▲白帯ながら無差別級トーナメントを制したサンボ全日本王者&ADCC日本代表の小澤
10月3日(日)、東京・北沢タウンホールで『ALMA presents PROFESSIONAL JIU-JITSU Gi2010』が開催された。
2002年4月に国内初のプロ柔術興行として産声を挙げたGiだが、オープニング映像の最後に浮かんだのは「最後のGi」の文字。残念ながら、今回でその歴史に幕を閉じることとなったのだ。
今大会は、そんなラスト興行にふさわしい豪華な面々が出場した。
まずアダルト黒帯ガロ級トーナメントは、世代交代というべき試合結果を迎えた。今年6月のムンジアル(世界選手権)で茶帯ガロ級を制し黒帯に昇格したばかりの芝本幸司が、泊憲史、北出拓也という日本柔術軽量級を支えた両者から、宙を舞う鮮やかなムーブからのトップキープで勝利を奪い、優勝している。
続くアダルト黒帯プルーマ級では、茶帯時代にムンジアル、黒帯でもパンナムを制してしている松本義彦が圧倒的な強さを見せた。まず1回戦でベテランのトモヒロック☆84を教科書どおりの送り襟絞めで下すと、決勝では金古一朗にスイープを許さずポイント勝利。芝本とともに、国際大会での実績どおりの強さを発揮した。
一方、GI無差別級トーナメントは、サンボ全日本王者であり、ADCCでも日本代表を務めた経験を持つ小澤幸康が登場。柔術では白帯ながら、ポゴナクラブなどで柔術の練習を行なったという小澤は、決勝戦では黒帯の時任拓磨のホレッタを食らいながらポイントを許さず、逆に投げでテイクダウンPをゲットし栄冠を勝ち取った。
▲徹肌ィ朗がNO-GI無差別級トーナメントを制した
ラストはNO-GI無差別トーナメント。これまでこの部門は中村K太郎が2連覇を果たしていたが、そのK太郎も欠場。代わって激戦を制したのは同じ慧舟會の徹肌ィ郎だった。1回戦、準決勝ともに一本で勝ちあがった徹は、決勝でもマテウス・イエリエ・ネキオの足関節を凌ぎながら目まぐるしくポジションを入れ替え、ポイント勝利。試合後には「これからもグラップリングを盛り上げていきたい」と語っている。
Gi創始者の浜島邦明氏は「もう一度力をつけてから出直したい」と試合後にコメント。いつの日か、この組技興行が帰ってくる日を待ちたい。
IF-PROJECT
「ALMA presents プロ柔術Gi2010」
2010年10月3日(日)東京・北沢タウンホール
開場17:00 開始17:30
<全試合結果>
▼第22試合 NO-GI無差別級ジャパンオープントーナメント 決勝戦 6分1本勝負
○徹肌ィ郎(和術慧舟會)
4-2
●マテウス・イリエ・ネキオ(PUREBRED大宮)
▼第21試合 GI無差別級ジャパンオープントーナメント 決勝戦 6分1本勝負
○小澤幸康(TEAM KAZE)
2-2/AD1-1
●時任拓磨(PUREBRED大宮)
※時任に警告が与えられたため、小澤が勝利
▼第20試合 アダルト黒帯プルーマ級トーナメント 決勝戦 6分1本勝負
○松本義彦(フリー)
2-0
●金古一朗(ポゴナクラブジム)
▼第19試合 アダルト黒帯ガロ級トーナメント 決勝戦 6分1本勝負
○芝本幸司(トライフォース)
2-0
●北出拓也(パラエストラ川崎)
▼第18試合 女子アダルト-56.5kg契約 6分1本勝負
○富松恵美(パラエストラ松戸)
2-0
●茂木康子(ストライプル)
▼第17試合 NO-GI無差別級ジャパンオープントーナメント 準決勝戦 6分1本勝負
○徹肌ィ郎(和術慧舟會)
一本 2分27秒 ※センタク挟み
●高橋計康(ギムナシオン札幌)
▼第16試合 NO-GI無差別級ジャパンオープントーナメント 準決勝戦 6分1本勝負
○マテウス・イリエ・ネキオ(PUREBRED大宮)
4-2
●佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場)
▼第15試合 GI無差別級ジャパンオープントーナメント 準決勝戦 6分1本勝負
○時任拓磨(PUREBRED大宮)
4-0
●中山徹(PUREBRED五反田)
▼第14試合 GI無差別級ジャパンオープントーナメント 準決勝戦 6分1本勝負
○小澤幸康(TEAM KAZE)
2-0
●入来晃久(チームレグナム)
▼第13試合 アダルト黒帯プルーマ級トーナメント 1回戦 6分1本勝負
○松本義彦(フリー)
一本 4分28秒 ※送り襟絞め
●トモヒロック☆84(PUREBRED大宮)
▼第12試合 アダルト黒帯ガロ級トーナメント 1回戦 6分1本勝負
○北出拓也(パラエストラ川崎)
2-0
●泊憲史(パラエストラ博多)
▼第11試合 NO-GI無差別級ジャパンオープントーナメント 1回戦 6分1本勝負
○徹肌ィ郎(和術慧舟會)
一本 3分00秒 ※チョーク
●若林琢磨(MAX柔術アカデミー)
▼第10試合 NO-GI無差別級ジャパンオープントーナメント 1回戦 6分1本勝負
○高橋計康(ギムナシオン札幌)
一本 2分49秒 ※フロントチョーク
●飛猿☆NO.02(REDIPS)
▼第9試合 NO-GI無差別級ジャパンオープントーナメント 1回戦 6分1本勝負
○佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場)
一本 5分14秒 ※チョーク
●岩本康義(ACT福岡)
▼第8試合 NO-GI無差別級ジャパンオープントーナメント 1回戦 6分1本勝負
○マテウス・イリエ・ネキオ(PUREBRED大宮)
一本 4分16秒 ※腕絡み
●西林浩平(GRABAKA柔術クラブ)
▼第7試合 GI無差別級ジャパンオープントーナメント 1回戦 6分1本勝負
○時任拓磨(PUREBRED大宮)
5-0
●井上健一郎(グラップラーズ・ギルド)
▼第6試合 GI無差別級ジャパンオープントーナメント 1回戦 6分1本勝負
○中山徹(PUREBRED五反田)
7-0
●大塚ヒロアキーニョ(GRABAKA柔術クラブ)
▼第5試合 GI無差別級ジャパンオープントーナメント 1回戦 6分1本勝負
○入来晃久(チームレグナム)
0-0/AD2-0
●山本健一郎(グラスコ柔術アカデミー)
▼第4試合 GI無差別級ジャパンオープントーナメント 1回戦 6分1本勝負
○小澤幸康(TEAM KAZE)
一本 3分10秒 ※送り襟絞め
●高橋計康(ギムナシオン札幌)
▼第3試合 アダルト黒帯プルーマ級トーナメント 1回戦 6分1本勝負
○金古一朗(ポゴナクラブジム)
6-4
●トモヒロック☆84(PUREBRED大宮)
▼第2試合 アダルト黒帯ガロ級トーナメント 1回戦 6分1本勝負
○芝本幸司(トライフォース)
0-0/AD1-0
●泊憲史(パラエストラ博多)
▼第1試合 アダルトプルーマ級 6分1本勝負
○阿部ミケール(ットライフォース)
4-2
●山田秀之(デラヒーバジャパン)
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