠塾/イランキックミドル級王者) 判定3−0 ※3者とも30−28 ●濱崎一輝(シルバーアックス) ▼第3試合 ミドル級 3分3R
○貴之ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス/J-NETWORKミドル級2位) KO 2R1分16秒 ※左ヒザ蹴り ●山床修一(拳心会/硬式空手道重量級優勝) ▼第2試合 スーパーフェザー級 3分3R
○KING(土浦/MA日本同級2位) 判定2−0 ※29−29、30−29、30−28 ●片岡広樹(ダイケン/元MA日本同級9位) ▼第1試合 バンタム級 3分3R
○宮元啓介(橋本道場) 判定3−0 ※29−28、30−28、29−28 ●菊池洋次朗(ウィラサクレック・フェアテックス) |