M-1 MC
「M-1 FAIRTEX SINGHA BEERムエタイチャレンジ
NAI KANOMTOMvol.3」
2010年9月12日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▼メインイベント(第14試合) WPMF世界ライト級&M-1ライト級ダブルタイトルマッチ ムエタイルール 3分5R
○カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/WPMF世界ライト級王者&M-1フェザー級王者)
TKO 2R2分49秒 ※左ヒジ
●遠藤智史(ヌンサヤーム/M-1ライト級王者、WPMF日本ライト級2位、元全日本ライト級王者)
※カノンスックがWPMF世界王座の初防衛に成功、M-1ライト級王座に就く。
カノンスックの保持するWPMF世界ライト級タイトルと、遠藤の保持するM-1同級タイトルが懸かったダブルタイトル戦。勝って2本のベルトを巻くのはどっちだ!? 両者は昨年3月1日に対戦し、その時はカノンスックが右フックで1R1分15秒、KO勝ちを収めている。
1R、両者サウスポースタイルから左ロー、カノンスックは強い左フックと右ローで余裕の表情を見せる。遠藤の左ミドルとひだローはカット、ジャンプしてのヒジを繰り出す。
遠藤もローをカットしてボディから左ロー、飛び込んでの縦ヒジ。オープンスコアはジャッジ三者とも10−10のイーブン。
2R、急にテンポを上げた遠藤がパンチから左ロー、ヒジ、左ミドル。カノンスックも左ローを蹴り返すが、遠藤の縦ヒジをもらう。遠藤が左ミドル、パンチ、もう一発左ミドル。
カノンスックは度々組んでいくが、遠藤が組み負けないため攻撃が出ない。しかし、終盤にカノンスックの左ハイキックがヒット!
そのまま組みにいったカノンスックは、両手で遠藤の両腕を抑えると凄まじい左ヒジ一撃! 遠藤は目を見開いて痙攣しながら失神! 壮絶なKO勝ちでカノンスックが2本のベルトを巻いた。
「今回はいい練習が出来てスタミナもあったので調子がよかった。板橋(寛=7・31RISE後楽園ホールで対戦し、板橋がダウンを奪って判定勝ち)にRISEルールで負けたので、普段はあまり使わないヒジを使いたかったし、周りからも使えと言われたので使おうと思っていた。狙ったとおりに入ったね」と笑顔のカノンスック。「次は板橋とヒジありルールで再戦したい」とリベンジを宣言した。
▼セミファイナル(第13試合) ヘビー級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET/WPMF世界スーパーヘビー級王者、RISE王者)
TKO 2R2分27秒 ※左ストレート
●恩田剛徳(志村道場)
WPMF世界チャンピオンのファビアーノにノンタイトル戦で挑むは、総合格闘技の経験があり、現在は『HEAT』のキックボクシング部門で活躍する恩田。身長195cm、体重112Kgという日本人離れした体格を持つ。
1R、ジャブとローを繰り出していくファビアーノに恩田は足払いを仕掛けていくが、かわされて左ミドルをもらう。ファビアーノは組まれるとヒジを連打、そして首相撲でコカす。ファビアーノが左右フックからボディストレート、恩田はヒジ。
ファビアーノは右ローと左ミドルを蹴り分けていく。
2R、パンチで近付いてヒジを繰り出す恩田をファビアーノは豪快な左右フックで離れさせる。恩田は徹底してヒジを狙い、ファビアーノは左フック。ミドルを蹴って横を向いてしまった恩田をファビアーノの右ストレートが打ち抜いた! 恩田がダウン。
立ち上がった恩田にファビアーノはさらに連打を加えて、左ストレートで豪快にぶっ倒す。
レフェリーはカウントを数えることなく、ファビアーノのTKO勝ちを宣告した。ファビアーノは「俺は今、スーパーヘビー級のチャンピオンなので、KOICHIではなく同じスーパーヘビー級のベルトを持つバンナとやらせてくれ!」と、ジェロム・レ・バンナとの対戦をアピールした。
▼第12試合 ゲンナロン引退試合 WPMF日本ミドル級ランキング戦 3分3R延長1R
○小又大貴(Sプロモーション/元NKBミドル級1位)
TKO 3R2分22秒 ※ヒジによるカット
●ゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1ウェルター級王者)
日本で我龍真吾、山内裕太郎、土井広之、松本哉朗ら数多くの試合をやってきたゲンナロンの引退試合。その相手はNKBのトップランカーからフリーに転身した小又。ゲンナロンは有終の美を飾ることが出来るか。
1R、右のロングフックを多用するゲンナロンが鮮やかな足払いで小又をコカす。ジャンプしてのヒジには歓声があがり、片手を着いてのハイキックで観客を喜ばせる。小又に右ストレートをもらうと右ストレートを返し、強烈な左ボディフック。
ゲンナロンはボディを打ちつつ、回転ヒジ、ジャンプしてのヒジ、またも左ボディ。かと思えば左ヒジを振りかぶって叩きつける。小又も右ヒジで応戦。
2R、右アッパーから一回転してのパンチを見せるゲンナロン、小又がパンチで反撃すると左ボディ。ゲンナロンの右ストレートに小又が仰け反る。左ボディから右ストレートで場内をどよめかせながら攻めるゲンナロンだが、小又がヒジを飛ばしてくるとゲンナロンが流血。ドクターチェックとなる。
左ボディと右ストレートを連発するゲンナロンに、小又はヒジ、そして右フックでダウンを奪う! 追い詰められたゲンナロンは右ストレートを繰り出すが、ここでゴング。
3R、前に出るゲンナロンを蹴る小又、接近するとヒジ。ゲンナロンは左ボディと右ストレート。小又の上背とリーチになかなか入れないゲンナロンだが、右ヒジを振るいながら前へ出て左ボディ、右ストレート。ラスト1分、右ストレートで勝負をかけるゲンナロンだが、小又のヒジでまたもゲンナロンが額をカット。ドクターチェックとなり、ここでストップ! 小又が引退するゲンナロンに文字通り引導を渡した。
▼第11試合 東西交流戦 スーパーフェザー級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○前田尚紀(藤原/WPMF日本同級4位)
判定3−0 ※30−28、30−28、29−28
●KING皇兵(SFK)
「東西対抗戦」と銘打たれた一戦。前田は3連敗中と不調が続き、KINGも過去5戦は1勝3敗1分と共に勝利が欲しいところ。
1R、前田が右ローで先制し、圧力をかけて前へ出て行く。KINGは前田のローをキャッチして右ストレート。前田はジャブを出しながら右ロー、左右フックを放っていくとKINGは右フックで迎え撃つ。突っ込んでいった前田にKINGがヒジ、そして前田を投げるようにコカす。そこからKINGは首相撲を多用してヒジ。
2R、右ローからパンチ、そして右ミドルからパンチと攻める前田にKINGは左へ回り込みながら左ミドル。前田のパンチは大振りでKINGに組み付かれてしまう。パンチで倒しに行く前田だが、KINGはかわしていき、組み付いては前田をコカしに行く。
3R、パンチを打ちに行く前田に組み付いて投げを打つKING。ヒジも合わせに行く。
前に出る前田と胴タックルのように組み付いてくるKING。前田の左右フックには縦ヒジ、前田はパンチから右ロー。右フックと左ミドル、右ローと攻める前田だが、よく動くKINGを捕らえきれない。KINGはヒジも合わせて来るが、前田の突進は止まらない。判定3−0で前田が勝利、連敗からようやく脱出した。
▼第10試合〜第1試合の試合結果はこちら
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