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【新日本キック】武田幸三の後継者・宮本武勇志がメインイベントで金龍を一蹴

2010/08/29



新日本キックボクシング協会/治政館
「BRAVE HEART-14」

2010年8月29日(日)東京・ディファ有明
開場15:45 開始16:00 

▼ダブルメインイベント(第14試合) 日韓国際戦 73kg契約 3分3R
○宮本武勇志(治政館/日本ミドル級王者)
TKO 2R2分3秒 ※セコンドからのタオル投入
●金龍(韓国/浮光GYM)

 大会メインイベントを務めるのは、昨年10月に日本ミドル級王座を獲得、今年5月には初防衛に成功した宮本。同門の先輩・武田幸三が引退し、治政館の新エースとして団体の新エースになることも期待されている30歳だ。

 その宮本が迎え撃つのは、9勝5敗2分という戦績以外は全てが謎のベールに包まれている韓国人ファイター金龍。

 1R、重い左ミドル2発から左フック、右ローと前に出る宮本。攻撃を繰り出すたびに「ハッ!」と気合いの声を発する。

 金龍はやや変則的にジャンプしてのパンチ、軌道が読みにくい大振りのパンチを繰り出す。宮本はパンチから組んでのヒザ蹴り、左ヒザをもらった金龍はローブローをアピールするが、レフェリーは認めず、宮本が一気にラッシュを仕掛ける。

 ローキック、組んでのヒザ蹴りの連打、そしてヒジの連打。一方的に攻撃され、金的を押さえながら逃げ回る金龍。宮本の左ミドル、ヒザ蹴りが決まったところでスタンディングダウンが宣告された。

 2R、金龍のローをキャッチしてのパンチ、左ロー、そして組んでのヒザ蹴りで圧倒する宮本。金龍はヒザ蹴りを嫌がって後退する。ボディをかばう金龍へ宮本の右ハイキック! さらにパンチから組んでのヒザ蹴り。首相撲からのヒザ蹴りを為す術なくもらい続ける金龍。

 宮本の右フック、左ミドル、そして左右フックの連打でついに背中を向けて逃げ回る金龍にスタンディングダウンが宣告され、セコンドからはタオルが投入。宮本が圧勝でメインを締めくくった。




▼ダブルメインイベント(第13試合) 日泰国際戦 55kg契約 3分3R 
○デェダムロンKBA(タイ/立川KBA/元ルンピニースタジアムミニフライ&フライ級王者)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−29
●木暮 智(ビクトリー/日本バンタム級王者)

 連勝街道を突き進み、宿敵・池田茂由との1勝1敗で迎えた決着戦にも勝利した木暮。安定感のある王者として、元ルンピニースタジアム2階級制覇王者で日本人を相手に連戦連勝のデェダムロンに挑む。このベテランムエタイ選手を下せば、勢いは本物だ。

 1R、序盤はミドル&ローキックの蹴り合いとなったが、後半はデェダムロンが力を発揮しだしてパンチ、強い右ミドルをヒットさせ、木暮をコカす場面も。

 2R、デェダムロンは右ミドルを主軸に攻め、左右フックも繰り出す。木暮は左ハイキックをヒットさせたが、デェダムロンは不気味な笑みを浮かべながら構わず前へ出て右ミドル。近づくとヒジ、離れて重い右ミドルを蹴り、木暮も蹴り返すがデェダムロンの蹴りのパワーに押され気味。

 3R、木暮は左ローを蹴っていくが、左ミドルにデェダムロンがカウンターの右ストレート! 木暮もパンチ、ミドルを返していく。しかし、デェダムロンの右ミドルをもらう場面が多く、どうしても見栄えが悪い。アグレッシブにハイキック、パンチで攻め、巧みに右ミドルをヒットさせていったデェダムロンが木暮の連勝をストップした。




▼セミファイナル(第12試合) 日本ライト級王座次期挑戦者決定戦 3分3R延長1R
○中尾 満(伊原/同級5位)
KO 3R1分34秒 ※右フック
●石井達也(藤本/同級2位)

 今年5月の稲城大会で対戦し、ドローに終わった試合の決着戦。両者はこれまで3度対戦しており、手の内を知り尽くした者同士。この試合の勝者が、日本ライト級王座次期挑戦者となる。

 1R、両者ともサウスポーからお互いに右フック→左ローのコンビネーション。中尾はタイミングのいい前蹴りで、石井が接近してくると何度も突き放す。石井は左ストレートを主軸にローとのコンビネーションで攻める。

 2R、石井が前蹴りからワンツー、そして左ハイキック。パンチで追い詰めてくる石井に中尾は左ミドル、左フックで応戦する。蹴る中尾を石井はパンチで下がらせていき、ワンツーでダウンを奪う! 中尾も右フックを合わせようとしていたが、石井の飛び込みながら打ち抜いた右が先に当たり、中尾はもんどりうって倒れた。

 3R、石井はローとワンツー、左ハイキック。完全に石井の流れに傾いたと思われた次の瞬間、ボディストレートで石井をコーナーに追い詰めた中尾が、ロープ伝いに逃げようとして石井へ右フック! この一発がものの見事に決まり、今度は石井がダウン! 起死回生の一発に石井は起き上がることが出来ず、レフェリーはすぐに中尾の逆転KO勝ちを宣告した。




▼第11試合 日泰国際戦 58kg契約 3分3R
○雄大(治政館/日本フェザー級2位)
KO 2R2分45秒 ※3ノックダウン
●メコーレック・ソーキングスター(タイ)

『K-1甲子園』の初代王者にして、現・日本フェザー級2位の雄大。今回は35勝8敗2分の戦績を持つ29歳のタイ人を迎え撃つ。

 1Rからほぼ右ロー一本に狙いを絞って軽快に蹴っていく雄大。ハイキック、パンチで上に注意を集め、右ローを当てていく。これが早くも効き始め、身体が傾くメコーレック。蹴り足を取ろうとし、ヒジも繰り出すメコーレックだが、雄大に転倒させられるなどいい場面がない。

 2R、ローを蹴ってくるメコーレックに雄大も左右のローでメコーレックの左足を狙い撃ち。メコーレックが組んでくると左ヒジを連打してダウンを奪う。パンチで応戦するメコーレックから右ローで2度目のダウンを奪い、最後も右ローでダウンさせて雄大が圧勝した。


▼第10試合 日本ヘビー級 3分3R
○國吉(治政館/同級1位)
判定3−0 ※三者とも28−27
●菊池圭治(はまっこムエタイ)

▼第9試合 日韓国際戦 ウェルター級 3分3R
△大塚隼人(ビクトリー/日本同級7位)
ドロー ※30−29、30−30、29−29
△周基勲(韓国/浮光GYM)

▼第8試合 56kg契約 3分3R
○拳士浪(治政館/日本バンタム級7位)
判定2−0 ※30−30、30−29、29−28
●逸可(トーエル/日本バンタム級9位)

▼第7試合 日本ライト級 3分3R
○直闘(治政館)
判定2−0 ※30−28、29−28、30−28
●トーマス中村(市原/同級6位)

▼第6試合 日本ライト級 3分3R
○TATSURO(ビクトリー)
TKO 2R1分48秒
●ジョニー・オリベイラ(トーエル/同級8位)

▼第5試合 58.5kg契約 3分3R
○アツシ(ビクトリー/日本フェザー級7位)
TKO 1R1分46秒
●森本竜太(治政館)

▼第4試合 55kg契約 3分2R
○志朗(治政館)
TKO 2R2分45秒 ※ドクターストップ
●雷神浜田(野本塾) 

▼第3試合 53kg契約 3分2R
○嵐(大分)
判定2−1 ※20−19、19−20、20−19
●佐藤仁志(藤本)

▼第2試合 63kg契約 3分2R
○大槻翔太(伊原)
KO 1R0分36秒
●石垣耕平(トーエル/日本ウェルター級9位)

▼第1試合 日本ライト級 3分2R
○井上昌彦(宮川)
判定3−0 ※20−18、20−19、20−19
●KAZUMA(揚心)

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