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【DEEP】今成正和が完封防衛!福田力は死闘の末、桜井隆多にTKO勝ちで初防衛に成功

2010/08/27



DEEP事務局
「DEEP 49 IMPACT」

2010年8月27日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00

▼メインイベント(第11試合) DEEPバンタム級タイトルマッチ 62kg以下契約 5分3R 5ジャッジ
○今成正和(Team-ROKEN/王者)
判定5−0
●宮下トモヤ(パワーオブドリーム/挑戦者)
※今成が2度目の防衛に成功。

 チャンピオンの今成は、4月の寺田功戦以来、約4カ月ぶりの試合となるが、盟友・青木真也とともに調整。挑戦者・宮下の得意技フロントチョークについて「ギロチンは怖いですね。対策は特に立ててない。なるべく頭を(相手の脇の下に)入れないようにしている」と淡々と答えている。

 煽りVTRでは、ふだんあまり褒めてくれないという佐伯代表から「褒められたい」と王座防衛に意欲を見せた。

 一方の宮下は、「今成選手のことは昔から知っている選手でまさか対戦するとは思っていなかった。プロになる前にROKENに行って一緒に練習したことがあり、その頃からめちゃくちゃ強くて極められまくっていた。ベルト以上に尊敬している人と対戦できることに価値がある」と憧れの存在だった今成との一戦に興奮。

 パワーオブドリームでの練習仲間である三崎和雄がSRCで激闘を繰り広げたことにも刺激を受け、「ああいう試合が理想です。全力を出せなかった時点で自分の負け。(フロントチョークは)流れで極めていきたい」と意気込みを語った。

 日本国家吹奏の後、タイトルマッチ宣言。今成のセコンドには青木、リング下には北岡悟。宮下のセコンドにはGRABAKA山崎、リング下には三崎、横田一則らの姿がある。

 1R いきなり中央を取った宮下に、今成はシングルレッグタックルから組み付き、サイドにつく。片足立ちでバランスを取る宮下に、今成は離れてミドルキック! しかし、宮下もひるまず前進すると引き込む今成のインサイドに入っていく。頭を上げた宮下に、センタク挟みから三角絞めに入る今成! 宮下は右ヒジを張って耐えると脱出! 再びインサイドに飛び込んでいく。下から両手をつかみコントロールしようとする今成は、横三角から宮下の足も取り引き込むが、宮下も対処し、インサイドからパウンドを放ったところで白熱の1Rが終了。

 2R 宮下の足下に滑り込んでアキレスを極めにいく今成。宮下が足を抜きにかかると、そのままバックを奪いにいく。正対しようとする瞬間を三角絞めに狙う今成。宮下はパウンドから体を離し、上からキックを放つ。

 パンチで飛び込む宮下に、今成は引き込み。宮下が左手をつくとすかさずラバーガードにいくが、宮下も胸を張って脱出。立ってはワンツーで飛び込む宮下に今成は抱きついての引き込み。クローズドガードで下から鉄槌を放つ。

 3R またも足下に滑り込む今成の手を宮下はしっかり切ると、インサイドからパウンドも連打は出来ず。さらに、体を離して飛び込むと、今成は下から腕十字!

  しかし、宮下もしっかり両手をロックし、今成の足を外すと、インサイドからパウンド狙い。体を離しパンチで前に出る宮下に今成は離れ際に得意のミドル。ガードした宮下は再び引き込む今成のインサイドに入っていく。下から三角で固め、鉄槌を連打する今成。宮下もすぐに抜くと、猪木×アリ状態からのキック。抱きつき、引き込む今成を突き放したところで3Rが終了。

 判定は5-0で今成。決定機を作りながらも極め切れなかった今成は、「すっきりしなくてすみません。もっと分かりやすい試合をします」と反省の弁も、王座防衛に安堵の表情を浮かべた。




▼セミファイナル(第10試合) DEEPミドル級タイトルマッチ 83.9kg以下契約 5分3R 5ジャッジ
○福田 力(GRABAKA/王者)
TKO 2R32秒 ※ヒザ蹴り→場外転落
●桜井隆多(R-BLOOD/挑戦者)
※福田が初防衛に成功。

 王者・福田と挑戦者・桜井はこれで3戦目。2008年2月と2009年2月に2度対戦し、福田が2勝している。

 王者として初防衛戦を迎える福田は「(桜井は)いいライバルだと思っている。お互いに手の内は知っている。形を持っていて、アームロックとかそういう形になれば絶対に取れるというものがあるので、出来るだけ自分のペースで闘いたい」と、相手のペースに引き込まれないことが勝敗を分けるポイントだと分析。岡見勇信や菊田早苗らとの練習で組み技・寝技の力も伸びているという。

 2月の金原弘光戦以降、約半年ぶりの試合を迎える福田に対し、桜井は5月にポーランド遠征を行い、SRCミドル級王者ジョルジュ・サンチアゴと対戦したマメッド・カリドヴと勝ちに等しい引き分けを演じている。

 桜井は福田について、「自分とやった時よりも進化している。前回はああいう感じ(試合直後に足を痛め、KO負け)で終わったけど、紙一重だと思っているので差はない」と分析。「自分が動いていけばいい試合になる。(マメッド戦を踏まえて)一本かKOじゃないとダメだなと感じている」と完全決着を予告した。

 日本国家吹奏の後、タイトルマッチ宣言。福田のセコンド周りには三崎和雄の姿も。

 1R サウスポーの福田の左ローからスタート。桜井は頭を下げて組み付いて押し込むが、福田が強い組みからの投げで桜井が本部席へ落ち、ゴングに頭をぶつける。3分間のインターバル後、27秒から試合再開。桜井のアゴ下に頭をつけて再三、テイクダウンを狙う福田だが、桜井も倒れず。右から左を放つ福田に、桜井も強い右! さらにクリンチアッパーを放つ。

 序盤から激しい打ち合い。組み付いて横についた福田がテイクダウン! マウントを奪うと強いパウンドに桜井は流血。背後からパンチを放つ福田に、正対する桜井! 場内は大歓声。今度は福田の顔面からの出血でドクターチェックが入る。

 試合再開! 高山VSドン・フライ戦を思い起こさせる互いに首を押さえてのノーガードのパンチから、福田が連打でコーナーに詰めての強烈なヒザ! しかし、桜井もコーナーを背にして激しく打ち返す。

 互いに朦朧としながらの2R開始のゴング。福田の左ミドルで動きが止まった桜井に、福田はロープに詰めて首を押さえてのアッパーの連打! しかし、桜井も息を吹き返し、福田の首を押さえてアッパーを打ち返していく。ほとんどノーガードの壮絶な打ち合いに場内は大歓声。

 福田のボディへのヒザ蹴りで、桜井はダウン気味に場外へ背中から落ちてしまう。かろうじてリング下のジャッジが受け止めたものの、危険な状態。桜井は場外でダウンしたまま。リング上では協議が行われる。協議後、試合終了のゴングが鳴らされた。

 レフェリーから観客にマイクで「福田のボディへのヒザ蹴りが効いてのTKO」とコールされ、桜井はセコンドの肩を借りて顔をくしゃくしゃにして悔し涙を浮かべながら退場した。

 タイトルを防衛した福田は、リング上で「今日は最後があまりいい形じゃなかったけど、桜井さんがどんどん来てくれたので、アグレッシブに出来た」と、挨拶。「もっと強くなれるように頑張ります」との言葉に、場内から大きな拍手が送られた。王座初防衛に成功した福田は、これで噂される海外再挑戦となるのか !?




▼第9試合 83.9kg以下契約 5分2R
△金原弘光(UKR)
ドロー 判定0−0
△RYO(ランズエンド・ZERO-ONE MAX)

 2月のDEEPで福田と激闘を演じた金原。対するは6月DEEP金網大会で柴田勝頼に勝利しているRYO。

 1R 強い右ローを先に繰り出したRYO。対する金原もサウスポーからロー、左ハイを蹴り返していく。詰めて四つに組んだ金原。コーナー際で体を入れ替えたRYOが押し倒すが、逆に金原が上に。インサイドから鉄槌。RYOの足を振ってパンチで飛び込むが、RYOもデフェンス。下から足を利かし、鉄槌を返す。金原は右足をまたぎ、ハーフになったところで1Rが終了。

 2R開始早々、コーナー際でテイクダウンした金原。しかし、RYOはすぐに立ち上がる。なおもしつこく片足をたぐる金原に、RYOは足を引き抜いていく。左ローを当てる金原。組み付いても、RYOのアゴ下に頭を入れてコーナーに押し込むが、投げから上を取ったのはRYO。金原も背中をつけたままにせず、巧みに立ち上がる。

 激しい四つ組み争いから、コーナーに押し込む金原。ブレークから右のパンチとともに組み付いたRYOは、そのままテイクダウン。すぐに金原がシングルレッグタックルから立ち上がったところで、2Rが終了。

 勝敗は判定へ。ジャッジは3者ともにドローで引き分けとなった。


▼第8試合 83.9kg以下契約 5分2R
○藤井陸平(和術慧舟會RJW)
TKO 1R3分52秒 ※右フック
●飛鷺輝(X-FORCE)

▼第7試合 77.1kg以下契約 5分2R
○渡辺良知(AACC) 
判定3−0
●キム・ドンヒョン(韓国/CMA KOREA/TEAM MAD)

▼第6試合 70.3kg以下契約 5分2R
○岸本泰昭(総合格闘技道場コブラ会)
判定3−0
●伊藤有起(ALLIANCE)

▼第5試合 62.0kg契約 5分2R
○赤尾セイジ(NEX)
判定3−0
●小森亮介(吉田道場)

▼第4試合 62.0kg契約 5分2R
○和田竜光(吉田道場)
一本 1R4分8秒 ※チョークスリーパー
●小林聖人(総合格闘技津田沼道場)

▼第3試合 57.0kg契約 5分2R
○宮川博孝(ALLIANCE)
TKO 1R4分49秒 ※右フック
●寒天健士(GSB)

▼第2試合 65.8kg以下契約 5分2R
○津田勝憲(総合格闘技津田沼道場)
TKO 1R4分28秒 ※右フック
●ブレント・フィリヤ(CMA KOREA)

▼第1試合 62.0kg以下契約 5分2R
○沼尻 健(木口道場)
判定3−0
●小林博幸(T−BLOOD)

▼フューチャーファイト 70.0kg以下契約 5分2R
○菅原洸明(ALLIANCE)
一本 1R3分51秒 ※チョークスリーパー
●菅原ブンタ和政(マッハ道場)

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