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【修斗】勝村周一朗が衝撃のKO負け!猿丸ジュンジはランバーに挑戦をアピール

2010/09/23


サステイン
「The Way of SHOOTO 05 〜 Like a Tiger, Like a Dragon 〜」

2010年9月23日(木・祝)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:30

▼メインイベント(第8試合)フェザー級 5分3R
○ダレン・ウエノヤマ(USA/FTCC)
KO 2R3分53秒 ※パウンド
●勝村周一朗(リバーサルジム横浜グランドスラム/第6代世界同級王者)

 今年3月に上田将勝をオリジナル技=ニンジャチョークで下し、世界王者となった勝村が後楽園大会のメインイベントに登場。対戦相手のダレンはハウフ・グレイシーの弟子でもあるグラップラーで日本での試合経験もあるファイターだ。

 前日計量で両者は「よくあるアメリカ人がやるようなつまらない試合はしたくないね」(ダレン)、「お互いにリスクを背負って一本を取りに行く展開になるだろうし、いい試合になると思っています」(勝村)と話しており、好勝負が期待される。

 1R、サウスポーの勝村に対して、パンチから組み付いていくダレン。勝村をロープやコーナーまで押し込んでテイクダウンを狙う。勝村も上手くバランスを取り、パンチやヒザ蹴りを入れてディフェンスするが、ダレンがテイクダウンに成功する。

 ここからパスガードを狙いながら小さくパンチを落とすダレン。勝村は下から足関節を仕掛けていくが、ダレンはそれをディフェンスしながら強烈なパウンド! 勝村が亀になると、ダレンは勝村の後ろに周り込みバック、マウントとポジションを奪っていく。勝村は自分の足をダレンの体に絡めて再び足関節を仕掛けるが、これも極まらない。

 ここでタックルのように体を起こしてテイクダウンを狙う勝村だったが、そこにダレンが強烈なヒザ蹴り! これが勝村のボディに突き刺さり、勝村が引き込むようにガードポジションを取る。逆にダレンは一気に勝村の顔面にパンチを落とす。

 2R、勝村の左ミドルに合わせてダレンが右ストレート! そのままダレンは勝村に組み付いてコーナーまで押し込む。勝村も態勢を入れかえて、ダレンをコーナーに押し込み、ダレンの体を振ってテイクダウンを狙うが、ダレンは倒れない。

 1Rと同じようにガードに引き込む勝村は何度もダレンの足を外掛けにしてアンクルホールド、アキレス腱固め、ヒールホールド! しかしダレンはそれをことごとくディフェンスし、勝村の顔面にパンチを落としていく。

  何とかこれに耐えて動いていた勝村だったが、徐々に動きが鈍くなり、最後は亀の状態になったところにダレンがパンチを連打! 勝村の動きが完全に止まったところでレフェリーが試合をストップ!

 世界王者の勝村がノンタイトル戦ながら、修斗初参戦のダレンにKO負けするという波乱のメインイベントとなった。

●試合後のダレンのコメント
「今はすごくいい気分だよ! でももっと安全に戦いたかったし、早く試合の映像を見たいね。(勝村の印象は?)彼のことを悪く言うつもりはないんだけど、彼の寝技にそこまでプレッシャーは感じなかった。

  寝技に付き合う気はなかった? 今回の試合に向けてアメリカで色々と練習して、師匠であるハウフ・グレイシーから『お前は自分のゲームをやることが大事だ』というアドバイスをもらっていた。それで自分のゲームをやることが出来たと思う。(足を引きずっているがどこで痛めた?)はっきりどこかは分からないけど、2Rの始めに違和感を感じていた。(世界タイトルへの挑戦について)もちろんベルトは欲しいと思っている。もうジムに修斗のベルトを置くスペースを作っているよ(笑)」

●試合後の勝村のコメント
「駄目でしたね。今日は体が動かなかったです。頭と体がバラバラで、反応も遅いし、体に力が入らなかった。(その理由は?)コンディションもそうだし、あとはプレッシャーがあったんだと思います。試合は僕が足関節にいかざるをえない展開に持っていかれたというか、ダレンはこっちのガードに入らないし、僕の苦手な方向にパスしてくるし、かなり研究されていたと思います。寝技のプレッシャーも強かったし、テイクダウンもしつこかったし、自分が見た映像とは違っていました。(これからはどこを修正する?)全部じゃないですかね。コンディショニングから作戦の立て方まで。もうこれ以上悪いことはないと思うし。次のタイトルマッチについては? 僕が決めることじゃないですけど、気持ちが整わないと、ですね」


▼セミファイナル(第7試合)フライ級 5分3R
○猿丸ジュンジ(シューティングジム横浜/世界同級1位)
KO 3R4分50秒 ※右フック→パンチ連打
●ジェシー・タイタノ(アメリカ/グラウンド・フー・スパイク22/世界同級9位)

 ランバー・ソムデートM16が持つ世界タイトルに最も近い男・猿丸がバンタム級から階級を落としてきたタイタノと対戦。猿丸にとってはランバー戦に向けて絶対に落とせない試合だ。

 1R、サウスポーのタイタノは左ミドル。しかし猿丸はパンチのプレッシャーをかけて前に出てヒザ蹴りから左フック!

  これでタイタノがダウン気味に倒れ、猿丸が一気にパウンドで攻め込む。何とか立ち上がったタイタノだったが、猿丸は右ストレート、右ボディフック、ヒザ蹴り、左フックと怒涛の連打を見せる。

 2R、ここも前に出て行く猿丸。タイタノがロープを背負うと右の前蹴りをボディに突き刺す。そして回転の速いパンチとヒザ蹴りでタイタノを押し込み、グラウンドで上を取る猿丸はタイタノの足を振って左右のパウンド!

  タイタノは必死にそれをディフェンスし、試合をスタンドに戻すが、猿丸は左右のパンチ、右ハイキック、前蹴りでタイタノを攻め込む。

 3R、ここまで圧倒的に攻め込まれていたタイタノだったが、左ストレートから右フックで一気に前進! このパンチが猿丸の顔面をとらえる!

  しかし猿丸も真っ向から打ち合い、タイタノの顔面に右のパンチを何度も叩き込む。そして猿丸がタイタノをコーナーに押し込んで強烈な右フック!

  これでタイタノがバランスを崩すと、猿丸がパンチの連打! 最後はタイタノをなぎ倒すような連打で猿丸がKO勝利を収めた。

 試合後、マイクを握った猿丸は「相手はタフだったけど、俺がまだまだなだけ。もっと練習して強くなります」と挨拶。そして「チャンピオンのランバー・ソムデートは俺がしっかり倒すから。そろそろランバーとやらせてくれると思うんで、その時は見に来て下さい」と王者ランバーへの挑戦をアピールした。


▼第6試合 フェザー級 5分3R
○扇久保博正(パラエストラ松戸/世界同級4位)
判定3−0 ※29−26、29−27、29−27
●田澤 聡(GUTSMAN・修斗道場/世界同級7位)

 1年10カ月前に対戦し、引き分けている両者の再戦。再戦までの間、田澤は世界タイトルに、扇久保は環太平洋タイトルに挑戦しているが、どちらもタイトル獲得はならず。共に足踏み状態が続いている。この再戦を制して、世界ランキングを駆け上がるのはどっちだ?

 1R、いきなり扇久保がパンチからの両足タックルで田澤をテイクダウン。ガードポジションで足を利かせつつ、下からパンチを打っていく田澤に対して、扇久保が体を起こしてパンチを落としながらパスガードを狙う。この攻防が長く続くが、トップポジションにいる扇久保のパンチが田澤の顔面を何度も捉える。

 2R、ここも扇久保が右フックからのタックルで田澤をテイクダウンし、じっくりと押さえ込みながらパウンド。1Rと同じような展開となるが、扇久保のパンチが田澤の顔面に当たる回数が増える。扇久保はパンチを混ぜながら田澤の足を一本越えるなど、ポジショニングでも田澤を圧倒し、強烈なパンチを何度も田澤の顔面に叩き込む。

 3R、右アッパーを突き上げる田澤。扇久保がタックルを仕掛けると、田澤もそれを切りつつ、自ら片足タックルに入る。扇久保は一気に田澤の後ろに周りこんで、バックポジションを取るが、田澤が体を反転してインサイドガードで上になる。

  ここから田澤は扇久保の背中をマットにつけさせてコツコツとパウンド。扇久保がガードポジションでそれを凌ぐという時間が長く続く。最後まで逆転を狙う田澤だったが、扇久保のディフェンスを崩せず。1・2Rのポイントを守りきった扇久保がランカー対決を制した。

★第5試合から第1試合はこちら

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