はまっこムエタイジム
「MuayThai Wave from YOKOHAMA9」
2010年8月8日(日)神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール
開場15:00 開始16:00
▼メインイベント ウェルター級 3分5R
○テープスティン・プンパンモアン(タイ/プロムエタイ協会ウェルター級王者/ルンピニー&ラジャダムナンスタジアム認定同級1位)
KO 2R35秒 ※右ヒジ
●ダイスケ・ルークハマッコ(はまっこムエタイ)
2年前、同じ赤レンガ倉庫にプロムエタイ協会ウェルター級王者サイヨーク・プンパンモアン(タイ)を上陸させたはまっこムエタイ主催興行が、またしても現役のプロムエタイ協会ウェルター級王者を招聘。今年4月にチャンピオンになったばかりの20歳、テープスティンはその肩書きに加え、ムエタイの二大殿堂ルンピニー&ラジャダムナンスタジアム認定同級1位というまぎれもないトップファイターだ。
サイヨークを迎え撃ち、1R2分30秒、ジャンピング左ハイキック一発でマットに沈められたダイスケは「またしても“本物”が来た、と感じました」と今回はテープスティンに挑む。
1R、サウスポーのテープスティンが右に左にと構えを変えながら左ハイキックを繰り出すと、あまりのスピードの速さに場内は大きくどよめく。これは空振りに終わらせたダイスケだが、テープスティンはなおも左ハイキック、左前蹴り。ダイスケも右ストレートと右ハイキックを返すがかわされる。
ジャブ、左ハイキック、左前蹴りで距離をとるテープスティンは、組み際に左の縦ヒジ! この一発でダイスケが両膝をついてダウンする。立ち上がるとボディを叩きに行くダイスケだが、テープスティンは強い左ミドルを返す。ラウンド終了間際にも左縦ヒジをヒットさせ、余裕の表情で1Rを終えるテープスティン。
2R、前に飛んでいくような左ミドルで襲い掛かるテープスティン。圧力を強め始めたと感じられた瞬間、左ミドルから右ヒジ! ダイスケはテープスティンにしがみつくようにしてダウン! 目がうつろでなかなか立ち上がれず、レフェリーはテープスティンのKO勝ちを宣告。テープスティンは両手を広げて笑顔で観客のどよめきと祝福の声を受け、大会MVPも獲得した。
▼セミファイナル 61.00kg契約 3分5R
○モンコンデート・シットウウボン(タイ/ONE’S GOAL/元ラジャダムナンスタジアムフェザー級7位)
判定2−0 ※50−49、48−50、50−48
●水落洋祐(はまっこムエタイ)
昨年は桜井洋平をKOするなど『Krush』で大活躍、今年は2月上旬にルンピニー、2月下旬にムエマラソンとタイで2試合を経験。6月にはMA日本キックのリングに上がり、ライト級4位の勇苡馳をKOしている水落。今回はホームリングで、札幌のキック大会『BOUT』にて木村天鮮・菅原勇介と対戦している元ランカーのモンコンデートを迎え撃った。
1R、水落は右ローと左インローをかなりの数当てていくが、モンコンデートもテンカオから組んでのヒザ蹴り、ヒジで応戦。水落はボディを叩きつつ、回り込んでのロー。モンコンデートは最初は見ていたが、後半は前に出て攻め始める。
2R、水落のワンツー、右ローに足を上げ始めるモンコンデート。ダメージは明らかだ。しかし、テンカオと組んでのヒザ、離れると前蹴りで突き放し、水落が蹴るとその蹴り足をキャッチしてコカしまくる。どんどん前へ出て首相撲に持ち込み、ヒザ蹴りからもコカす。
3R、パンチで迫る水落にモンコンデートは組んでのヒザ蹴り。ブレイク→水落がパンチ→モンコンデートが組んでのヒザ蹴りという展開が繰り返される。
4R、ボディを打って組んでのヒザ蹴りでも勝負する水落。両者組んでのヒザ合戦となる。水落はしつこいヒザに苦しめられながらも、突き放してショートの右ストレートと右アッパー。モンコンデートはひたすら組んでのヒザ、水落も負けじとヒザを蹴り返していく。
5R、モンコンデートの左ハイキックと水落の右ローの応酬に場内が沸く。パンチで倒そうと前に出る水落に、モンコンデートは左ミドルを連打し、さらに組んでのヒザ蹴り。水落もヒザの蹴り合いを挑むが、しつこいモンコンデートのヒザが優る。
組まれることで右ローも蹴れなくなり、僅差でモンコンデートに凱歌が上がった。
▼第7試合 フライ級 3分5R
△ペットナムヌン・プンパンモアン(タイ)
ドロー 判定1−0 ※49−47、49−49、49−49
△魂叶獅(はまっこムエタイ/元J-NETWORKフライ級王者)
今年1月、1年4カ月ぶりに復帰するもムエロークで勇児にドロー、3月のMAでは加藤竜二に判定負け、6月のMAでも飛燕野島にTKO負けと苦戦が続いている魂叶獅。そんな中、地元で迎える相手は18歳の新鋭でルンピニースタジアムを主戦場にするペットナムヌンだ。
1R、魂叶獅は右ローを主軸に左ミドルを蹴っていく。右ローが何度も強烈に決まる。ペットナムヌンも右ローを返しながら飛びヒジ、二段前蹴りとトリッキーな技を見せつつ、テンカオを突き刺してくる。
2R、ペットナムヌンは前蹴りを連発し、魂叶獅はボディを攻めつつ左右ロー。ペットナムヌンが要所要所でテンカオを突き刺してくるが、やや魂叶獅のペースか。ペットナムヌンが組んでくると突き放してボディストレート。
3R、ペットナヌムンがパンチから組んでのヒザ蹴りを多用し、離れるとテンカオ。さらにボディストレートと魂叶獅のボディを狙い撃ち。魂叶獅は組まれながらも右ローでダメージを与えていくが、ペットナムヌンのしつこい首相撲に苦しめられる。
4Rが開始されると両者はいきなり足を止めてのパンチの打ち合い!
小休止するとペットナムヌンは魂叶獅が前へ出てくるところに右ローを連発し、組んでのヒザ、組み際のテンカオ、さらに魂叶獅が組んでくるところに振りかぶって打ち下ろすようなヒジを何度も突き刺す! これで魂叶獅の顔が腫れる。
5R、やはり魂叶獅が前へ出てくるところに振りかぶって打ち下ろすようなヒジを合わせ、組んでのヒザ蹴りかテンカオを突き刺すペットナムヌン。魂叶獅はパンチで行くが先手を取られる状態。ペットナムヌンは飛びヒザ蹴りや顔面前蹴りなどの派手な技も繰り出し、前半の右ローとボディのダメージを帳消しにした感がある。
判定はジャッジ1名がペットナヌムンに2ポイント差をつけたが、ドローとなった。
▼第6試合 ウェルター級 3分5R
○押田伸之(はまっこムエタイ)
KO 3R53秒 ※3ノックダウン
●中川靖文(Kインター柏)
▼第5試合 バンタム級 3分3R
△シンダム・M16ムエタイスタイル(タイ/M16ムエタイスタイル)
ドロー 判定1−1 ※30−29、29−30、29−29
△Mr.ハガ(北流会君津)
▼第4試合 フライ級 3分3R
△古田恭人(はまっこムエタイ)
ドロー 判定1−1 ※30−29、29−30、29−29
△山田浩史(チームゼロス)
▼第3試合 フェザー級 3分3R
○プンダム・M16ムエタイスタイル(タイ/M16ムエタイスタイル)
判定3−0 ※29−28、30−29、30−29
●工藤航聖(S.V.G)
▼第2試合 フェザー級 3分3R
○大凛ZLS(チームゼロス)
判定3−0 ※30−29、29−28、30−29
●釜石龍馬(北流会君津)
▼第1試合 ライト級 3分3R
○高遠健太(谷山)
KO 2R1分6秒 ※右ストレート
●河西和浩(峯心会)
ベストバウト賞=第5試合 シンダム・M16ムエタイスタイルVSMr.ハガ
大会MVP=テープスティン・プンパンモアン
特別賞=ペットナムヌン・プンパンモアン
ベストレフェリー賞=佐藤孝也
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