「THAI FIGHT Muay Thai The World’s Unrivalled Fight」
2010年8月29日(日・現地時間)タイ・バンコク・フアマーク・インドア・スタジアム
8月29日(日・現地時間)タイ・バンコクのフアマーク・インドア・スタジアムで開催された『THAI FIGHT』67kg世界トーナメントにて、WBCムエタイルール日本ウェルター級チャンピオンの宮越宗一郎が見事勝利し、トーナメント2回戦に進出を果たした。また、宮越は大会MVPである「Fighter of the Match」にも見事選ばれた。
同大会は、タイ国内で開催されるムエタイの大会としては最大級。3チャンネルにて生中継され、優勝賞金もタイ国内で今まで開催された中では最高額の200万バーツに加え、ISUZUのピックアップトラック1台が贈呈される。一般層のムエタイ離れを阻止しようと、ムエタイを賭けの対象ではなくより多くの人々にエンターテインメントとして拡めることを目的とし、世界16カ国のトップ選手によるトーナメントの大会を開催。ルールも3分3Rに変更しての戦いになった。
当日会場には有名人も多く招待され、大会の開始時には古式ムエタイの舞いや音楽の演奏等もあり、ショー的な要素が満載されていた。
同大会で、宮越の初戦の対戦相手はトルコ人のArikan Fikli。日本でもおなじみのゲオサムリットジムで練習をしていたという。
1R、ローから高いミドルの蹴りで仕掛けた宮越だが、相手も中に入りパンチで応戦。相手のローをキャッチし、コカすと会場が沸いた。中盤以降はお互いパンチ中心の攻防となり、1R終了間近に宮越がロープに詰め、パンチのラッシュを浴びせ、好印象で終える。
2R、スタートからお互いパンチでの攻防に。中盤、一瞬相手のパンチでコーナーに追い込まれるも、すぐに体勢をたて直し、ボディーストレートでプレッシャーをかけ、今度は相手をコーナーに追い詰める。大振りのパンチで応戦する相手選手のパンチが時折顔を捕らえるも、クリーンヒットには至らず。宮越はストレートからボディーのコンビネーションで相手にプレッシャーを与える。終盤、宮越のパンチのコンビネーションからのヒジで相手の眉間をカットするが、試合は続行される。
3R、最初からパンチでコーナーに追い込む宮越。終始パンチのコンビネーションで相手を追い込む宮越だったが、倒しきれず、結果は判定で勝利。
見事初戦を勝利で飾った宮越は、次回はベスト4進出をかけて10月25日に開催される大会にて、日本でも馴染みのあるLiam Harrison(リアム・ハリソン)と戦うことが決定した。
また終始アグレッシブな戦いをした宮越はこの日のFighter of the Matchに選ばれ、副賞としてYAMAHAのスクーターを獲得。今大会にWBCムエタイの推薦の元参加し、素晴らしい戦いをした宮越を評し、WBCムエタイからも、WBCムエタイ世界ベルトのミニチュアが贈呈された。
その他の試合結果は以下のとおり。
▼第1試合
○Youssef Boughanem(ベルギー)
判定 ※1Rにダウンあり
●Jason Lea (オーストラリア)
▼第2試合
○Liam Harrison(イギリス)
TKO 2R ※ローキック
●Behzan Rafighdoust(イラン)
▼第3試合
○Fabio Pinca (フランス)
KO 1R ※ヒジ
●Sharos Huyer(イタリア)
▼第4試合
○Rafi Zouheir(スペイン)
判定 ※1Rにパンチでダウンあり
●Bartosz Koscielniak(ドイツ)
▼第5試合
○Petchmonkong Petchfocus(タイ)
KO 1R ※ボディへのパンチ
●Zhou Hongzhang(中国)
▼第6試合
○Vitaly Hurkov(ベラルーシ)
TKO 3R ※レフェリーストップ
●Jong Hyun Ko(韓国)
▼第7試合
○宮越宗一郎(日本/拳粋会)
判定
●Fikri Arican(トルコ)
▼第8試合
○Anthony Kane (オランダ)
判定
●Salahdine Ait Naceur(モロッコ)
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